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一日も早い回復をお祈りいたします

東京島

2010-09-08 21:44:06 | 映画・DVD
無人島に女性1人であと全部男って
それだけでも なんとなく嫌だーと思った東京島。
でも衣装はエルメスがタイアップらしく
エルメスのカレが気になるから、そこだけ見たい。
そこだけって言うわけにはいかないから
先ず本を読んで耐えられそうだと思ったら
映画を観にいこうと思って
先に原作本を読みました。

桐野夏生さんなので、やっぱりドロドロしてます。
実話をベースにされてるそうなのだけど
小さく纏まってない感じはフィクションというより
むしろファンタジーに近い気がする。
綺麗な話では無いです。
何人かの本心が結構しつこく語ってあるところ
東京の地名を模して名前をつけて住み分けするところ
そしてその場に「いかにも」の感じの人が居座るところ
主人公の元旦那さんの日記(を読むアウトローさん)
なんかが面白かったです。
女性の、男性もだけど醜さ、浅はかさなんかも
分かりやすく書いてあるので読んでてちょっと嫌でした。

だけど映画は毒が抜けてました。
抜けたら抜けたでつまらなくなる。
原作の毒が嫌だったんだけど
これだけ抜けてしまうと出演者が可哀想。
きっともっとやりたいことあったと思うんです。
でも「待った」が入ったんでしょうね。
残酷なもの、流血もの、下品過ぎる表現・台詞
タイアップのエルメス様が許さなかったのかも。
スカーフをアレンジして着たりしてるんですが
清子さんなんかドタドタ歩いて綺麗にも見えないし。
どこで手洗いしてるんですか?のスカーフも
悲しげに干されているし。
窪塚くんが女性ものの服(これもエルメス?)盗んで着て
浮浪者みたいだし。
ちなみに窪塚くん(ワタナベ)の普段着は亀の甲羅(笑)。
原作によると亀を生け捕りにして中身を食べて
甲羅が残ったから陽射しを避けるために
亀仙人みたいに背負ってるというような言わば「世捨て人」くん。
凄いな(笑)。甲羅似合ってるし。

原作からも離れ過ぎてはいけないし
禁止事項もあまりにも多かったため
中途半端な作りになってしまってました。
とっても残念。
風景は綺麗だったけど。
出る人は主役の木村さんは頑張ってたけど
あとは亀仙人の窪塚くん。
その亀仙人に狙われて危ない目にあう「女子」ポジションの木村くん。
(可愛いです)
名前を忘れちゃったけど「亡くなったお姉ちゃんが時々憑依する」マンタ。
演技したかったのにあまりにも台詞が少なくて
最後亡くなるとこだけ頑張った忍成くん。
もっとキリっとしてほしかった3番目の旦那くん。

名前を判別できたのはそのくらいで
全体的に見せ場が少ない・・。
結構演技派揃ってたのに もったいなかったです。