アロマテラピー学習ブログ

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参照。

精油の純度

2008-03-04 19:28:44 | 精油学総論
1.自然そのままの精油
ケモタイプ…芳香植物で、科・種・属は同じでありながら、芳香分子の化学組成が大幅に異なるものを、化学組成別に分類した物を「ケモタイプ」または「化学種」という。一方、精油に含まれる化学成分の含有量を分析して、内容成分が明示されているものを広い意味で「ケモタイプ」とも呼んでいる。

ピュアナチュラル…100%自然から採れたそのままの精油のこと。

ナチュラルな精油は数百種類の化学成分からなっており、それぞれの成分が互いに協力し合っている。

相乗(シナジー)効果…成分同士が互いに作用を高め合う作用で、1+1なのに2より大きい。
抑制(クエンチング)効果…ある成分が他の成分の毒性を弱める作用で、1+1なのに2より小さい。

2.自然そのままでない精油
フレグランスタイプ…美容などの目的でトラブルを避けるため、一部の成分を除去していたりあるいは成分を足したりしているもの。成分に手を加えることで全体の科学性質が変化して自然のシナジー効果やクエンチング効果が薄れてしまうことがあるのであくまで香り重視としての精油である。
 脱テルペン:品質の劣化を防ぐため酸化しやすい成分であるリモネンなどのテルペン類を抜き取る。品質の劣化を防ぐため。柑橘系の精油は、テルペン系の分子がいくつも連なる重合(精油の分子が同じような分子と連続的に重なり合って大きな化合物を作ってしまうこと。)という現象が起きることで精油の粘度が高まり、香りも劣化しやすくなる。

 脱フロクマリン:光毒性のあるベルガプテンなどのフロクマリン類を抜き取る。

ネイチャーアイデンティカル…科学的に合成した自然の模造品のこと。ピュアナチュラルは、数百種類の成分を含むがその代表的な成分だけを合成し混ぜ合わせたもの。

偽和…高価な精油に似せようと様々な技巧を駆使して作ること。
 (例)メリッサ=レモングラス+化学物質
    ローズ=パルマローザを引き伸ばす
    ネロリ=プチグレンにネロリを少しだけ加える

混和…精油成分の調整を行ったもの。

※精油と飽和脂肪酸(炭化水素基が単結合だけでできている脂肪酸)を含む基材とのブレンドは、不飽和脂肪酸(炭化水素基に1個以上の二重結合を含む脂肪酸)を多く含む基材とのブレンドに比べ品質劣化が遅い


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