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ユーさんのつぶやき

徒然なるままに日暮らしパソコンに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き綴るブログ

自分が選んだ自分の顔

2006-08-28 | 徒然草
素直な人の正直な顔
誠実な人のまじめな顔
知性ある人の知的な顔
幸福な人の幸せな笑顔
心の温かい人の温厚な顔
心を広く持つ人の風格ある顔
あどけない子供のあどけない顔
清らかなことを思い続ける人の清らかな顔
ものごとを深く考える人の深く味のある顔
品格、品性ある人の奥深く味わいのある顔
心のきれいな人はそれぞれにきれいな顔になるものだ

無関心な顔
興味のない顔
自信のない顔
おどおどした顔
遊び呆けたしまりのない顔
仕事をサボっている人の顔
物事を損得でしか考えられない顔
人を騙そうと思っている詐欺師の顔
自分のことしか考えない自己中心の顔
よこしまなことを考えている人の邪悪な顔
心のやましい人はそれぞれにやましい顔になるものだ

どのような顔にしようと 
どのような顔になろうと
それは個人の自由であるが
現在の自分の顔は過去の自分の選択の結果だ
将来の自分の顔は現在の自分の努力で磨き上げるものだ
自らの美学と哲学をまな板にして
時間をかけてゆっくり捏ねて作り上げていくものだ


五分の魂

2006-08-27 | 徒然草
ぼうぼう燃える 山火事に
たとえ火の中 水の中
死力を尽くし 駆けつけて
バケツ1つの 水かけぬ

バケツ1つの 水なれば
ぼうぼう燃える 山火事は
えへらえへらと 笑いおり
いや増す火勢は さかりける

我が身小さき アリなれば
さらなる力は なけれども
為すべき務め 果たしたり
アリの一矢は 報いたり


死に至る病

2006-08-26 | 徒然草
お年寄りが病気で亡くなったとしましょう
他人は寿命が来たから仕方がないと思っています
本人は無念・残念を装って死んでいきます
しかし物事はそんなに単純なものでしょうか?
病気が死亡の原因となったのは事実でしょうが
本当の原因はさらなる奥の奥にあるかもしれません
真の原因を究明するにはナゼを5回繰り返すことが定説です
ナゼ亡くなった方は病気になったのですか?
ハイそれは体の抵抗力が弱ってきたからです
ナゼ体の抵抗力が弱ってきたのですか?
ハイそろそろ寿命が来たのではないかと思ったからです
ナゼそろそろ寿命が来たのではないかと思ったのですか?
ハイ生きていることが面白くなくなったからです
ナゼ生きていることが面白くなくなったのですか?
ハイ会社を辞めて何もすることがなくなったからです
ナゼ会社を辞めて何もすることがなくなったのですか?
ハイこの辺りでそろそろ辞めても良いかねと思ったからです
死に至る病の真の原因は
興味・関心・意欲・気力・生きるエネルギーの喪失にあります
さらにそれを容認する本人の意識に潜んでいます
病気を理由にオサラバしたければそれも選択肢の一つでしょうが
その前にそれを拒絶することを考えてみては如何がでしょうか
よーく考えてみましょう
加齢にともなうエネルギーの衰退は避けることの出来ない掟ではありますが
かけがえのないたった一つの人生を生きている人間としては
力の及ぶ限り抵抗するしかありません
絶対に絶望してはいけません
絶望していることの意識なく いつの間にか絶望しているのが一番いけません
意識して 抵抗しないと知らぬうちに絶望の仲間に入れられてしまいます
知らぬうちに死に至る病に飲み込まれてはいけません
キルケゴールは言いました
「死に至る病とは絶望することだ」
「絶望とは自分に絶望することだ」
そうです 
環境とか他人に絶望しても何の意味もありません
すべて自分のことは自分でやる以外にありません
自分にまで絶望しては其処で行き止まりです
ひょうひょうとして、あっけらかんとして、まあそんなもんかもしれんわい
そう思うだけで絶望から一歩抜け出せるような気もします
先ずは現在のありのままの自分を認めることです
まだまだ時間があるのです
これからだってまだまだ何があるかしれません
半分は淡白に、半分は粘っこく、其処の所をうまく使い分けてください
今こそ 自分は本当の自分を生きるべきときなんです


