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ユーさんのつぶやき

徒然なるままに日暮らしパソコンに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き綴るブログ

社員の能力アップは資産の増加です(2004.2.1)

2004-02-01 | 社長のサプリ
 世の中には分らないことが多い。その一つが貸借対照表である。貸借対照表は企業のある時点での資金の源泉とその使途を示すものとしてバランスシートと呼ばれる。その中で分らないポイントを一つ上げる。
 社員の能力アップを例にとる。社員をホテルに缶詰にし、講師を招き、真夜中までケンケンガクガクの議論をさせたとする。ホテル代、食事代、交通費、講師料。色々な支出があり、仮にすべて現金で支払われたとしよう。借方、流動資産の現金が減る。代わりに社員の能力がアップし、明日からバリバリとやる気になっている。本来ならば、これは大きな会社の財産の増加だ。しかし、これらプラスの価値は貸借対照表には全く計上されないのだ。現金のマイナスだけが計上される。また、費用をかけたリエンジニアリングで生産性が極めて上がる組織に改造しても、費用が掛かれば貸借対照表上では、その分、資金が流出するだけだ。本来ならば、社員の能力アップや効率組織への転換はソフトな資産の増加として、無形固定資産にでも計上されるべきなのだ。
 ここのところを理解しないと、いたずらにリストラや経費節減に走ることになる。汲々として大事なものを失い、機会を失い、儲けるチャンスを自らカットしている。儲けるために大事なことは、先ず投資をすることなのだ。本当は社員の能力アップが売上拡大に直結する最高に効果的な投資なのだがね...。


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