アロマテラピー学習ブログ

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参照。

アロマテラピーの基材

2008-01-19 06:11:02 | アロマテラピーの楽しみ方&ホームケア
 心地よく、効果的に精油の効能を楽しむためには精油を希釈することが大切である。最も入手しやすいのが水で、すでにアルコールなどに溶かした精油をさらに薄めるため、あるいは直接肌に触れないようなルームフレッシュナーなどを作るときの希釈に使用できる。希釈する材料を基材と言い、基材選びは、精油を選ぶのと同様アロマテラピーを楽しむ上で重要である。

植物油(キャリアオイル、ベースオイル)
 精油が親油性で肌への浸透性がいいことから、アロマテラピーでは植物油が使用される。ほとんどが食用としても使われる安全なものである。
 トリートメントに用いる場合にはアロマテラピーショップなどで、トリートメント用に販売されている物を選ぶこと。肌につける場合はパッチテストしてから使うこと。
 植物油は酸化し易いのでキャップをしっかり閉め、直射日光のあたる所や湿度の高いところは避け、できるだけは早く使い切るようにすること。

 スイートアーモンド油
  スイートアーモンドの種子からとれる植物性油脂。においはほとんどなく、無色~淡黄色をしている。古くから化粧品の材料としても広く用いられている。

 オリーブオイル
  オリーブの果実からとれる植物性油脂。淡黄色~淡緑黄色をしている。アロマテラピーショップのほか薬局などでも手に入る。美容や医療の分野で広く用いられている。

 マカデミアナッツ油
  マカデミアナッツの種子からとれる植物性油脂。皮脂の構成に近い脂肪酸を多く含むことからスキンケア用としてよく使われる。淡黄色をしており、わずかなにおいがある。

 ホホバ油
  砂漠に自生するツゲ科の植物ホホバの種子からとれる液体ワックス(ろう)。無色~黄色。冬場の寒さで固まることがある。

 植物性スクワラン
 オリーブ油由来の炭化水素を還元して得られる飽和炭化水素。無色透明でにおいもない。

水性の基材
 水は精製水、ミネラルウォーター、芳香蒸留水などを使用する。水道水には塩素など多数の成分が含まれており、保存性も良くないので使用しない方が良い。

 水(精製水・蒸留水・ミネラルウォーター)
  不純物がない純度の高い水として、薬局で手に入る精製水や蒸留水、スーパーなどで手に入るミネラルウォーターなどを用いる。一部のミネラルウォーターの中には炭素が入っていたり、ミネラルが多すぎて硬度が高く化粧水などには不向きな物もある。

 芳香蒸留水(フローラルウォーター)
  植物を蒸留して精油を製造するときに、同時に得られる水。一般に市販されているのはローズ、ラベンダー、オレンジフラワー、カモミールを蒸留したときに得られたもの。それぞれローズウォーター、ラベンダーウォーター、オレンジフラワーウォーター、カモミールウォーターと呼ばれる。わずかながら植物の芳香成分やその他の成分が溶け込んでおり、精油と同じく香りや効果がある。

その他の基材
 アルコール(エタノール)
  精油は水にはほとんど溶けないが、アルコールには溶ける。精油をあらかじめアルコールに溶かしておいてから水を加えると比較的良く混ざり合う。その際に白濁する物もあるが、使用上問題はない。また、アルコールは容器やガラス棒などの洗浄・消毒にも使う。アロマテラピー用としては薬局などで手に入る無水エタノールが適している。またアルコール度の高いウォッカなどを使うこともできる。

 蜜蝋(ビーワックス)
  ミツバチが巣を作るときに分泌するワックス。歴史は古く古代エジプトでも利用されていたと言う記録もある。キャンドルや市販の化粧品の原料(口紅やファンデーション、クリームなど)として使われている。アロマテラピーでは軟膏やクリームを作るときに用いる。

 クレイ
  鉱物を主成分とする粘土。カオリンやモンモリロナイトなどがこれにあたる。吸収、吸着、収れん、洗浄作用があり、パック剤などに使われている。

 グリセリン
  脂肪や油脂からとれる無色の液体。保湿効果があり、化粧水やクリームを作るときなどに用いられる。薬局で手に入る。

 塩・重曹・クエン酸
  海塩や岩塩などミネラルを含んだ天然の塩や重曹(炭酸水素ナトリウム)には発汗作用があり、体内の毒素を排泄する効果がある。これらの材料に精油を加えてよく混ぜバスソルトとして用いる。重曹とクエン酸を組み合わせると泡の出るバスソルトもできる。肌の水分を吸収するため、乾燥肌には不向き。

 ハチミツ
  殺菌効果、肌の炎症を鎮める作用を持ち、入浴剤やパックの基材として用いられる。


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