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阪神激痛!守護神スアレス退団、メジャー移籍決断 2年連続セーブ王…全力慰留も実らず

2021年11月30日 10時32分56秒 | 野球

11/30(火) 4:00配信

スポニチアネックス
もう、この光景は見られない…阪神を退団することが分かったスアレス(中央)

 阪神のロベルト・スアレス投手(30)が今季限りで退団することが29日、分かった。30日が提出期限となる保留者名簿から外れることが確定。球団を挙げて全力で残留交渉を進めていたが、最終的にメジャー移籍を決断した。

【写真】兄弟コラボタオルを手に笑顔のアルバート・スアレスとロベルト・スアレス

 絶対的守護神が猛虎を去る。全力慰留に努めていた球団とスアレスの残留交渉はこの日までに終了。30日が提出期限となる保留者名簿から外れることが決定した。

 「もちろん残ってほしいが、現状言えることは何もない」

 矢野監督は26日にテレビ出演した際、苦悩の表情を浮かべていた。移籍2年目の今季は球団外国人選手では最多の42セーブを記録。2年連続でセーブ王のタイトルを獲得した。6月8日の日本ハム戦では球団最速の163キロもマーク。V奪回を狙う来季へ向けて必要不可欠な存在だったが、助っ人右腕が下した決断は念願のメジャー移籍だった。

 昨オフも保留者名簿から外れた経緯はあった。12月に入っても球団と交渉を続けた結果、同月24日に再契約。新たに2年契約を結んだものの、2年目の来季選択権はスアレス側にあった。昨オフと同様に自由契約後も交渉の余地はわずかに残されるものの、本人の意思は固い。

 チームにとって大きな痛手となることは明確だが、球団は水面下で有事に備えてきた。スアレスの後釜となる新外国人選手を数名、リストアップ。新ストッパーの最有力候補として、カイル・ケラー(パイレーツ)の獲得調査に乗り出していることが判明した。球界関係者も証言する。

 「(NPBの)複数球団がリストアップしている選手です。その中に(阪神も)入れていると思いますよ。国内で争奪戦となる可能性もあります」

 今季はメジャーで32試合に登板した。防御率は6・48ながら、33回1/3を投げて36奪三振。イニング数を上回る三振は抑えとしての適性を示しており、期待は膨らむ。今後の交渉次第では、12月中にも契約合意に至る可能性は十分にある。

 優勝したヤクルトとはゲーム差なし、勝率差でV逸した今季。矢野監督にとっても来季は勝負の4年目となる。守護神流出の一報に、ショックを受けている時間はない。現場の全面バックアップへ向けて球団も全力で補強作業を進行中。ポスト・スアレスの動きが一気に加速する。

 


【大学野球】阪神の佐藤輝明弟・関学大の太紀「消極的になってしまった」 3打席連続三振

2021年11月16日 07時37分18秒 | 野球

11/16(火) 7:00配信 スポーツ報知


阪神・佐藤輝の弟で関学大の佐藤太紀は3打席連続三振に終わった

◆兵庫県知事杯争奪社会人・大学野球大会 ▽準決勝 関学大3―2日本製鉄広畑(15日・明石トーカロ)

 阪神・佐藤輝明内野手(22)の弟で、関学大の太紀(たいき)一塁手(3年)が日本製鉄広畑戦に6番で出場したが、3打席連続三振に終わった。187センチ、85キロの右打者は「消極的になってしまった」と何度も首をひねった。

 14日の神戸ビルダーズ戦で昨秋の関西学生リーグ新人戦以来、約1年ぶりに公式戦出場。4打数2安打2打点と活躍したが、この日は初回2死満塁、4回1死二塁、6回無死一、三塁で凡退。歴代新人最多173三振を喫した兄のようにバットが空を切り、6回の守備からベンチに下がった。

 それでも、本荘雅章監督(50)は「打撃は良くなっている」と評価し、本人も「柔らかく打てるようになった」と手応え。来春はリーグ戦で初のベンチ入りが有力で、レギュラー獲得まであと一歩。卒業後も社会人などで野球を続ける希望を持つ佐藤太は「1年目であれだけ(球団新人最多24本塁打)打てたのはすごい」という兄に負けないインパクトを、最終学年で残す。(伊井 亮一)

報知新聞社


セ・リーグ新人王 夕刊フジ記者の選考理由を大公開! 片岡記者「牧の3割20本塁打は清原氏以来」

2021年11月14日 16時00分49秒 | 野球

11/9(火) 16:56配信

夕刊フジ

■牧秀悟(DeNAドラフト2位1年目)137試合153安打(新人歴代5位タイ)打率.314(新人歴代3位、リーグ3位)22本塁打71打点OPS.890(リーグ3位)35二塁打(新人歴代2位)猛打賞14度(新人歴代最多タイ

