原発:再稼働積極的な政府の姿勢批判…3事故調の元委員長

2014-03-10 20:55:40 | 原発

原発:再稼働積極的な政府の姿勢批判…3事故調の元委員長

 東京電力福島第1原発の事故原因を調査した、政府、国会、民間の3事故調の元委員長らが10日、日本記者クラブで開かれた討論会に出席した。政府が原発再稼働に積極的なことについて、「事故から学んでいない」などの批判が相次いだ。

 参加したのは、いずれも各事故調の元委員長の畑村洋太郎(政府事故調)▽黒川清(国会事故調)▽北沢宏一(民間事故調)−−の3氏と、米原子力規制委員会(NRC)前委員長のグレゴリー・ヤツコ氏。

 「規制委が安全と認めたものは地元の理解のうえで(原発を)稼働する」という政府の姿勢について、畑村氏は「安全性が確認されたから再稼働というのは論理が違う」と指摘。「想定外」だった福島の事故の教訓を生かしていないとの認識を示した。

 黒川氏も「あれだけの事故が起きても日本の社会が変わる気配がない」と厳しく批判。北沢氏は「事故は(再び)起こるかもしれない。(再稼働の是非は)国民がしっかり議論しなければならない」と指摘した。ヤツコ氏は「いまだに汚染水問題など課題は多い。事故は終わっていない」と述べた。【鳥井真平】


安倍首相夫人「若い人が声を上げて」 被災地防潮堤問題で講演

2014-03-10 09:44:37 | 宮城県

ひとがあまり住まないところまで億円単位の防潮堤を建設する必要があるのか

安倍首相夫人「若い人が声を上げて」 被災地防潮堤問題で講演

安倍晋三首相夫人の昭恵さんが9日、横浜市内で行われた「東北高校生未来会議」に参加し、被災地の防潮堤問題について講演した。

 宮城県の志津川高校など被災地からの6人を含む約60人を前に、同県気仙沼市などで住民からヒアリングした結果を公表。被災地沿岸で約15メートルの高さの防潮堤が計画されていることに「津波は怖いが海が見えなくなり町の景観が損なわれる、と心配する声が多かった」などと話した。「そんな高さのものが必要なのか、若い人が声を上げて、復興に向けた町づくりを考えてほしい」と訴えた。