12月13日(土)
午後、民主党滋賀政治スクールで余呉町にある、
『子ども自立の郷 ウォームアップスクール ここから』を訪問する。
小学生から20歳までの不登校の子どもを預かり、
先生方が一緒に寝泊りして子どもたちの元気を取り戻そうという施設。
廃校になった小学校の校舎を寄宿舎として使用している。
何らかの原因で不登校になった子どもも、
多くは2、3ヶ月で自宅へと戻っていくという。
そこには設立して3年間も無給だという唐子理事長のご努力もさることながら、
周囲を山や川に囲まれている「場所の力」が大きいと感じる。
ルソーの『エミール』にも記されている通り、
自然には人間に対して言葉では言い表されない力があるのだと思う。
お話を伺っていて、「やっぱり」と思うのは、
寄宿舎設立にいたる経緯での行政の対応のひどさ。
「前例がない」の一言で、
設立まで3年もの時間を浪費することになったとのこと。
ヤル気のある人たちも行政とのやりとりに疲れ果てて、
途中で投げ出す人をこれまでにもいっぱい見てきた。
「市民との協働」は謳い文句にしかすぎず、
本当は最もそれをやりたくないのは行政ではないかとの疑念を抱く。
こうした行政の姿勢をチェックし、
改めさせることは政治の大きな役割だと再認識する。