経済的困窮する家庭の子どもたちがいる。
「皆、等しく生徒である。教育の眼から見て何の違いがあるだろうか」
「たまたま、垢や塵で汚れたとしても、燦然たる生命の光輝が、汚れた衣服から発するのを、どうして見ようとしないのか」
「社会の中で過酷な差別がある社会にあって、庇護できる存在は教師のみである」
家庭の事情で食事が満足にできない子どもたちがいる。
そこで学校給食が実施された。
日本は戦前に、古着の寄付や、教科書も先輩たちから寄付された。
教育の目的は、「子どもたちの成長と発展が、幸福な生活の中で終始できるようにするものでなければならない」
自分が縁してきた児童をはじめ、全ての子どもたちが幸福な人生を歩通せるようにしたい―それは現場教師の切なる祈りである。
「今日わたしたちの教育に到達しつつある変化は、重力の移動にほかならない。それはコパルニクスにとって天体の中心が、地球から太陽に移されたときのそれに匹敵するほどの変化であり革命である。このたびは子どもたちが太陽となり、その周囲を教育のさまざまな装置が回転することになる―ジョン・デューイ
教育とは何かを問い、人びとがともに生きる民主主義のあり方を探究し実践した、アメリカを代表する思想家デューイ。