2006-08-21 | 徒然草
竹は素直である
竹は節目正しい
竹は成長が早い
竹は柔軟である
竹は真直ぐに生長する
竹は無用な抵抗をしない
竹は雪が積もれば頭を垂れる
竹は風が吹けばその方向に撓る
竹は年を取らない
竹は年中元気である
竹は寒くても暑くても平気である
竹は冬の極寒にも青々としている
竹は夏の酷暑にも青々としている
竹は竹どうし争わない
竹は長幼の区別なくともに生長する
竹は根で繋がってすべてを共有している
門松の竹
かぐや姫の竹
スズメのお宿の竹
竹を割ったような性格
古来日本人に親しまれてきた竹
ああ 竹、竹、竹、竹
竹の心情 胸を打つ
雪に身を伏す呉竹の
やがて世に立つ日を見よと
書生も希望を抱くなり


自然に帰れ

2006-08-20 | 徒然草
世の中に怠け者は居るが怠け者と言う性格の人は居ない
世の中に退屈している人は居るが退屈を楽しむ性格の人は居ない
やる気がなかったり楽しめないのはただ単に疲れているだけのことだ
集中力に欠けるのは健康が万全でないだけのことだ
健康なら本質的に活力みなぎるのがフツーだ
ネガティブな感情、やる気のなさ、移り気
これらは断じて本質的な性格上の欠陥ではない
個人固有の弱さではさらさらない
誤解するな
ただ単に疲れているだけの自分を解放するために
ありもしない自分の性格にその原因を求めて
その場限りの言い訳をしているだけのことではないか
そして 自分自身への罪悪感、自己不信感を増幅しているのではないか
その結果 自分自身を取り返しのつかない状態で奈落の底に貶めているのだ
誤解するな
キミは欠陥人間ではないぞ
少し休養を取って健康を取り戻せばいいだけのことだ
肉体的な健康はモチロン 精神的な健康を取り戻すのだ
そして 自分もやればやれると思うのだ
自分をフツーの状態に戻すのだ
やる気、意欲、元気、活力あるのがフツーの状態だ
人類の歴史始まって数百万年、進化と自然淘汰の荒波のお陰で
遺伝子にはしっかりとフツーの遺伝子が刻み込まれているぞ
心配するな キミの遺伝子も同じだ
フツーに戻れば キミも本来の自分に戻ることが出来る
思い込みを捨て 垢を落とし 本来の自分に戻るのだ
「自然に帰れ」とは このようなことを言うのだ
無垢の生まれたままの純粋の自分に帰れと言っているのだ


善循環

2006-08-19 | 徒然草
良いことを考えれば
良いことが起こります
良いことが起これば
心安らかになります
心安らかになれば
良いことを考えます
良いことを考えれば
良いことが起こります
良いことが起これば
心安らかになります
心安らかになれば
良いことを考えます
良いことが良いことを生み
良いことが続きます
これを善循環と言います
善循環は良いことを考えることから始まります
さあさあ!みなさん!仕切り直しです!
善循環サーフィンの始まりです!


衆生救済

2006-08-18 | 徒然草
それなりのレベルに到達していない人が
下手に悟ると余計に不幸になるかもしれないね
周囲がバカだとか 
悟っているのは自分だけだとか
つい言いたくなっても
そういうことが言えなくなるからね
自分ひとり悟っても
周りの誰もがそれを理解できないとしたら
その人はきっと孤独を感じるだろうしね
だから 孤独をガマンできる人でないと
下手に悟ってはいけないと思うわけだ
人間みんな一緒になってわいわい言いながら
お互いバカ丸出しで
悟るって一体何のことかね?とか言って
何も知らないまま寿命を迎えるのが
結局一番幸せだってことになるかもしれないね
「知らぬが仏」って言うけど 
きっと そんなこと言ってるんじゃないかな


