映画「一命」を観ました。
広い映画館にひとり・・誰もいなくて怖かった(笑)。
話題作じゃなかったの?と思ったらお話がとても暗くて、
確かにこれはリピートは厳しいかもしれないと思いました。
リバイバルになるらしく丁寧につくってあるし
役者さんも良くて熱演だったと思うのですが
とにかく全体的に暗くて重い。
瑛太さんの切腹シーンの痛々しさ、あれは酷い。
スパッと命が散ってしまってこそ武士道なのではないでしょうか。
あれじゃ拷問。それ以前に弱いもの虐め。
いつまでも苦しんでいるのを見せしめの為に薄ら笑い浮かべて見てる。
背筋が寒すぎた。吐き気がしました。
「早く介錯しなさいよ(怒)」ってスクリーンに向かって呟きました。
悲惨さを描きたかったら他に方法が無かったのか。
普通の人が耐えられる(残酷な)シーンと撮った人の考えるものと
差がありすぎるのかもしれません。
そういうシーンを見せつけてやろうという意思(魂胆)が
感じられてちょっと嫌でした。
バイオレンスものとして最初から受け止めて見たら良いかもしれないけど
時代劇だ、歴史ものだと思って見るとダメージ大きいと思います。
3Dの意味はあんまり無い・・。
でも役者さんは良かったです。
海老蔵さんも見た目はお父さんには若すぎたけど
不器用そうに一生懸命に子供を育てる様子は
穏やかで取り巻く空気が暖かい。
「熱いうちに早く食べないと食えない味かもしれんぞ(笑)」
と子供に自分が作ったご飯をすすめるところなんか
あんまり上手くない料理の腕のことを照れながら言い訳してたのか、
「優しいおとうさん」ぽくてすごい良かった。
えびさん色々あったけど、それは酷かったと思ってたけど
あんまり深く考えないで行動してただけで根は明るいのかなと
思わせるような演技でした。まあ分からないですけど。