12月9日(火)
週末の土日にマスコミ各社が行った世論調査は、
私の行く先々で話題となる。
麻生内閣の支持率が、
朝日22%、読売・毎日ともに21%。
逆に不支持率はどの調査でも60%前後に跳ね上がっている。
自民党内でも公然と首相を批判する声が出始めた。
昨夜のテレビのニュースを見て驚いたのは、
渡辺喜美前行革担当大臣が新党結成のパターンを、
自らが主催する会で解説しているのだ。
しかし、こうした倒閣運動とでもいえる動きは、
もしかすると「出来レース」という感じもしないではない。
つまり、自民党には麻生首相に反旗を翻し、
国民のための改革を行う人たちもいるのですよ、
だから自民党も捨てたものではないですよ、
と思わせる茶番劇ではないのか。
事実、過去に何度も同様の倒閣運動めいたことをやって、
自民党は総体として延命を続けてきたのである。
確かに、自民党内にも真剣に国家国民のことを考えている人たちがいる。
人格・識見とも素晴らしい人たちがいる。
でも、幕末に江戸幕府が機能不全に陥っているなか、
勝海舟のような立派な人物がいるからといって、
幕府があの国難に十分に対応できただろうか。
江戸城の奥深くに将軍が鎮座ましまして、
全国に号令をかける政治では駄目だったのではないか。
薩長土肥という当時の野党に政権が移ってこそ、
国難を乗り切ることが出来たのではないだろうか。
勝海舟に類する人は自民党にも確かにいる。
しかし、である。やっぱり、政権交代でしか国は変わらない状況にあるのだ。