キルギス臨時政府は・・・

　２０１０年４月３０日、キルギス臨時政府は２０１０年４月９日、バキエフ大統領の弟で、大統領警護局長官を務めていたジャヌイ・バキエフ氏を指名手配したことを明らかにしたそうだ。２０１０年４月７日、首都ビシュケクを中心に野党勢力による数千人規模の反大統領デモが勃発。政府軍側の発砲により大規模な武力衝突となり、死者は少なくとも７５人、負傷者は１０００人以上に達した事件について、臨時政府は多数の死傷者が発生した責任を追及する方針のようだ。バキエフ政権は、事実上崩壊しているが、今後はオトゥンバエヴァ元外相を軸に新政権作りが進むとみられる。しかし、バキエフ大統領の辞任が確定していないうえ、野党も一枚岩ではないことから、政権樹立の行方は混沌としている模様だ。バキエフ大統領の政治はプーチン流独裁に陥ったものであり、政敵やジャーナリスト襲撃が相次いだようだ。２０１０年４月８日にバキエフ大統領は南部オシュへ逃亡し、北部を中心に実権を掌握した野党勢力は元外相のローザ・オトゥンバエヴァを首班に臨時政府樹立を宣言したようだ。今後はどうなるのか・・・（佐々木和夫）