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助手 「ホントに申しわけありません。」
所長 「ん、いきなり何を謝っとるんじゃ。」
助手 「いや、この間、ミライースの話をしてたじゃないですか。あの話をブログにしたら、コメントが付いたんですよ。」
所長 「ほぉ、それで。」
助手 「そのコメントにスズキがミライースの対抗車として、来年にも同等の燃費性能のクルマを出すって話をされてたんですよ。」
所長 「で。」
助手 「それでコメントの返信にですね。今のスズキの置かれている現状では、ミライースと同等のクルマを出すのは無理じゃないかって、偉そうに書き込んでしまったワケですよ。」
所長 「まぁ、ワシにしても簡単に出せるとは思っとらんかったしのぉ。」
助手 「でしょう。今年の1月にMRワゴンが出たときに、16年ぶりの新型エンジンを採用したばっかりですしね。そのMRワゴンの燃費が27キロ、JC08で24.2キロってコトでしたし、いくら軽いアルトのボディに載せたとしても、いきなり5キロも6キロも燃費が伸びるなんて考えられないでしょ。」
所長 「じゃな。」
助手 「スズキもフォルクスワーゲンとゴタゴタしてるトコですし、そうそう新しいエンジンもつくれそうにないじゃないですか。」
所長 「それとこれとは次元が違う話じゃけどな。ま、今までのスズキの例を見とると、とことんしゃぶり尽くして味がなくなっても、まだ使う方法を考えるじゃろうな。」
助手 「でしょ。で、ボクの考えではMRワゴンの新エンジンを次のアルトか、それに相当する車種に積んでですね。ダイハツみたいに停まる前に切れるアイドリングストップとか、エンジンを改良して効率を高めるとか、とことんまで軽量化するとかして燃費を稼いで、それでもJC08で30キロの大台に載せるのは無理って予測してたんですよ。」
所長 「ま、ミライースの開発の話を見とると、改良ではとうてい追いつけん感じじゃったしの。」
助手 「ですよね。従来のやり方では到達出来ないから、開発の進め方まで変えて、エンジン、ミッション、シャーシ、ボディと全部を新規でつくったワケですから。」
所長 「ワシもそう思ったから、ミライースは競合相手にとって脅威になると言うとったんじゃ。」
助手 「それがですね。来年どころか、僅か2ヶ月でアルトエコなんてモンが出てきてしまったんですよ。」
所長 「スズキの意地じゃな。」
助手 「全高を下げたり、燃料タンクの容量を少なくしたりと、反則スレスレのような改良を行ってますけど、10・15モードでミライースと同じ32キロ、JC08ではミライースを上回る30.2キロを達成って、どうなってるんですかね。」
所長 「必死でやったんじゃろうな。」
助手 「価格もミライースの一番安いのと比べると10万円高いんですけど、実質一番安い79万8000円のは、安さをアピールするための飾りみたいなモンですし、その上のがアルトエコと同じ価格ですから、完全にミライースと互角以上に戦ってるワケですよ。」
所長 「そういうコトじゃな。数値で出とる以上、どんなやり方をしとったとしても上回っとるのは事実じゃ。」
助手 「なんか昔のスーパーカーを見てるみたいですね。誰かが言ってましたけど、30キロと30.2キロの燃費って、かつてのカウンタックとBBの300キロと302キロの争いとそっくりだと思いませんか。」
所長 「実際に出せんトコもそっくりじゃな。」
助手 「言えてますね。それにしてもスズキもそんなに露骨にやらなくてもいいと思うんですけどね。コメントにも書いたんですけど、ワゴンRの対抗のムーヴの方が、今じゃ室内の広さなんかの性能では上回ってますけど、やっぱりワゴンRには勝てないじゃないですか。ミライースが出てもトータルではそんなに差はつかないと思うんですけどね。」
所長 「どうじゃろうな。今、一番の関心ごとは、クルマの出来の良さよりも燃費じゃしな。広くて高価なクルマもタントにやられとるし、小さくて安いのもダイハツに押さえられたら、キツいんじゃないかのぉ。」
