12月11日(木)
朝から夕方まで参院外交防衛委員会。
今日は、文民統制と給油活動支援法案についての集中審議。
給油活動支援法案の採決も行われ、
私が法案に反対の立場から討論を行った。
私たちが同法案に反対する理由は、
日本が給油している艦船による無線照会や立ち入り検査の詳細が、
以前は公表していたのに今回は明らかにされないこと、
給油する対象の艦船は9.11テロ関連であることが法に明記されているが、
ソマリア沖の海賊対策の艦船に給油している疑念が払拭できないこと、
アフガニスタンの治安状況が一向に改善されず、
軍事力に力点を置いた活動ではテロ根絶につながらないこと、
田母神前航空幕僚長の問題にみるように、
文民統制が機能しない状況での海外派遣は慎重であるべきこと、である。
委員会で採決した結果、賛成少数で本法案は否決された。
明日の参院本会議での採決でも否決される見込みだが、
衆院の3分の2条項によって可決成立する。
なお、金融機能強化法も委員会採決が行われ、
同じく明日の本会議で採決される。
この臨時国会を25日まで延長した理由は、
この給油支援法案と金融機能強化法案を成立させるためであった。
明日をもって2つの大きな懸案事項はクリアされる。
まだ、国会会期は2週間ある。
さあ、景気対策を真剣に議論するために、
その議論の前提となる第2次補正予算案を審議しようではないか。
そうでないと、この2週間は、
まったくの政治空白となってしまう。