そば騒動

スーパーマーケットで

そば弁当を買おうとしたのですね。

値段を確認しようとラベルを見たら

「ふわふわたこ焼き¥398」

って表記されてる｡

そば弁当はこんな値段しないよなぁ

…と思い店員に尋ねてみた｡

おそらくパートさんであろう女性従業員は

「ちょっと待ってくださいねぇ」

そばたこ焼きを持ってその場を離れた｡

再度棚を見たら

たこ焼き表記のそば弁当がずらりと

並んでいる様が面白かった。

5分経たないくらいで先程の女性従業員は

責任者らしいおねーちゃんを連れてきた｡

「申し訳ございません」

おねーちゃんは深々と礼をした｡

そして

販売するにはラベルを張替える必要がある

ので少々お時間をいただけないか？

…って主旨の事を言われた。

私はそばが喰ればそれで良く

ラベルがたこ焼きだろうがいか焼きだろうがどうでもいいのですけど

私も同じ小売業に身を置く者として

いろいろ都合があるのはわかるから

しばらく待つ事にした｡

他の売場を見てまた5分程度してから

惣菜コーナーに戻ったら

従業員が5人くらい集まってわあわあ

言いあっていた｡

その内の1人が私に気がついて

「あっ、きたきた！」

って感じでおねーちゃんの肩を叩く。

「申し訳ございません」

おねーちゃんは再び深々と礼｡

何でも

ラベルには製造日時の表記が必要｡

そのラベルを印刷する機械は

時間を遡って表記出来ない仕組み｡

なので

そば弁当の製造時刻を正確に表示できないから

ここにあるそばは販売不可｡

…って事でした。

私は適正価格でそばを食べたかっただけ

なのに

余計な事をして目の前のそばを

逃してしまった。

あのたくさんのそば弁当は廃棄されるか

従業員で山分けされるか…です。

私は仕方なく他店でそば弁当を

買って帰る

…っていう手間を増やしただけでした。