 史上最高レベルの呼び声高い今季のセ・リーグの新人王争い。かねて本命視されてきたのが、開幕から広島の抑えを務めた栗林良吏投手(25)だ。リーグ2位の37セーブ、驚異の防御率0.86でシーズンを全うしたうえ、今夏の東京五輪でも侍ジャパンの守護神として金メダルに貢献するなどフル稼働した。10月に打率.452の猛チャージで対抗馬となったのが、こちらも開幕からDeNAのレギュラー野手として奮闘した牧秀悟内野手(23)だ。阪神の3人衆、24本塁打の佐藤輝、正遊撃手でリーグ最多30盗塁の中野、規定投球回にわずかに未達も10勝で防御率2.44の伊藤も例年なら受賞に異論の出ない成績。受賞者は5日に始まった投票によって選ばれ、12月15日のNPBアワーズで発表される。投票資格を持つ報道各社のプロ野球担当記者は、甲乙つけ難い有力候補の誰に1票を投じるか、今月16日の締め切りまで大いに悩むことになりそうだ。例年通り秘密投票で実施されるが、夕刊フジは記者の選考理由を実名で公開する。

【写真】10、11月度月間MVPを受賞し笑顔の牧

 87年の歴史を誇るプロ野球は歴代の名プレーヤーたちの記録を呼び起こし、乗り越えていくことも醍醐味だ。広島・栗林との二者択一で迷ったが、DeNA・牧を推したい。シーズン最終盤で打率を2分以上も引き上げ、歴代新人で3位の打率・314、同9位の22本塁打。153安打は同5位タイ。新人で打率3割、20本塁打は1986年の清原和博(西武)以来35年ぶり。過去の到達者はわずか3人だけと、歴史的なルーキーイヤーだった。

 今季最終戦だった広島戦の第4打席で歩かされ、新人のシーズン猛打賞記録の更新こそならなかったが、58年の長嶋茂雄(巨人)に「14」で並ぶ1位タイ。内野の要である二塁を主戦場としながら、137試合に出場したタフネスも評価される。 (片岡将)

 ■牧秀悟(DeNAドラフト2位1年目)137試合153安打(新人歴代5位タイ)打率.314(新人歴代3位、リーグ3位)22本塁打71打点OPS.890(リーグ3位)35二塁打(新人歴代2位)猛打賞14度(新人歴代最多タイ)サイクル安打(新人史上初)一塁手で67試合0失策、二塁手で102試合8失策

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セ新人王は栗林良吏か? 牧秀悟か? 史上稀に見るハイレベル争いの行方を占う

2021年11月14日 15時57分28秒 | 野球

11/14(日) 11:33配信

Full-Count
牧、栗林だけでなく伊藤将や中野、佐藤輝らも新人王に相応しい好成績
広島・栗林良吏(左)とDeNA・牧秀悟【写真:荒川祐史】

 セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスがクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズ進出を決めた。日本一をかけた戦いが20日に始まるが、その一方で注目なのが各賞レースの行方だ。今季は、新人王が特にハイレベル過ぎる争いになっている。

【画像】DeNAオースティンのモデル美人妻 ピンクのビキニがまぶしいビーチショットにファンもため息

 気になる群雄割拠の新人王争い。有力な候補選手を指標を用いて比較してみよう。なお、データはセイバーメトリクスの指標などで分析を行う株式会社DELTAのデータを参照する。

【セ・リーグ】
・牧秀悟(DeNA)
137試合487打数153安打22本71打点2盗塁 .314
出塁率.346 OPS.890 wRC+147 WAR4.3

・中野拓夢(阪神)
135試合466打数127安打1本36打点30盗塁 .273
出塁率.321 OPS.649 wRC+83 WAR2.5

・佐藤輝明(阪神)
126試合425打数101安打24本64打点6盗塁 .238
出塁率.294 OPS.749 wRC+104 WAR1.0

・栗林良吏(広島)
53試合0勝1敗37セーブ0ホールド 防0.86
81奪三振 被打率.135 WHIP0.97 tRA1.62 WAR1.8

・伊藤将司(阪神)
23試合10勝7敗0セーブ1ホールド 防2.44
79奪三振 被打率.232 WHIP1.09 tRA4.42 WAR1.8

・奥川恭伸(ヤクルト)
18試合9勝4敗0セーブ0ホールド 防3.26
91奪三振 被打率.253 WHIP 1.04 tRA3.03 WAR3.8

 セ・リーグは候補が目白押しだ。DeNAの牧、広島の栗林が最有力候補ではあるものの、阪神の中野と佐藤輝、伊藤将、ヤクルトの奥川も例年であれば、新人王に選ばれてもおかしくはない好成績を残している。中野は盗塁王に輝き、佐藤輝は序盤から本塁打を量産したものの、中盤以降に急失速した。