助手 「そうか。」
所長 「何よりも『軽ではダイハツが一番』ってイメージが出来るのが、怖いんじゃないかのぉ。トヨタがこれだけシェアを占めとるのも、そのイメージによるトコが大きいじゃろうしな。」
助手 「それはあるかもしれませんね。」
所長 「しかも軽の需要が増えて、国内の半分は軽になるかもって時代じゃし、ここで突き放されるワケにはイカンのじゃろ。」
助手 「ですね。トヨタが参入して、日産が三菱と手を組んで、ホンダも軽に本腰を入れ出したトコですしね。」
所長 「ま、しばらくは戦国時代さながらになるんじゃろうな。」
助手 「かもしれませんね。ところでアルトエコですけど、売れそうですかね。」
所長 「売れるじゃろうけど、正直ミライースの相手としては役不足な気がするの。」
助手 「やっぱり。派生車種ですしね。」
所長 「宣伝なんかもミライースは『第3のエコカー』って派手にやっとるし、アルトを浸透させるのはなかなか難しいんじゃないかのぉ。ま、スズキの思惑としては、ミライースに流れる客を留めるコトが出来れば、御の字なんじゃないのか。」
助手 「そうですか。」
所長 「もっと認知度を高めんともったいない気がするんじゃが。」
助手 「CMもやってますけど。」
所長 「手ぬるいわ。ワシじゃったら、ミライースの『第3のエコカー』とか、燃費を達成するために全てを新規で作り直したトコを逆手にとってじゃな、『従来のアルトを改良した普通の軽。それで30.2キロ。』ってのを最大限にアピールするんじゃがな。」
助手 「うわっ、性格ワルっ。」
参考資料
スズキ・アルトエコ(スズキ株式会社)
ダイハツ・ミライース(轟クルマ文化研究所)
スズキ・アルト(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ん、いきなり何を謝っとるんじゃ。」
助手 「いや、この間、ミライースの話をしてたじゃないですか。あの話をブログにしたら、コメントが付いたんですよ。」
所長 「ほぉ、それで。」
助手 「そのコメントにスズキがミライースの対抗車として、来年にも同等の燃費性能のクルマを出すって話をされてたんですよ。」
所長 「で。」
助手 「それでコメントの返信にですね。今のスズキの置かれている現状では、ミライースと同等のクルマを出すのは無理じゃないかって、偉そうに書き込んでしまったワケですよ。」
所長 「まぁ、ワシにしても簡単に出せるとは思っとらんかったしのぉ。」
助手 「でしょう。今年の1月にMRワゴンが出たときに、16年ぶりの新型エンジンを採用したばっかりですしね。そのMRワゴンの燃費が27キロ、JC08で24.2キロってコトでしたし、いくら軽いアルトのボディに載せたとしても、いきなり5キロも6キロも燃費が伸びるなんて考えられないでしょ。」
所長 「じゃな。」
助手 「スズキもフォルクスワーゲンとゴタゴタしてるトコですし、そうそう新しいエンジンもつくれそうにないじゃないですか。」
所長 「それとこれとは次元が違う話じゃけどな。ま、今までのスズキの例を見とると、とことんしゃぶり尽くして味がなくなっても、まだ使う方法を考えるじゃろうな。」
助手 「でしょ。で、ボクの考えではMRワゴンの新エンジンを次のアルトか、それに相当する車種に積んでですね。ダイハツみたいに停まる前に切れるアイドリングストップとか、エンジンを改良して効率を高めるとか、とことんまで軽量化するとかして燃費を稼いで、それでもJC08で30キロの大台に載せるのは無理って予測してたんですよ。」
所長 「ま、ミライースの開発の話を見とると、改良ではとうてい追いつけん感じじゃったしの。」
助手 「ですよね。従来のやり方では到達出来ないから、開発の進め方まで変えて、エンジン、ミッション、シャーシ、ボディと全部を新規でつくったワケですから。」
所長 「ワシもそう思ったから、ミライースは競合相手にとって脅威になると言うとったんじゃ。」