精神と筋肉のアナロジー

2006-08-15 | 徒然草
精神は筋肉を鍛えるが如く鍛えなければならない
鍛えなければ萎縮あるのみだ

健康な筋肉はタフだ
健康な筋肉には柔軟性がある
負荷が掛かってもあらゆる方向に動く
他方 不健康な筋肉には柔軟性がない 
突然の負荷の変動に順応できない
簡単に肉体の許容範囲を逸脱し 
怪我をする

精神的に健康な人間はタフだ
精神的に健康な人間には柔軟性がある
ストレスが掛かっても容易に対処できる
他方 不健康な精神には柔軟性がない 
突然のストレスに対処できない
簡単に感情の許容範囲を逸脱し 
怒り恐れに支配され 不運・悲惨な結果を招く

健康な筋肉はタフだ
健康な筋肉は素早く反応する
反応が早く敏感であるほど筋肉は健康だ 
不健康な精神は反応が鈍い
不健康な精神は怠惰でネガティブだ
感情に溺れ何時までも回復せず 健康の対極だ

タフとは強いということだ
エネルギーを生み出し消費する能力があるということだ
タフな筋肉は大変な量のエネルギーと力を生み出し抵抗できる
精神的にタフな人間も同じだ
精神的にタフな人間も大変な量のエネルギーと力を生み出し抵抗できる
健康な精神は素早く回復する
ストレスなど何だと 頬に涼しいそよ風だ
精神と筋肉のアナロジー
精神は筋肉を鍛える如く鍛えねば筋肉と同じ
萎縮あるのみだ

※アナロジーとは、相同性、相似性、類似性のこと。異なった世界で相似的な現象が観察されること。


成功心理学

2006-08-14 | 徒然草
ポジティブシンキング(精神力)の効力が信じられない人に言いたい
メカニズムが分らないことは人類の能力不足の証明に過ぎぬ
メカニズムが分らないことは存在を否定することにはならない
メカニズムが分らなくても存在の証明は出来る
実例がいくらでも存在するからだ
精神力だけですべてが解決するわけではないが重要な必要条件だ
日本が太平洋戦争で負けたのは精神力だけで戦おうとしたからだ
だがこのことによって精神力の有効性を否定することは間違いだ
精神力で勝負に勝つことが出来る
精神力で健康の増進を図ることが出来る
精神力で病気の治癒を早めることが出来る
精神力で老化の進行を抑制することが出来る
時には精神力でガンを治すことすら出来る
多くの実例がある
信じない人にはその効力がない 効力がないから信じない
信じない人の世界がそこで完結する
信ずる人にはその効力が及ぶ 効力があるからそれを信ずる
信ずる人だけの世界が其処にはある
精神力を信ずること 宗教ではないが宗教に近いところがある
ポジティブシンキング(精神力)は幸福や成功への第一歩である
信じようとしない人には無理強いしないが
時にその恩恵に預かる者として その有効性を信じ 活用されんことを祈る


今にして思えば

2006-08-13 | 徒然草
今にして思えば
高等学校で一番成績が良かったのは国語だった
大学の教養課程で面白かったのは哲学と心理学だった
そして一番時間を割いたのはドイツ語だった
専門課程は工学部であったが
「ジャンクリストフ」や「チボー家の人びと」を読んでいるときに
最も自分が人間であることを感じることが出来た
会社では技術屋稼業を営み励んできたが
いつも過去の歴史を引きずって居ただけのことだった
どうも自分でもよく分らん人生を過ごしてきたような気もする
良かったのか?悪かったのか?今更どうしようもないが 
絶えず自己の中心から発散する道を選択してきたのは事実だ
そして 今人生の収束を意識する年配になって
発散は他人の目を意識し過ぎた結果ではなかったかと考えている
そして 発散するのはそろそろもうこの辺で良いのではないかとも考えている
ソクラテスは「汝自身を知れ」と言った
今にして思えば 汝自身について何も分っていなかった自分に驚いている 
ニーチェは「永遠回帰」を唱えた 
「永遠回帰」とは自分への回帰のことだという
今にして思えば 自分からの逃亡を執拗に続けてきた自分に驚いている
「汝自身を知ること」 
「永遠回帰を目指すこと」
難問だが しっかりと考えていかねばならない
かけがえのない人生 同じ過ちを何度も繰り返してはならない