牧は清原以来の新人3割20本、栗林は歴代2位タイの20試合連続セーブ
 牧は8月25日の阪神戦でルーキー史上初となるサイクル安打を達成。球団の新人最多安打記録を更新すると、長嶋茂雄氏の持っていた新人最多二塁打記録も塗り替えた。打率.314、22本塁打71打点で清原和博以来となる新人での3割20本を達成した。

 一方の栗林は開幕から守護神の座を任され、22試合連続無失点で新人の開幕からの連続無失点記録を更新。東京五輪の金メダル獲得にも貢献すると、シーズン最終戦でプロ野球2位タイの20試合連続セーブも記録した。セーブ機会での失敗はなし、本拠地マツダスタジアムでは1点も奪われることはなく防御率0.00。シーズン防御率0.86は12球団の守護神の中でもトップの数字だった。

 大本命の牧と栗林はどちらも甲乙付け難い成績を残している。貢献度を示すWARを見ると、牧の「4.3」に対して栗林は「1.8」となる。だが、登板イニングの少ない救援投手の「WAR」は低く出る傾向にあるため、一概に栗林が劣っているとは言えない。リーグの野手の中で牧のWARは8位、一方、救援投手の中で栗林のWARは阪神のスアレスに次ぐ2位。ポジション内での比較で見ると、やや栗林の方が優位か。

Full-Count編集部

 

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阪神ドラフト2位指名の創価大・鈴木が仮契約「新人王を獲りたい」

2021年11月12日 15時52分42秒 | 野球

11/12(金) 14:26配信

スポニチアネックス
仮契約を終え、目標を書いた色紙を手にガッツポーズの鈴木(球団提供)

 阪神からドラフト2位指名された創価大の鈴木勇斗投手(21)が12日、都内で入団交渉し契約金7000万円、年俸1200万円(いずれも推定)で仮契約した。背番号は未定。契約後の会見で即戦力としての決意表明した。

 「プロ初勝利が目標だが、そこから勝ち星を重ねて新人王を獲りたい」

 鈴木は最速152キロにスライダー、カーブ、チェンジアップを操り、緩急も使って今秋リーグ戦では50回2/3を投げ48奪三振を記録するなど三振を奪える左腕。「三振にはこだわりがある。取りたい時に取れるのが強み」とバロメーターの一つであることを強調した。3年秋にサイ・ヤング賞3度の受賞を誇る大リーグ屈指の左腕、クレイトン・カーショーを参考にした2段モーションの投球フォームに変更したことで大きく飛躍した。

 阪神は今季、新人の伊藤将が10勝した一方で、軸として期待されていた高橋がシーズン終盤にようやく復帰し4勝しただけに終わるなど先発左腕の不足を露呈した。「(2人の)レベルまで上げていかないといけない」と話し、先発ローテーション入りにも意欲満々。来季のV奪回に向け、頼もしい左腕が加入する。

 

 

 


シーズン終盤から左膝痛だった阪神・佐藤輝「無理をする時期ではない」秋季練習は一部別メニューで

2021年11月12日 15時46分39秒 | 野球

スポーツニッポン新聞社 - 10 時間前

シーズン終盤から左膝痛だった阪神・佐藤輝「無理をする時期ではない」秋季練習は一部別メニューで
阪神・佐藤輝明内野手(22)がシーズン終盤から左膝痛を抱えていたことが分かった。11日に球団が発表し、本格始動した甲子園球場での秋季練習では屋外での守備、走塁を見合わせる一部別メニュー調整が決まった。

打撃に関してはフルメニューを消化して豪快な打球を披露。患部の完治を進めるともに来季2年目へのレベルアップも期した。

 選手や首脳陣らが集まった練習開始前のミーティングが終わり、これからウオーミングアップへ…というタイミングだった。佐藤輝はトレーナーとともに本隊を外れ、グラウンドを後にした。ほどなくして球団広報から左膝痛の事実が報道陣に伝えられた。練習後はいつも通り淡々と取材に応えた。

