ひねもす のたりのたり かな

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逆境ナインの試写会に行ってきました

2005年06月29日 11時18分57秒 | 映画
行ったのは、ちょっと前なんですが……。

正直な感想は、最高にバカだぁぁ~~っ!!(笑)

だって何もあのマンガの世界をそこまで追求しなくても良いんではないか?ってぐらいに、忠実に再現していました。本当に島本和彦ワールド。あれをアニメ化しようとは思っても、実写化しようなんてアホな事考える人がいるなんて、思いもしなかったわ。

校庭に、タンブルウィード(西部劇とかで風に吹かれてころころ転がってる草)の転がる学校なんて、ありえねーーっ!
しかも校長は藤岡弘、だし。……でかい…。この校長ったら崖に立ってる姿がもう良くお似合いで、今にも「へーんしんっっトゥッ」って飛びそう。
野球部の監督はココリコの田中。
この人は何もしないでいると普通にどこにでもいる「いいひと」っぽいキャラなのに、髪型や眼鏡などの小物一つで常識から逸脱した「キャラ」になれる。ここでもその威力を発揮して、完全に漫画の国でしかありえない人間になっている。しかも殆どいても役立たずだし。
玉山鉄二君は、とんでもない役を本当に熱演していました。ルックスは本当に良いんだけど、ちっともそのルックスが生かされてない。とんでもない顔はさせられるし、キャラの強烈さに、ルックスは埋もれるし。でも、楽しそうだったなぁ。
堀北真希は殆どまったくというぐらいに知らないんだけど、あの役はけっこう合っていたと思う。いや下手なんだけどね、その下手さ加減というかわざとらしさが、大映ドラマ的なクサイ演技みたいで島本和彦ワールドに合っていたのよ。
脇がねインパクト薄い俳優が多くて、ちょっと残念。
敵チームのキャプテンが、妙にナイナイの岡村みたいで気になったがそれまでだし。敵キャラも、もうちょっとどっかを特化してあげれば良かったのになぁっと思う。

でも宇宙から「自業自得」は飛んでくるし、「これは……」は逆に宇宙に向かって浮いて行く。
次は甲子園っ!っていう予選決勝で「●●ランナー」ってのも、もの凄い反則技。このルール聞いたのは、小学校の時にゴムボールとバット使って田んぼでやった草野球以来。笑い死ぬかと思った。
原作者の島本和彦が、あの自画像のまま出ていたのには笑った。しかも、出ていても違和感ないし。
ほんっとバカ映画っ!
徹底的に、意味も意義も何も求めずに、バカだけを求めた作品。もうそれがたまらないっ!!
女の人より、絶対に男の人が楽しい。少年漫画のバカな世界なんだもん。
島本和彦が好きな人には、もう間違いなく楽しめる。野球が好きなら、もっと楽しめる……かも。
ただ終わりに締りが無いのは、ちょっと残念。

ところでエンドロールに古田新太の名前があったような気がするが、古ちんLOVEの私が見過ごしていたなんて、もの凄い不覚っ!!
これを確認するたけだけに、また映画観に行っちゃうかも。