疲れてしまって、土日は殆ど病人のようにして暮らす。
寝巻きで、終日寝床や炬燵でウトウト/ダラダラ過ごす。
・・・
日本シリーズ・女子バレー・女子フィギア・「メトロポリス」前半・「Q10」。
夜半から映像ばっか見ている。
20:00から見始めて、22:30頃。
ワンちゃんに前田敦子さんの真似をして、
「ワカオカミ、キョウハサムイデスネ。
キット、アンコクブッシツガ、コノヘンニジュウマン
シテマス。」
と言う。
クロの機嫌が悪い。「オカミ」と気付く。
「ワカダンナモ、キヲツケテクダサイネ。
サイキン、ワカダンナト、サンポイケナクテゴメンナサイ。」
また?「ダックス」?
「ゴムノキバッカデナク、チャントシタオヤツモッテキタカラ、
ワカダイショウ、コレデガマンシテクダサイ。
カレーデナクテ、ゴメンナサイ。」
「ヘビか?」と?
4%は難しい、と会話をしてたら、
突然、M・アントニオーニを何故か見たくなる。
倉庫に行って取って来て、
「最近、ダビングした古典を見てないな~」の感慨
と共に、架ける前に復習メモをしようとする。
・・・
D・リチー氏の”Viewing Film”で、
アントニオーニ「情事」は、それまでの映画のベストの
9番目。暫し引用。なお、出版はキネマ旬報社。
-p.85
”その大多数が戦争の価値を問い戦後の社会を批判した
一連の映画を作った。そこに登場する人物は、根なし草
で、疎外され、みじめである。”
-p.87
”正反対性(両極性)を使って自分の言いたいことを
あらわすこのアントニオーニの方法は、幾何学的である。
両極端を持つ線があって、われわれはその両端を見るよう
求められる。”
-p.92
”われわれはこれを何と見るべきなのだろう?それは明
らかに一つの論評、一つの発言、一つの意志の伝達である。”
-p.94
”この非凡な映画、二重の意味を持たせたり距離をおいて
見るといったこの映画が、しばしば遠まわりしながら目指
してきたものこそ、この点なのである。それは、われわれ
が語って聞かされたものではなく、あくまでも見せられた
ものであり、そこで得られる体験は、映画言語でしか生む
ことのできない体験である。”
・・・
古典にも、だからこそ時代にも乗り遅れたたとの感慨とともに、
再びワンちゃんとの会話に戻ろう。
・・・
「今度、カモメやろうっと。」
・・・
写真は、「母べえ」ロケの2~3日後。
飯田市旧山本小学校。
・・・