 「(痛めた時期など)詳しいことは言えないですけど、終盤ですかね。無理はしていないですけど、完治はしていない。この秋は様子を見ながらという感じ」

 優勝争いを繰り広げていた中、打撃で大事になる軸足に不安を抱えていた。矢野監督も「ゼロではないよね。むちゃくちゃ影響しているってよりは、これぐらいならやってもいいんじゃないかというところ」と影響を否定しなかった。明確な時期は伏せても、成績の下降と決して無関係ではないだろう。全ての戦いを終え、これからは来季への準備期間。まずは体を万全にすることが先決となった。

 本格的に始まった秋季練習では屋外での守備・走塁練習は見送った一方、打撃練習には通常通り参加した。「トレーナーの方と相談しながら、できることはやって…という感じですね」。午後からの個別練習でもバックスクリーンへ柵越え弾を放つなど豪快な弾道も披露した。ロングティーでは大山と並んで20分以上。現時点でバットを振る分には問題がないことを示した。

 「無理をする時期ではないと思うので。しっかり治してから、また来年に向けてという感じですね」

 もちろん、「全部をレベルアップしていけるように」と体調を戻すだけの期間にするつもりはない。指揮官にも「来季しっかりいけるように、パワーアップ。幸いバットは振れる。体重もあまり増やすわけにもいかないので管理も必要」と背中を押された。目指すのは1年目の衝撃をさらに超える飛躍。大器に立ち止まっている時間はない。(阪井 日向)

 【佐藤輝に聞く】

 ――練習強度は。

 「しっかり無理をしない程度に。できることをやろうという感じですね」

 ――この期間のテーマは。

 「全ての面で足りないと思うので、全部をレベルアップしていけるようにやっていきたい」

 ――北川コーチは遊びを大事にしてほしいと。

 「コーチとも手伝ってもらいながらやっていきたいと思います」

 ――過去に下半身をけがした経験は。

 「全然ありますよ。肉離れとか」

 ▼阪神北川打撃コーチ(佐藤輝のティー打撃で工夫)シーズン中は自分の調整があっただろうけど、今年1年やってみて、一つの引き出しだけでは当然ダメだと思うので。遊び感覚といったら変な言い方かもしれないけど、いろんなことに対応しなければいけないために、いろんな角度でティーをやらせるということが大事かなと思った。

 


阪神・梅野 FAについて初言及「これから。しっかり考えたい」 熟考の構え、行使も選択肢の一つ

2021年11月11日 14時26分18秒 | 野球

スポーツニッポン新聞社 - 9 時間前

阪神・梅野 FAについて初言及「これから。しっかり考えたい」 熟考の構え、行使も選択肢の一つ
阪神・梅野が、今年5月に取得した国内フリーエージェント(FA)権について初めて言及した。
阪神への残留を基本線にしているが、行使も選択肢の一つとして熟考するスタンスで「これからなんで。しっかり考えてやっていきたいなと思ってます」と話すにとどめた。

<阪神秋季練習> 室内練習場に姿を見せた梅野(撮影・大森 寛明)

 秋季練習は主力組の一人として免除が決定。オフのテーマについては「技術的な面も含めて自分がやるべき事をやっていこうかな」と話した。今季は130試合に出場し、自己最多125試合で先発マスクを被った。
8月には侍ジャパンの一員として東京五輪で金メダルを獲得。
その後も大きな故障もなくシーズンを完走した。

 「ここまで長い期間、野球をやることも珍しい。とはいえ、来シーズンに向けてスタートしているので、準備してやっていくことも必要。しっかり体づくり、課題を持って取り組んでいきたい」

 来季への準備も怠らず、大きな決断へ向けて時間を割く。 (遠藤 礼)


矢野阪神V逸の舞台裏 助っ人8人制の功罪 前半は成功も不満噴出/連載

2021年11月11日 13時24分31秒 | 野球

日刊スポーツ新聞社 - 昨日 14:04
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<独走からのV逸、CS敗退 矢野阪神 明と暗(1)>

シーズン2位で貯金21の矢野阪神は、クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージで借金1の3位巨人に2連敗し、あっけなく終戦した。

前半戦の首位を快走し、2位に最大7ゲーム差をつけて、16年ぶりの優勝かと期待を抱かせたが、最後の最後でヤクルトに大逆転を許した。「矢野阪神 明と暗」と題して、敗因を検証する。

   ◇   ◇   ◇

8月下旬、2軍調整が続いていたマルテが、自身のインスタグラムに衝撃の書き込みをした。「BACK HOME SOON」。チームは首位を走るシーズン真っ只中。もうすぐ故郷に帰るとも受け取れる、突然の予告だった。ほかにも不可解な書き込みを残すなど、心は大荒れ。すぐに書き込みは削除されたが、それを見た関係者の間でも動揺が広がった。矢野監督も鳴尾浜まで出向いて心のケアを行うなど、思わぬ事態が起こっていた。

