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構造あと2問!石材の問題です。

2016年03月24日 | 建築学校
H27構造24(2級建築士学科試験問題)

石材の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. 凝灰岩は、大谷石などがあり、軟らかく加工がしやすいが、風化しやすいので、内装材などに用いられる。
2. 粘板岩(天然スレート)は、容易に層状に割裂できるので、屋根材などに用いられる。
3. 安山岩は、鉄平石などがあり、灰褐色のものが多く、板状で硬いので、外構の床材などに用いられる。
4. 花こう岩は、結晶質で硬く、高温でも火害を受けにくいので、耐火被覆材として用いられる。
5. 大理石は、磨くと光沢が得られるが、耐酸性に劣るので、内装材として用いられる。


全国建築石材工業会
http://www.kenchikusekizai.org/type/


凝灰岩は噴出した火山岩・砂・岩塊片などの火山噴出物が水中あるいは陸上に堆積して凝固したもので、層状または塊状で存在する。



粘板岩は通称「スレート」と呼ばれ、古生層や中生層で凝固した水成岩で、均一で非結晶質の板状組織をもち、粘土に炭素物質や酸化鉄分が混在した組成・状態になっている。



安山岩は噴出した火山岩で、地表近くに塊状・柱状あるいは板状で露出している。組成鉱物は、斜長石・角閃石などで硬く、色調は灰褐色のものが多く、光沢がない。組成によりいくつかの種類があり、花崗岩に似た色と斑紋をもつ美しいものがある。



花崗岩 地下のマグマが地殻内で地下深部にて冷却固結した結晶質の石材で、硬く美しく耐久性に富む石材として建築物の外部を中心として最も多く用いられている。一方、硬いため加工費がかさみ、含有鉄分でさび色が出たり、耐火性の点でやや劣る。



大理石の呼称は、結晶質石灰岩を指し、特に中国雲南省大理府で産出する石材につけられたものであるが、蛇紋岩などを含む装飾性に富む石材の総称として用いられている




(正解)4
花こう岩は、耐久性、強度は大きいが、耐火性に劣る。

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