アロマテラピー学習ブログ

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参照。

2008-04-03 13:48:33 | 解剖生理学(嗅覚・呼吸器系)
人間の肺は胸部の大部分を占める。主に気道と血管からなり、両者は極めて薄い呼吸上皮で覆われた肺胞で接してガス交換を行っている。肺胞は約3億個で、総表面積は約60m2。肺の重さは一つあたり男性が約1,000g、女性は900g。

肺は横隔膜・肋間筋に囲まれた胸郭の中にある。肋骨と肋骨の間には外肋間筋と内肋間筋が有り、呼吸運動に大きく関与している。肺の表面と胸郭の内面を覆っている漿膜を胸膜と言い、胸膜は横隔膜や肋間筋を裏打ちしている。肺を覆っている胸膜を臓側胸膜と言い、横隔膜や肋間筋を裏打ちしている胸膜を壁側胸膜と言う。臓側胸膜と壁側胸膜は辺縁で連続していて、一枚の扁平な袋になっている。この袋の中を胸腔と言う。胸腔内圧は、大気圧より常に低い。

肺は左右二つある。右肺は上から順に上葉・中葉・下葉からなり、左肺は上葉・下葉からなる。この5つの肺葉を大葉と言う。左肺に中葉がないのは、左右の肺を隔てる縦隔にある心臓が体幹の中心よりも左に寄っており、その分スペースが小さい為である。大葉は更に細かく10つの肺小葉に分けられる。


 肺のはたらきは呼吸に関連している。鼻から始まった空気の通り道、気道が左右の気管支に分かれ、それぞれ左右の肺に入っていく。 肺門から肺の内部に入った気管支はどんどん枝分かれして細くなり、最終的には肺胞となる。肺胞の周りには毛細血管が網の目のように取り巻いており、呼吸によって取り入れた肺胞内の空気から、酸素を血液中に取り入れ、血液中の二酸化炭素は肺胞内に押し出し、“ガス交換”が行われる。

 肺門には、気管支、肺動脈、肺静脈が出入りしている。肺動脈とは心臓から出て肺門から肺に向かって血液を流す血管で、肺静脈は肺から出る血液を心臓にもどす血管である。肺動脈と肺静脈とは、その管の中を通る血液の性状が異なっている。心臓にもどる血管、肺静脈中を流れるのは肺胞から酸素をもらったきれいな血液で、二酸化炭素を肺胞に出してしまう前の汚れた血液が流れているのは、心臓から肺に向かい、肺内に入ってきている肺動脈ということになる。


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