3番で前半戦の快進撃を引っ張り、矢野監督もMVPに挙げた助っ人に何があったのか。球団はコロナ禍で家族に会えない助っ人の心を案じ、五輪ブレークを利用して異例の一時帰国を認めた。だがマルテは球宴に出場した分、ロハスより5日間、出国と来日が遅れた。8月13日の後半開幕はロハスとサンズを登録。マルテは14日間の自主隔離を終え、9日に再合流していたが2軍発進になった。

すぐに1軍に戻れると思っただろうが、ロハスも絶好調。マルテは2軍で5試合に出場し、打率4割6分2厘、2本塁打と格の違いを見せたが、上がれる気配がない。その後、寝違えによる首痛を訴えるなど、1軍に呼ばれたのは8月31日だった。なぜ、前半あれだけ活躍した自分ではないのか。そんな疑問が頭に浮かんでいたのかもしれない。

外国人6人体制の期間が、一番うまく回っていた。コロナ禍の影響でロハスとアルカンタラの来日が4月までずれ込んだが、マルテ、サンズ、ガンケル、スアレスが主力となり、首位快走を引っ張った。エドワーズとチェンは不調もあって大半が2軍だったが、1軍の4人全員が大活躍したことで住み分けができた。

だが、歯車が狂い始めたのは、ロハスとアルカンタラが1軍戦力として状態を上げてきた夏場からだ。1軍バリバリで好調な6人をどう使い分けるのか。昨季はマルテが故障するなど、空いた穴を埋められなかった教訓を踏まえた8人制だったが、目立った離脱もない。誰か1人は2軍に落とす必要が生まれ、理由付けも必要になってくる。矢野監督は何度も「枠の問題があるので総合的に判断します」と頭を悩ませ続けた。

虎最多の外国人8人体制は大ファインプレーにも見えた。コロナ禍の入国制限で他球団の外国人選手の来日が遅れる中、マルテ、サンズ、ガンケルら2年目以降の外国人が春季キャンプに合わせて来日。外国人同士の競争心も相乗効果を生み、開幕にきっちり仕上げた。開幕ダッシュからの快進撃は、間違いなく外国人の活躍が要因の1つだった。それが、新外国人ロハス、アルカンタラが加わり、さらに加速するかに思われたが、外国人枠のやりくりに苦心する結果になった。

結局マルテは後半戦44試合で打率2割1分3厘、6本塁打、25打点。一度心を乱した影響も大きかったのか、前半戦のような働きはできなかった。そして、前半戦を引っ張ったサンズは、2年連続夏場の息切れで2軍に落ちた。この間、アルカンタラを不在だった7回の男にできたが、今度はサンズが2軍戦や練習試合で本塁打を打って状態を上げても、CSで登録さえできなかった。前半戦の功労者だったサンズは何を思い、終盤の練習に参加していたのか。一見強力な8人制の弊害も、失速の要因になった。【阪神取材班】

◆阪神外国人選手の去就 シーズン前半の快進撃を支えたサンズ、中継ぎのエドワーズは今季限りで退団する見込み。複数年契約のチェン、アルカンタラ、ロハスの3選手は残留。ガンケル、マルテは来季も契約更新する方針だ。2年連続セーブ王のスアレス投手(30)とは昨オフ2年契約を結んだが、2年目はスアレス側に選択権があり、球団は全力で残留交渉を進める。

7日巨人戦の6回、満塁で三ゴロに倒れたマルテはヘルメットを取り頭を抱える
© 日刊スポーツ新聞社


阪神、連敗でCSファイナル進出ならず 勝負どころで課題の拙守を露呈

2021年11月07日 21時48分24秒 | 野球

11/7(日) 17:33配信

日刊スポーツ

シーズンを終えた矢野監督は肩を落としてベンチに引き揚げる(撮影・上田博志)

<セ・CSファーストステージ:阪神2-4巨人>◇第2戦◇7日◇甲子園

阪神が2連敗で敗退した。2年ぶりのCSファイナルステージ進出はならなかった。

【写真】8回表巨人無死、坂本勇人の打球をファンブルする大山

2回にCS初先発の佐藤輝と中野の適時打で2点を先制したが、直後に逆転を許した。その後は巨人の継投の前に沈黙した。

失点したイニングはともに先頭打者を失策で出塁させた。4年連続で12球団ワースト失策という大きな課題が、勝負どころで露呈した。

阪神が2位で出場したCSファーストステージで2戦2敗を喫するのは10年の対巨人、13年の対広島に続いて3度目。同ステージで初戦に負けたチームが逆転進出を決めたのはセ・リーグでは過去13度で2例しかない。圧倒的不利なデータを覆すことはできなかった。