助手 「それがですね。来年どころか、僅か2ヶ月でアルトエコなんてモンが出てきてしまったんですよ。」
所長 「スズキの意地じゃな。」
助手 「全高を下げたり、燃料タンクの容量を少なくしたりと、反則スレスレのような改良を行ってますけど、10・15モードでミライースと同じ32キロ、JC08ではミライースを上回る30.2キロを達成って、どうなってるんですかね。」
所長 「必死でやったんじゃろうな。」
助手 「価格もミライースの一番安いのと比べると10万円高いんですけど、実質一番安い79万8000円のは、安さをアピールするための飾りみたいなモンですし、その上のがアルトエコと同じ価格ですから、完全にミライースと互角以上に戦ってるワケですよ。」
所長 「そういうコトじゃな。数値で出とる以上、どんなやり方をしとったとしても上回っとるのは事実じゃ。」
助手 「なんか昔のスーパーカーを見てるみたいですね。誰かが言ってましたけど、30キロと30.2キロの燃費って、かつてのカウンタックとBBの300キロと302キロの争いとそっくりだと思いませんか。」
所長 「実際に出せんトコもそっくりじゃな。」
助手 「言えてますね。それにしてもスズキもそんなに露骨にやらなくてもいいと思うんですけどね。コメントにも書いたんですけど、ワゴンRの対抗のムーヴの方が、今じゃ室内の広さなんかの性能では上回ってますけど、やっぱりワゴンRには勝てないじゃないですか。ミライースが出てもトータルではそんなに差はつかないと思うんですけどね。」
所長 「どうじゃろうな。今、一番の関心ごとは、クルマの出来の良さよりも燃費じゃしな。広くて高価なクルマもタントにやられとるし、小さくて安いのもダイハツに押さえられたら、キツいんじゃないかのぉ。」
助手 「そうか。」
所長 「何よりも『軽ではダイハツが一番』ってイメージが出来るのが、怖いんじゃないかのぉ。トヨタがこれだけシェアを占めとるのも、そのイメージによるトコが大きいじゃろうしな。」
助手 「それはあるかもしれませんね。」
所長 「しかも軽の需要が増えて、国内の半分は軽になるかもって時代じゃし、ここで突き放されるワケにはイカンのじゃろ。」
助手 「ですね。トヨタが参入して、日産が三菱と手を組んで、ホンダも軽に本腰を入れ出したトコですしね。」
所長 「ま、しばらくは戦国時代さながらになるんじゃろうな。」
助手 「かもしれませんね。ところでアルトエコですけど、売れそうですかね。」
所長 「売れるじゃろうけど、正直ミライースの相手としては役不足な気がするの。」
助手 「やっぱり。派生車種ですしね。」
所長 「宣伝なんかもミライースは『第3のエコカー』って派手にやっとるし、アルトを浸透させるのはなかなか難しいんじゃないかのぉ。ま、スズキの思惑としては、ミライースに流れる客を留めるコトが出来れば、御の字なんじゃないのか。」
助手 「そうですか。」
所長 「もっと認知度を高めんともったいない気がするんじゃが。」
助手 「CMもやってますけど。」
所長 「手ぬるいわ。ワシじゃったら、ミライースの『第3のエコカー』とか、燃費を達成するために全てを新規で作り直したトコを逆手にとってじゃな、『従来のアルトを改良した普通の軽。それで30.2キロ。』ってのを最大限にアピールするんじゃがな。」
助手 「うわっ、性格ワルっ。」
参考資料
スズキ・アルトエコ(スズキ株式会社)
ダイハツ・ミライース(轟クルマ文化研究所)
スズキ・アルト(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
先日の東京モーターショーでスズキが「レジーナ」という車重700kgの小型車のコンセプトカーを出していました。表向きはスイフトより下のアジアカーでしたが、シャシーから新設計された本格的エコカーのように見えました。アルト・エコはこのクルマまでの「時間稼ぎ」ではないかと思っています。次のモーターショーでデビューするかな?
