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『学校を元気に』 モラル&モラールアップ・レポート

2009-08-11 05:59:00 | 徒然なるままに
8月10日(月)

今日は日直。
朝からワイパーをフル作動しても前が見えないほどの豪雨の中を出勤。
電話番をしながら、レポートを仕上げた。

2年前から、教員にも夏休みの課題が出されている。
『自己啓発レポート』と呼ばれるもので、いわゆる教員の不祥事防止レポートのことだ。
2年前の夏休み、県内で、教員による婦女暴行事件があり、大きな話題になった。それ以前にも、飲酒運転やセクハラ問題、情報漏れなど、不祥事が相次いで起きたいた。
その都度、こういうことがないように呼びかけて、万が一そういうことをした場合の罰則まで示していたにもかかわらず、効き目がない。

そこで、このような不祥事を皆がどう思っているのか、防止するにはどうすればよいか、一人ひとり考えよう、と言うことで教職員全員がレポートを書いて提出し、管理職がチェックして教育委員会に報告する、と言うことになったようだ。

そのことについてはいろいろ賛否両論あり、効果のほどもまだ3年目でよく分からない。が、やりかけた以上は、形ばかりで内容が伴わないものではなく、みんなが納得して取り組めて、それなりの成果があるものにしていかなくてはならないと思う。

今回の私のテーマは『教員のモラルとモラール』。
モラルばかりを強調してもモラール(勤労意欲、ヤル気、士気の意)は高まらない。
『学校を元気に』するにはどうすればいいのだろう。

「学校を元気にする」一番の要素は、生徒と教員が生き生きと活動できる場であることだ。
「学校」は単なる入れ物、箱ものであって、大切なのは中身の人間関係であると思う。
私の考える「元気な学校」のイメージは、
・ 生徒同士、教師同士、生徒と先生の間、来客に対しても、明るく元気で、爽やかな挨拶ができる学校。
・ 行事の時だけでなく、常に校内に歌声が響き渡り、教師も生徒もみんなが一生懸命歌う学校。
・ 清掃時間や奉仕活動のときも、みんなきびきびと動き、普段からごみや汚れたところを見つけたら、だれでも率先してきれいにする習慣ができている学校。
・ 学校行事については教師も生徒も、全員が一丸となって取り組み、達成感のある行事を成し遂げられる学校。
・ 教科について、専門教科だけで固まるのではなく、いろいろな教科との接点や共通性を生かし、互いに補完し合って、全体的に学力アップが図れるような連携が取れている学校。
・ 学級担任や教科担当者が孤立したり、一人で仕事や悩み事を抱え込むことなく、互いに協力し合い、相談し合える関係であり、学年や教科ごとのチームワークが取れている学校。
・ 生徒に対しては、ひとりひとりがその学校の大切な生徒であり、教員も、クラスや学年、担当教科の枠を超えて積極的に関わろうという意欲関心を持っている学校。
・ PTAは学校に任せきりでも、干渉しすぎるでもなく、学校の方針に理解があり、協力的な学校。除草作業や地域クリーンデー、郊外パトロールなどは、多くの父親の協力が得られる学校。
・ 卒業生や地域の「達人」たちとの交流があり、学校だけでなく、地域ぐるみで生徒たちを育む環境やネットワークができている学校。
・ 教師も生徒も、頑張ったことは認められ、正義が通る学校。一生懸命頑張っている人を揶揄したり、足を引っ張ったり、黙殺されるようなことがない学校。
・ 教員同士が互いに尊敬し信頼し合い、支え、励まし合い、連絡や意思の疎通ができている学校。
その様子を見て、生徒が安心して教師を信頼し、相談でき、尊敬できる学校。
・ 家庭との連絡が密にできていて、家庭も学校を信頼し、共に手を携えて生徒を教育できる学校。
・ 生徒が「学校が楽しい」、自分もこの学校の在校生・卒業生として活躍したいと、自分の学校に誇りと愛着を持てる生徒がたくさんいて、不登校児がいない学校。
・ 煩雑な公務分掌や事務作業が整理され、教師が自分の専門分野や学級、委員会、部活動に力を注げる学校。
・ 少人数校だと、その分一人当たりの公務分掌が増える。その対応策として、その学校の伝統や地域との関わりなどの行事が削減されることが多い。そういうことに前向きに対応できる学校。
・ 公立校の良さとして、地域の子どもたちが憧れ、卒業生たちが卒業後も母校を大切に思い、地域に根差し、地域から誇りに思われる学校。
・ 支援が必要な生徒でも、自分の足で通え(通学圏内)、同年代の生徒たちとともに楽しく学べ、その子に応じた支援制度が確立され、生徒も担任も生き生きと生活できる学校。

かなり現実離れした理想論ではあるが、そういう学校・職場づくりを目指して、私自身頑張っていこうと思っている。