浮気読書のすすめ

2006-08-12 | 徒然草
本を読んでいると
どうしても前へ進まなくなることがある
波長が合わない 理解できない
眠くなる 興味が湧かない
そんな時は
あっさりと諦めて別の本を読むのだ
要するに浮気をするのだ
本の浮気には罪がない
気分一新 一気に数十ページ進む
しかし 進みすぎてもいけない
興が乗ったところで置くのが丁度よい
楽しみを残しておくのだ
そして 別の本を読むとよい
次から次へと 浮気を重ね 相手を変えていくのだ
このような読み方をすると
1日に手にする本は10冊は優に越える
つまり平行して10冊以上を読んでいることとなる
1冊の本の1日に読む量は標準で10ページだ
能率が下がり始めたら直ぐに次の本に移る
次の本に移るが其処で諦めてはいけない
続きは翌日に読めばいいのだ
いやしくも読み始めた本は必ず最後まで読み終える
理解は二の次で良いのだ
たった一度ですべてを理解しようなんて虫が良すぎるというものだ
そして熟成期間を置くのだ
読んだ本のことは一度忘れて知らん顔しているのが良い
無意識の頭は無意識のうちに回転している
問題意識が自然に現れるのを待つのだ
そうだあの本に書いてあったと突然ひらめくのを待つのだ
あの本を初めから読み直してみたいと思ったら そのときがチャンスだ
問題意識をもって読めば理解力は倍加する
一度読んだ本だから全体の構成は分っている
部分読みでもよい 全部読みでも良い とにかく もう一度読むのだ
本質の理解は二度目に読んだときに初めて感得するものだ
二度読んだからと言って これで十分だと思ってはいけない
三度目を読めば さらに新しい発見があるのがフツーだ
本は読めば読むほど幾何級数的に理解が進んでいく
新しい本なら いやでも とにかくガマンして最後まで読んでおけ
そして本当に読むときのため 財産として待機させよ
人間の記憶力をバカにしてはいけない
詳細は忘れても 全体は忘れないものだ
一度読んだ本を簡単に捨ててはいけない
30年くらい保管しておかなくてはいけない
実感がなくても 一度読んだ本というもの
既にキミの貴重な財産の一部になっているのだ
最後に蛇足ながら
難しい本ばかり読むな 易しい本を間に挟め
硬い本 柔らかい本 混ぜるのが秘訣だ
難しい本に疲れたら 易しい本を読むのだ
硬い本が枕に向かなければ 柔らかい本を枕にするのだ
昼寝の友にせよ 読書三昧にせよ 本は人生最良の友だ


自分への約束

2006-08-11 | 徒然草
今日は暑かった
夕暮れに久しぶりのジョギングをした
今年のジョギングは5月の初めに再開していた
その時のこと 走り始めて1週間 風邪を引いて調子を崩した
それをいいことに今日まで走ることをサボった
サボるだけならまだいいが
酒は飲み放題 甘いものは食べ放題 したい放題の毎日だった
ついに体重は70キロ 大台を突破した
腹囲は87.0センチ 夏の替えズボンが入らない
走って驚いた 息が続かない 走り続けることが出来ない
ニテコ池1周 1.2キロ 汗を拭きふき 走っては歩き 歩いては走って
1周に10分掛かる始末だ それでも5周走った
若い頃は1周6分で走った 昨年は1周8分で走った
走った後の汗は箕面の滝にも負けなかった
だが 事後のストレッチ体操は爽快だった まだやれると感じた
とは言え 走る速さは体調の函数、体調は全身の身体機能の総和だ
心肺機能、循環機能、体重、脚力、筋肉、その他すべての機能の総和だ
この体調には 愕然とする!
ナニクソ このまま老いさらばえてなるものか!
よし走るぞ 明日から毎日走るぞ! 
走って体形を挽回するぞ 走って身体機能を回復するぞ!
目標は体重60キロ 1周9分だ
建武の中興で終わらせないぞ!
目標達成まで頑張るぞ!
今日から酒も止めるぞ!
肥満の大敵 ビールは絶対に飲まないぞ!
焼酎ならいい 焼酎と酒とは違うなんて絶対に言わせないぞ!

