支離滅裂の民主党に「大変落胆」と苦言=民主党の政権運営で-稲盛氏

2011-02-08 20:28:24 | 報道
 日本航空の稲盛和夫会長は8日、都内の日本記者クラブで会見し、民主党の政権運営について「現在の体たらくに、こういうことで支援したつもりではなかったのにと大変落胆している」と厳しく批判した。同会長は野党時代から民主党を支持してきた数少ない有力経済人の一人で、内閣特別顧問も務めているが、政治の停滞を前に苦言を呈さざるを得なくなったようだ。
 稲盛会長は、日本にも政権交代が必要との持論から民主党を支援してきたと説明した。今後の政治状況については「恐らくいろいろなことが起こり、再度新しい体制ができあがっていくのだろう」と予想。その上で、「もう年なので後は静観していこうと思っている」と、今後は一定の距離を置く意向を示した。 
 稲盛会長はまた、新日本製鉄と住友金属工業の合併合意に触れ、電機や造船、工作機械などの業界でも、国内勢の合従連衡で世界トップを目指す動きが出ることに期待を示した。ただ、日航と全日本空輸の統合可能性に話が及ぶと、「ここ数年の問題としてそういうことは考えていない」と否定した。(2011/02/08-17:34)(時事ドットコム:「大変落胆」と苦言=民主党の政権運営で-稲盛氏)