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参照。

血小板形成

2009-01-08 08:00:48 | 解剖生理学(循環器・血管・血液系)
血小板とは、骨髄の巨核球 (megakaryocytes)の細胞質がちぎれてできたもの。当然、核はなく、大きさはまちまち。

巨核球と血小板形成:巨核球は球形または卵形の直径30-100μmの大型の細胞で、表面に不規則な突起を出す。核は複雑に分葉し、染色質網が粗く、核小体が多い。成熟すると、細胞質に微細な顆粒が多数、出現する。顆粒は1層の限界膜に包まれた径200-300 nmの電子密度の高い顆粒で、Azur好性である。顆粒の出現と同時に多数の小胞が現れ、それらが増加・融合して連なり、分離膜 (platelet demarcation membrane)を形成する。分離膜は網状に広がって細胞質を多くの区域に分ける。
次に、巨核球は突起を延ばし、その突起が類洞内皮(細胞間隙または細胞質の穴)を通り抜けて類洞内腔に達する。

まず、突起の一部が細胞体から離れ(前血小板となる)、次に離れた突起の中で分離膜によって分けられていた細胞質の各区域が、分離膜が次々と融合してゆくことにより完全に分かれ、血小板となる。


巨核球の起源:幹細胞-> 巨核球前駆細胞-> 巨核芽球-> 巨核球となる。巨核芽球から 巨核球になる際、細胞質が分裂せずに核分裂だけが起こるため、分葉核となる(多くが16n-32n)。

類洞内皮に延びだした巨核球の突起からは1回に、約2,000個の血小板ができる。この過程を4回ほど繰り返すうちに、細胞質がなくなって、巨核球は死滅する。


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