※建武の中興(けんむのちゅうこう):鎌倉時代から明治維新まで幕府の軍事政権が続いた日本であったが、鎌倉幕府と足利幕府のハザマに、チョコっと天皇親政が復活し、あっという間に消滅した時期があった。ここでは三日坊主と同じ意味だが、「昔はちゃんとやっていた」との意味が加わる。


西方浄土行きの列車を一人見送る夢

2006-08-10 | 真夜中の夢
 自分は東京営業所長として単身赴任中である。常宿は畳敷きの旅館である。今日も山のような仕事を抱えている。自分は一人座敷机に向かって、幹部会で説明する予定の、前月度実績報告の資料をまとめている。手元に情報やデータが十分に揃っておらず、白紙の模造紙に何から書き始めてよいのか、うーんとうなっている。
 半開きの入口の襖戸から薄暗い廊下を眺めていると、同僚の一人が歩いていく。こちらの部屋に首だけ入れて「夕飯に行ってくるぞ。キミはムリだろうな。そんなに仕事を抱えていたら何時メシを食いに行けるのかね?」などと気の毒がりながら、スマナサそうに消えていく。
 自分は元気を取り戻して仕事に取り掛かる。今夜中に仕上げないと明日が大変だ、と思う。何しろ、手元にはほとんど情報がない。やむを得ず、あちらの模造紙へ、こちらの模造紙へと、思いついたことの断片をマジックで書きまくる。何十枚の模造紙を使ったことか?
 ふふふ・・・と笑いが込み上げる。これが自分の得意ワザなのだ。後は、ハサミを使って、継ぎはぎしていくだけだ。さしたるアイディアがなくても、とにかく思い付きを書いて行けばよいのだ。後から前後関係や概念ごとにまとめて、並べ替えすりゃいいだけだからな。これはKJ法と言ってね。オレのようなバカには、至極、便利がいいもんだ。と考えながら仕事が進んでいく。
 何時間、没頭したことか。何百枚もの模造紙を切り刻んで、ついに1枚の模造紙への貼り付けが終わる。出来た。無から有を捏造する技術の完成だ。オレはさして能力もないのに、こんなテクニックを若いときに身に付けたお陰で、そして律儀に期限を必ず守ってやって来たお陰で、ここまで出世できたのだ。ふふふ・・・と、再び笑いが込み上げてくる。やっとメシにありつける。と思って外へ出る。
 外へ出ると朝だった。朝焼けの空と太陽が目にまぶしい。東京の近郊にしては草深い田舎みたいなところだ。多数の通勤者がぞろぞろと土手の上のプラットホームに向かって歩いている。押し合いへし合いの状況だ。そうだ。オレはひょっとすると会社の幹部を見送りに来たんだっけ?
 よく見ると、雑踏の中に、あちらに一人、こちらに一人と知った顔が混じっている。入社早々お世話になった元A課長。自分が係長をしているときに世話になった元B部長。そうそうたる先輩諸氏が歩いている。みんな、東京駅行きの電車に乗ると言う。
 自分は、電車全体が見渡せる丘に陣取って、お別れの手を振っている。超満員の電車に乗った一人ずつの顔の識別はできないが、電車のあちらこちらから、こちらに向かって手を振って応えてくれている。電車はゆっくりと進み始める。ご苦労様でした。自分は、一人、後の大事を託された重要人物を気取って、手を振り続ける。聞けば、その電車は東京駅で銀河鉄道特別列車に接続していて、乗客は全員、西方浄土行きに乗り換えることになっているらしい。
 電車が視界から消え去って、自分は仕事に戻るべく土手を降りる。土手を降りながら考える。自分も午後にはあの電車に乗る予定だ。早く仕事を片付けないと、あの電車に間に合わないかも…。と至極真面目に考えている。
 ここで目が覚める。朝だ。朝の寝覚めは、久しぶりの達成感に包まれて、爽やかなものだった。よし、今日はバリバリ仕事をやるぞ!と、やる気満々で布団をはね除けた。