レギュラーシーズンでは優勝したヤクルトと0ゲーム差という歴史的接戦を演じたが、36年ぶり日本一を目指したポストシーズンで早々と姿を消した。


2021年度 プロ野球 公式戦成績

2021年11月07日 21時36分54秒 | 野球

試合結果

カレンダー

  ( 3・4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 )

チーム勝敗表

セントラル・リーグ
チーム 試合 勝利 敗北 引分 勝率
ヤクルト 143 73 52 18 .584 --
阪 神 143 77 56 10 .579 0.0
巨 人 143 61 62 20 .496 11.0
広 島 143 63 68 12 .481 13.0
中 日 143 55 71 17 .437 18.5
DeNA 143 54 73 16 .425 20.0
 
パシフィック・リーグ
チーム 試合 勝利 敗北 引分 勝率
オリックス 143 70 55 18 .560 --
ロッテ 143 67 57 19 .540 2.5
楽 天 143 66 62 15 .516 5.5
ソフトバンク 143 60 62 21 .492 8.5
日本ハム 143 55 68 20 .447 14.0
西 武 143 55 70 18 .440 15.0

巨人、11ゲーム差の阪神に下克上 丸「やり返せたらなという思いだった」次も11差ヤクルトへ立ち向かう

2021年11月07日 21時13分55秒 | 野球

11/7(日) 18:19配信

スポニチアネックス
<セCSファーストS 神・巨>ファーストSを勝ち抜き、ハイタッチで喜ぶ丸(左から2人目)ら (撮影・平嶋 理子)

 ◇CSファーストステージ第2戦 巨人4―2阪神(2021年11月7日 甲子園)

 2年ぶりに開催されたセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は7日、甲子園でファーストステージ第2戦が行われ、3位の巨人が2位・阪神に4―2で逆転勝ちを収めて2連勝。6年ぶりにリーグ優勝したヤクルトが待ち受けるファイナルステージ進出を決めた。巨人がファーストステージを無傷の連勝で突破するのは2010年、18年に次いで3度目。10日に神宮で開幕するファイナルステージは6試合制で行われ、ヤクルトにアドバンテージ1勝が付与される。

【写真】3回2死満塁、逆転2点タイムリーを放った丸はこの表情

 巨人は初戦に続いて左脇腹痛の主砲・岡本和を欠いたが、丸が“代役4番”の座を見事に務め上げた。2点先制された直後の3回、松原の適時打で1点差とした後の2死満塁で打席に入ると、今季セ・リーグ最多勝&最高勝率の先発右腕・青柳から右前へ逆転の2点タイムリー。3―2のまま膠(こう)着状態で迎えた8回には無死一塁でセーフティーバントを決めてウィーラーの犠飛による貴重な追加点を演出し、勝利をたぐり寄せた。

 レギュラーシーズンで11ゲーム差をつけられ、14年ぶりに負け越した2位・阪神に無傷の連勝で“下克上突破”となった巨人だが、10日から始まる6試合制のファイナルステージでは同じく11ゲーム差をつけられたヤクルトと激突する。敵地でのお立ち台に上がった丸は「(阪神には)シーズン中、悔しい思いをしたので、何とかこのクライマックス(シリーズ)でやり返せたらなという思いだったので、それがまず一つ達成できて良かったと思います」とした上で「また、気持ちを一新に挑戦者の気持ちをもって立ち向かっていきたいと思います」とさらなる“下克上”に意欲を見せていた。

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阪神・近本がむき出しにした感情「本当に悔しい1年」 1番で2安打を放つも、あまりに早い終戦…
11/7(日) 18:10配信


スポニチアネックス
セCSファーストS< 神・巨(2)> 4回1死一塁、阪神・近本は中飛に倒れ、悔しそうな表情をみせる (撮影・平嶋 理子)

 ◇クライマックスシリーズ ファーストステージ第2戦 阪神2ー4巨人(2021年11月7日 甲子園)

 1番でスタメン出場した阪神・近本はチームの終戦に悔しさをにじませた。

 「シーズンもそうですし、クライマックスシリーズも本当に悔しい1年になりました」

 2回までの2打席で2安打を放ち、打線をけん引も残りの3打席は凡退した。選手会長として若手主体のチームを引っ張り、個人としても最多安打のタイトルを獲得。充実のシーズンを送りながら、チームとしては頂点に立てず「この悔しさを全員が受け止めて、来シーズンは必ず勝って終われるように頑張っていきたいと思います」と巻き返しを誓った。

