東京リサーチ日記

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遠隔操作ウイルス事件「完全犯罪をしたかった」

2019-06-01 00:00:00 | 情報・日記
 2019年6月1日、遠隔操作ウイルス事件で、神奈川県藤沢市の江の島で見つかった記録媒体内に「完全犯罪をしたかった」との文書があったことが2013年2月23日、捜査関係者からの情報で分かった。容疑者(当時30)の逮捕から2013年2月24日で2週間。警視庁などの合同捜査本部の捜査で、真犯人が現実空間だけでなくサイバー空間に残した数々の痕跡も浮かんできた。容疑者は否認しているが、捜査関係者は「『○○容疑者=真犯人』と公判でも認められる客観的証拠はある」と自信をみせて「『サイバー捜査で捕まえられなかった』と言われるのは心外。サイバー空間で集めた証拠も、逮捕の大きな決め手になったんだ」容疑者の逮捕直後、捜査関係者はこう不満を漏らした。容疑者特定の端緒は、江の島の防犯カメラの映像だったが、画像の解析と並行して、真犯人がネット上に残した複数の痕跡を発見していたからである。2013年1月初旬、捜査協力を求めていた米連邦捜査局(FBI)が、米国のデータ保管会社のサーバーから複数の遠隔操作ウイルスを見つけた、との情報が寄せられた。そこに、容疑者の派遣先のパソコン(PC)でウイルスが作成されたことを示すデータがあったのだ。真犯人は第三者のPCをウイルス感染させ、ネット掲示板経由で犯行予告などを遠隔操作していたが、この掲示板に容疑者の派遣先のPCから、匿名化ソフト「トーア」を使わずに接続するミスを犯していたことも分かったのだ。真犯人は記録媒体の中で「完全犯罪をしたかった」と、ウイルスやトーアを使った理由を説明。容疑者が2013年1月に処分した携帯電話には江の島のネコの写真が一時保存されていた痕跡があり証拠隠滅を図った可能性もある。容疑者宅から押収したPCに約2年前、自殺予告メールで使われたのと同じアニメキャラクターの人形をネットで購入した記録も残っていたのだ。容疑者は現在、合同捜査本部の取り調べに応じていない。弁護士側は「違法な取り調べが行われており、録音・録画をしなければ取り調べに応じない」として、留置場から出ないように助言。容疑者は“籠城”しているというのだ。捜査関係者は「否認は想定の範囲内。否認したままでも、起訴できるだけの証拠をしっかり固めたい」と強調しているのだ。さて、2019年現在の元容疑者は・・・(井森隆) 


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