ツバメの幸せ

2006-08-07 | 徒然草
親ツバメがすーいすーいと飛んでいます
軒下に巣を作っています
沢山のヒナが口を広げて鳴いています
親ツバメがセッセセッセと往復しています
幸せそうなマイホームを作っています
ここで親ツバメにインタビューしてみます

ツバメさん あなたは幸せですか?
 はい 大変幸せです
何処から来ましたか?
 はるか南の国から飛んで来ました
旅はどうでしたか?
 何百キロも見渡す限りの大海原が続いていました
途中で疲れませんでしたか?
 死に物狂いの連続でした
どんな天気でしたか?
 かんかん照りが何日も続きました
雨は降りませんでしたか?
 それはひどい大嵐もありました
仲間は居ましたか?
 はい 故郷から家族100羽が一緒に飛び立ちました
全員到着しましたか?
 いいえ 家族のうちたった5羽しか到着していません
残りはどうしましたか?
 飢えと病気で死んでしまいました
ツバメさんはどうして助かったのですか?
 最後まで諦めなかったからです
なぜ諦めなかったのですか?
 私には夢があったからだと思います
どんな夢ですか?
 最後には自分は幸せになっているという夢です
苦しい時にはどうしましたか?
 何度も何度も到着後の幸せのイメージを頭に描きました
どのようなイメージですか?
 はい 陸(おか)で虫を追い それを我が子に与えているイメージです
希望はなぜ捨てなかったのですか?
 イメージを描く度にナニクソと考えたからです

ツバメさんだって何もせずに幸せになったのではなかったのですね
本当にツバメさんをエライと思いませんか?
ツバメさんは寡黙です
ツバメさんは誰にも文句を言いません
ツバメさんは何一つ他人のせいにしていません
ツバメさんは済んだ過去のことなど何も考えません
今頼るのは自分の力だけです
今現在を一所懸命に頑張っています
そして夢と希望を持ったツバメさんだけが生き残ります
夢と希望 これをビジョンと言います
ビジョンって 会社だけのものではありません
ビジョンって 何歳になっても有用なものらしいですよ
人間一人一人にとってビジョンってものが不可欠なんですってね


ガマン・ガマン

2006-08-06 | 徒然草
頑強な精神をもつ人 その心にもひ弱さがある
ひ弱な精神をもつ人 その心にも頑強さがある
みんな心配するでない みんな同じ人間だぞ 程度の差に過ぎない
自分は大したことないなんて絶対に思うな
キミより大したことない人はこの日本に五万と居る
自分は大したもんだとうぬぼれる方がまだましだ
しかし うぬぼれてもキミより出来る人はこの日本に五万と居る
いずれ 目くそ・耳くその差に過ぎぬ 大騒ぎするな
そんなことよりガマンが大事だ
現代人はこの強さが退化しつつあるからだ
寒いとき暖房具のなかった時代 寒さに震えながら人はガマンした
伝染病が流行り 病気になったとしても 震え苦しみガマンして病気を治した
今の時代 使わなくなった筋肉が退化した 精神力も退化した
使わないから退化するのだ
みんな 退化したガマン力を退化するに任せるな
刺激と反応の間にガマンの時間を挟め そして反応を選択せよ
ガマンして 耐えてやり過ごす精神力を養え それを習慣にせよ
ガマンして 一呼吸置いて次を考えろ 簡単に切れるな
直ぐに火をつけるな 親を殺すな 子を殺すな 人を殺すな
みんな自分自身に自信を持て そして自分の心を管理せよ
世の中の不快 世の中の不条理 しばしの時間ガマンせよ
ガマンしながら最善を考えろ 直ぐに反応するな 
ガマンすればいい手が浮かぶのだ 状況が変わるのだ
それから おもむろに腰を上げて行動しても良いのだ
頑強な精神とはガマンできる精神力を言い
ひ弱な精神とはガマンできない精神力を言うのだ