 

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巨人・原監督 4番の丸を称賛「けん引してくれた」 バント安打は「もちろんサイン」

2021年11月07日 21時10分17秒 | 野球

11/7(日) 18:27配信

デイリースポーツ

CSファーストSを突破しファンにあいさつする原監督ら巨人ナイン(撮影・金田祐二)

 「セCSファーストS・第2戦、阪神2-4巨人」(7日、甲子園球場)

 シーズン3位の巨人が連勝でファイナルステージ進出を決めた。原監督は、決勝タイムリーなどでチームを引っ張った丸をたたえた。

【写真】“丸ポーズ”でご機嫌の丸

 試合全体を「先制された非常に苦しい展開だったんですけど、前半のうちに早い回でうまい具合に逆転できたというのは大きかったのかなと。ただ、本当にギリギリの場面が多くてね。ピッチャーもよく頑張ったと言えば、頑張ったんですけども、守備も含めてね、守ることがしっかりできたということだと思いますね」と振り返った指揮官。丸については、「守備でも非常にいい守備をしていましたし、けん引してくれましたね」とたたえた。

 三回に決勝打となる逆転2点タイムリーを放っただけではなく、八回には三塁へセーフティーバントも決めた。「もちろんサインですよ」と明かした原監督は、続く亀井も犠打をきっちりと成功させたことを踏まえ、「高校野球は比較的バントって決めやすいんだけど、プロ野球の場合って投げるボールが非常に厳しいボールという点では、決して簡単なプレーではないんですね。そういう意味ではよく準備をして、結果を出してくれた」と語り、「まぁ、戸郷のバント以外はね」と四回のシーンを引き合いにしつつ、振り返った。

 

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巨人・元木ヘッド 原監督の勝負勘に驚愕「すげーって思った」代打八百板強攻策に

2021年11月07日 21時08分12秒 | 野球

11/7(日) 19:57配信

サンケイスポーツ

三回、安打を放つ巨人・八百板=甲子園球場(撮影・松永渉平)

(セ・クライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦、阪神2-4巨人、巨人2勝、7日、甲子園)巨人は投打がかみ合い2連勝を飾り、ファイナルステージ進出を決めた。元木大介ヘッドコーチ(49)が短期決戦で見せた勝負師、原監督の攻めの采配に舌を巻いた。

【写真】逆転の2点打を放つ巨人・丸佳浩

2点を追う三回無死一、二塁の場面だ。打席には投手、高木の代打・八百板。送りバントで走者を進めて好機を広げるのが、手堅い攻撃パターンではあるが、原監督はヒッティングを選択。強攻策も八百板がきっちり右前打を放ち、その後の逆転劇につなげた。

同ヘッドコーチは「八百板も練習から良かった。監督も練習いいよなって言っていたんで。チャンスもあるんだろうなと思っていたけど、あそこで。俺もバントかと思ったんだけど打たせたから。いや、すげーって思った」と驚愕(きょうがく)。指揮官の期待に応えた八百板には「初球から振れたというのがよかった」と評価した。

 

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阪神大山、悔しい今季最終戦 スタメン復帰も攻守に精彩欠く

2021年11月07日 20時49分35秒 | 野球

11/7(日) 20:09配信

日刊スポーツ

8回表巨人無死、坂本勇人の打球をファンブルする大山(撮影・上田博志)

<セ・CSファーストステージ:阪神2-4巨人>◇第2戦◇7日◇甲子園

阪神「5番三塁」でスタメン復帰した大山悠輔内野手は、3打数無安打2四球2三振と快音は響かなかった。

【写真】5回裏1死、三振に倒れる大山

初回2死一、三塁の先制機で空振り三振。8回表の守備では、先頭坂本のゴロを失策。直後、丸に三塁前へのセーフティーバントを許し、4点目につながった。前日は代打で二塁打も、この日は攻守に精彩を欠き、悔しいシーズン最終戦となった。

 

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阪神・矢野監督が激動の1年を総括 決定打不足と守乱に泣いたラスト「もっともっとうまくならないと」

2021年11月07日 20時34分11秒 | 野球

11/7(日) 18:38配信

スポニチアネックス

セCSファーストS<神・巨(2)>原監督(右)と握手を交わす矢野監督 (撮影・森沢裕)

 ◇クライマックスシリーズ ファーストステージ第2戦 阪神2ー4巨人(2021年11月7日 甲子園)

