12月16日(火)
午前中、外交防衛委員会の視察で東京・目黒へ。
陸海空の自衛隊幹部学校と、
例の田母神氏が校長を務めた統合幕僚学校を訪問する。
バスで到着するとすぐ、
「栄誉礼」を受ける。
(ちなみに社民と共産の議員は受けなかった)
その後、各学校の概況説明を統幕長らから受け、
また場所を移して各学校の生徒―といっても、
防衛大学卒のエリート自衛官―と意見交換を行う。
全体の印象としては、
カリキュラムなどは大変よく整備されているという感じ。
単なる座学だけではなく、
グループ学習・討議が中心となっていて、
学生の人たちからは真剣さは十分に伝わってきた。
田母神氏の論文を読んでの感想を求めると、
「そこまでは言うのはおかしい」との答えが返ってくるし、
一部の勢力の人間ばかりを講師に招いての講座も、
「まあ、そういう見方もあるのかなあという感じ」との答え。
わりあい、幹部候補生たちは今回の田母神問題について、
冷静に受け止めている様子がうかがえた。
もちろん、最初から模範解答が用意されていたと言ってしまえばそれまでだが。
要は、文民統制という民主主義の根幹に関わる問題であり、
第2第3の田母神氏を出さないための教育を含めて仕組みづくりである。
田母神氏が自衛体内でヒーローや殉教者扱いされない、
自衛隊づくりである。