4月5日(金)
日銀が市中に供給する金の量を、
2年間で2倍に増やすと発表し、
株価が大きく反応した。
ただ、日銀が資金供給量を倍にしても、
実際に家計や企業がお金を使わないと経済は上向かない。
「金は天下の回りもの」とよくいうが、
実際には回っていないからデフレになっているのであり、
どこかに留まっているから問題となる。
すでに円安で輸入原材料は値上がりして中小企業を直撃し、
「このままでは5月までもたない」と悲鳴の声があがっている。
家庭も給与が増えないと消費は増やせず、
物価だけが上がればむしろ財布のひもはきつくなる。
金融機関に資金は今もだぶついてる。
企業がこれを借りてはじめて市中に金が回りだすが、
設備投資などにふみきるほどの状況下ではなく、
将来展望がないと新規投資にもふみきれない。
やはり金融緩和や円安誘導の前に、
明確な経済成長戦略を提示するべきだ。
それを先延ばしにしておいて、
「3本の矢」とか威勢のいいことを言ってみても、
実体経済に変化はないどころか、
家計と中小企業を苦しめるだけだと思う。
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