【写真】巨人に敗れ、悔しい表情の阪神・佐藤輝

 ポストシーズン敗退が決まった阪神・矢野監督が敗因に決定打を欠いた打線を挙げた。試合後の一問一答は次の通り。

 ―今日のゲームを振り返って。

 「そうですね。前半にチャンスも作れたし、先制もできたんですけど、結果的にはミスというか、そういうところで流れを変えてしまったかなというのと、やっぱり一本ね、出ないなと、そういうふうに感じました」

 ―シーズンで勝ち越したジャイアンツと戦った。

 「それは関係ないんでね。短期決戦の中で一戦、一戦全力で戦っていくという戦いなんで。みんな全力で取り組んでくれた結果なんで、この結果を受け止めて成長、今シーズンできたところもありますし、まだまだもっと上にいかないと、ペナントもクライマックスも勝ちきれなかったというのはしっかり受け止めてやっていきます」

 ―最後にファンに。

 「そうですね。本当に前半いいスタートを切ってね、皆さんに大きな期待をしてもらった中で、それを実現できなかったというのは本当に悔しいですし、最後も勝ちきれなかったというのはチーム全体としての成長も必要ですし、もちろん僕自身の成長も必要ですし。でも皆さんと選手が一緒になって、戦ってもらえたのは感謝の気持ちしかないですし、その分、悔しさは大きいですけど、前向いてやっていく、その姿をこれからも皆さんに見せていきます。1年間、どうもありがとうございました」

(続けて)

 ―1年戦ってできた部分と足りなかった部分は。

 「全体のこう、チーム力というのは上がってきている部分があると思うし、そこにこう今年は特にルーキーというね、そういう力もまた新たに加わって、そこの競争に入ってきてくれたからこそ全体として上がったところはプラスの面だし。走塁の面でも、みんなの走り切ろうとか、そういう結果からどこにも負けないような走りをした自身はあるし、数で言うと盗塁というところでも、一応3年トップになるのかな。そういう部分もできた部分もあるし。ちょっとまだ、整理できないけど、勝ちきれなかったというところで言うと、まあ、投手はすごく頑張ってくれているんだけど、まだ競ったところで投手がもうちょっと頑張れる、レベルを上げていくというのは必要だし。みんなが底を上げればもちろんいいんだけど、まだまだ上がれる選手たちが投手もたくさんいるし。あとは、今日の試合でもそうだったけど、結果的に、ミス、エラーが点になっているんでね。これも、チーム全体で取り組んでいることが、数が減ったからどうこうじゃなくて、もっともっとうまくならないと、もっとうまくなれることでもちろん、もう一つ上にいける可能性は上がると思うし、さっきも言ったけど、あとはまあオレ自身の成長というか、それももちろん、これがこんだけの差だったんでね、それはしていかないとダメかなと、必要かなと思ってます」

 ―佐藤輝は手ごたえと悔しさがあったと思うが、監督から見て佐藤輝の1年は。

 「まあ、それは佐藤輝に聞いて。オレはまた、今はちょっと」

 ―監督が言ってきた挑戦は浸透してきてるか。

 「いや、それはもちろんあるし。その都度その都度の精いっぱいというか、オレもやってきたから。結果出なかったらやっぱりあの時こうしておけば良かったなとか、もっとこうでけへんかったんかなっていうのはもちろんあるけど、それは受け止めながらね、前に進んでいって、成長していかないとダメなんで。その都度の目いっぱいっていうのは選手もやってくれたと思っているし、そういう気持ちっていうか、そういうのはどこにも負けてないっていうのは、ずっとそういうことばかり言ってきているんで、みんなホントによくやってくれているし、でも、勝ちきれなかった、優勝できなかったっていうところで言うと、これでいいよということでは、オレらの成長は止まるのでね。やっぱりそういうのは、よかった部分と、でも、まだ上積みできるんじゃないかというのは、出た結果からも反省して、ステップアップというか、レベルアップしていかないと、ダメかなと思う。その基礎の部分というのは、みんなすごく最後まであきらめずに戦ってくれているというのは、オレの中ではすごく手応えを感じているところです」

 ―監督自身の来年は。

 「それも含めて今ちょっとしゃべれるアレじゃないよ。終わったばっかりなんで。申し訳ないけど」

 ―最後の試合となったが、大山、梅野ら前半戦頑張った選手を起用した。

 「それは総合でね、考えてるんで。もちろん今言ってくれたように、ここまでもね。本当はジェリー(サンズ)も前半すごく引っ張っていってくれたし、(大山)悠輔や(佐藤)輝や(梅野)リュウもみんな、いてくれたからこそっていうのはもちろんあるんでね。その思いはもちろん俺の中にもあったし、でも今日勝つっていうところをもちろん目指してやっていったところで決めたんでね」