東京リサーチ日記

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日本は気をつけたほうがよいだろう・・・

2012-01-09 00:00:00 | 情報・日記
 2012年1月9日、中国の領土的野心に対しては、最大限に用心する必要があるようだ。何しろほんの5年前、人知れず中国に領土を奪われてしまった国が実在するからで、その国とはブータンである。南シナ海、東シナ海に目を奪われがちだが、内陸部では既に中国の領土拡大が進んでいるのだ。植民地化された経験こそないが、鎖国状態を経てきた内陸国ブータンの国境は、2大国=インドと中国(チベット自治区)に接しており、地政学上、微妙な位置にある。チベット動乱の1959年以降、ブータンはチベット自治区と接する北側の国境線(大部分はヒマラヤ山脈)を閉鎖してきたが、いつしか侵食されていたのである。ブータン国営テレビの報道によって、国境紛争が明るみになったのは2005年のことだった。地元有力紙によると、ブータンの国境管理防衛局長官は「中国とブータンで両国の地図を見せ合ったところ、国境線のあまりの認識の違いに愕然とした」というのだ。日本も人事ではない。「中国・ブータン国境地帯の平和と安定を保つ協定」を1998年12月に締結した両国は、国境線もその際に画定している。ところが、2004年から中国はブータン側に“冬虫夏草ロード”とでも称したくなる道路建設工事を始めていたのだ。その訳は、中国は喉から手が出るほど欲しがっているのは、冬虫夏草を投機対象としているからだ。別名「メンジョン(薬草の国)」と呼ばれるブータンの北部は、漢方の三大薬材の1つ、冬虫夏草の産地であるため、それに目をつけて領土獲得の野心に火がついたのだろう。日本は気をつけたほうがよいだろう・・・(佐々木和夫) 


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