>アルトエコは新エンジンをのせるために、バルクヘッドから前の部分を変更したそうですね。ガソリンタンクの容量を20Lにしたり、シートのウレタンの密度を低くしたり「なにもそこまで」というギリギリのことをしていますね。そこまでしないとシャシーを新しくしたイースに対応できないのでしょう。
そうなんですか。リッター30.2キロを達成するっていうのはやっぱり大変だったようですね。
特に新しいエンジンを載せるのは口で言うのは簡単ですけど、全部つくり直さないといけないみたいですし。
>先日の東京モーターショーでスズキが「レジーナ」という車重700kgの小型車のコンセプトカーを出していました。表向きはスイフトより下のアジアカーでしたが、シャシーから新設計された本格的エコカーのように見えました。アルト・エコはこのクルマまでの「時間稼ぎ」ではないかと思っています。次のモーターショーでデビューするかな?
レジーナ、評判いいですね。個人的にも今回のモーターショーの出品車の中で、ハチロクやビート後継よりも気になる存在です。(軽の規格には収まらなさそうですが。)
自分もスズキの次の一手に大変興味があります。
アルトで一時的に軽トップの座を奪ったようなところがありますが、ダイハツ側はムーブ、タントにイース仕様のEgを搭載し一斉にイース攻勢をかけています。スズキ側はアルト以外の車種にも新Egを搭載してくるのかどうか。正直どの車種も古さがではじめているところがあり、いまいち話題性に欠ける気もします。
ダイハツの次の一手と言えば直噴2気筒660ccでしょうか、対するスズキはレジーナの直噴800cc?でしょうか。
軽の新型車の話もあまり聞こえてきませんし、いまいちスズキの軽の将来が見えてきません。登録車を重視し始めたスズキの明確な路線変更がレジーナといった答えとなったのでしょうか。
何にせよ、風の噂で数年前に聞いたスズキの660cc2気筒はうまくいかなかったという噂。今に至って話も出てこないと言うことは本当にうまくいっていないのかもしれません。(K6がベースだったとか何とかの同爆2気筒といわれています)
K6の4気筒化したK12があったりするのでスズキならやりかねない所かと。ただ振動対策などの点から見ても鵜呑みにしていいかどうかは悩ましいところですが。
始まったばかりの軽自動車戦国時代、興味深く見ていきたいものです。
>アルトで一時的に軽トップの座を奪ったようなところがありますが、ダイハツ側はムーブ、タントにイース仕様のEgを搭載し一斉にイース攻勢をかけています。スズキ側はアルト以外の車種にも新Egを搭載してくるのかどうか。正直どの車種も古さがではじめているところがあり、いまいち話題性に欠ける気もします。
ワゴンRやパレット辺りがどれぐらい燃費がアップするかが気になりますね。
アルト同様に大掛かりな改良が必要となるでしょうけど、数字が大きく変わらないようなら厳しいかもしれませんね。
>ダイハツの次の一手と言えば直噴2気筒660ccでしょうか、対するスズキはレジーナの直噴800cc?でしょうか。
>軽の新型車の話もあまり聞こえてきませんし、いまいちスズキの軽の将来が見えてきません。登録車を重視し始めたスズキの明確な路線変更がレジーナといった答えとなったのでしょうか。
>何にせよ、風の噂で数年前に聞いたスズキの660cc2気筒はうまくいかなかったという噂。今に至って話も出てこないと言うことは本当にうまくいっていないのかもしれません。(K6がベースだったとか何とかの同爆2気筒といわれています)
>K6の4気筒化したK12があったりするのでスズキならやりかねない所かと。ただ振動対策などの点から見ても鵜呑みにしていいかどうかは悩ましいところですが。
レジーナはサイズ、排気量からすると国内軽市場向けではないような感じですね。
当面は現行エンジンの改良しかないんじゃないでしょうか。
スズキって他のメーカーに比べて情報があまり出てきませんし、ダイハツの直噴2気筒が出るころにいきなり出てくるような気もします。
>始まったばかりの軽自動車戦国時代、興味深く見ていきたいものです。
個人的にはホンダ、三菱の巻き返しに期待しています。
もちろんスズキにも頑張って欲しいです。(ダイハツはトップに立ったコトで、こじんまりしたトヨタみたいになってしまいましたね。)