轟クルマ文化研究所

日本のどこかの片田舎、今日も所長の声が響いています。
「馬鹿モン!あれほど雑誌を鵜呑みにするなと言うとるじゃろ!」

スズキ・ソリオ

2015-09-18 19:36:01 | SUZUKI
助手 「スズキのソリオがモデルチェンジしましたね。」

所長 「じゃな。バンディットとか言ったかのぉ、悪顔のヤツがヴォクシーみたいになったのぉ。」

助手 「やっぱりああいうのが売れるんでしょうね。ノーマルもノアっぽい気がしますね。あとハイブリッドが設定されましたけど、あれってワゴンRのS-エネチャージですよね。」

所長 「元々S-エネチャージってマイルド・ハイブリッドじゃったワケじゃし、ハイブリッドを名乗ってもなんら問題ないしの。やっぱりハイブリッドって言った方が売りやすいんじゃろうな。」

助手 「ストロング・ハイブリッドの開発も進められてるようですし、今度のソリオは期待出来そうですね。」

所長 「じゃな。先代もよぉ売れとったようじゃし、先代をより煮詰めたって感じのモデルチェンジじゃな。」

助手 「そうですね。先代が出たときの目標台数が年間1万2,000台、月に直すと1,000台だったんですけど、3,000台ペースで売れてましたし、販売期間全体の平均でも2,800台と大成功だったようですね。」

所長 「正直、ここまで売れるとは思わんかったのぉ。見てくれは軽の延長線上のクルマのようじゃし、似たようなサイズのクルマにスイフトもあるしの。」

助手 「ですよね。ボクもソリオを買うなら、軽のタントとかパレットを選ぶと思ってましたからね。」

所長 「軽に対してネガティブなイメージを持っとるモンも大勢いるってコトじゃろうな。」

助手 「でしょうね。それで興味を持って詳しく見てみたんですけど、調べれば調べるほど売れて当たり前って気になってきたんですよ。」

所長 「ほぉ、そうか。それは詳しく聞かせてもらわんとイカンのぉ。」

助手 「まず、軽と比較して5人乗れるっていうのが大きいでしょうね。うちなんかは5人家族ですし、4人までしか乗れない軽って必然的に選択肢から外れてしまうんですよ。ま、セカンドカーを買う余裕があれば軽もアリだとは思いますけどね。」

所長 「最近はひとりっ子とか子どものいない夫婦も増えとるようじゃけどな。」

助手 「そうですけど、これまでは4人家族でも3列シートのミニバンに乗ってたヒトも多かったと思うんですよ。実際、うちもステップワゴンに乗ってますし。確かに大は小を兼ねるって言いますし、ステップワゴンで良かったと思うコトって結構あったんですけど、冷静に考えれば、今年になってから6人以上乗ったのって数えるほどしかないんですよね。」

所長 「まぁ、そんなモンじゃろうな。」

助手 「それも8人まで乗れるステップワゴンがあるから、乗せるコトになっただけで、これが5人乗りのソリオだったら別の方法を取ってたと思うんですよ。2台に分けて乗るとか。それに子どもも大きくなってきて、家族全員で出掛けるコトってほとんどありませんし、ステップワゴンの性能が絶対に必要ってコトもないんだって最近思うんですよね。」

所長 「かもしれんの。」

助手 「そう考えたとき次に選ぶクルマって、5人乗れる小型車ってコトになるじゃないですか。家族全員が乗れない軽ではやっぱり問題がありますし。それに軽のエンジンじゃ普段は問題ないにしても遠出とか、フル乗車の状態ではやっぱり心もとないですしね。」

所長 「ま、軽はあくまでも日常の足としての用途を基準にしとるんじゃろな。」

助手 「となると俄然、ソリオって魅力的に見えてくるんですよね。デカいステップワゴンに比べると取り回しも楽になりますし、燃費も大きく変わりますしね。」

所長 「それでいて背の高いワゴンボディじゃし、両側スライドドアも備えとるし、荷室容量も問題ないじゃろうな。今と使い勝手はほとんど変わらんかもしれんの。」

助手 「先に言わないで下さいよ。次に言おうと思ってたのに。3列シートを諦める以外は失うモノがほとんどなくって、ランニングコストは安くなるでしょ。あらためて考えたらこんなにいいクルマってないんじゃないかって気がしてきたんですよ。」

所長 「ま、お前の家にとってはそうかもしれんの。」

助手 「結構、似たようなニーズって多いと思うんですよ。やっぱりアップライトの乗車位置やスライドドアの利便性、自転車をそのまま積める積載性なんかって、一度味わうとセダンやコンパクトカーには戻れない気がしますしね。」

所長 「それはあるじゃろうな。」

助手 「で、そういう視点でクルマを探すとソリオ以外では、フリードスパイクとか、日産のNV200、あとはシエンタにポルテぐらいしか思い浮かばないんですよね。」

所長 「軽以外でスライドドアを採用しとるクルマかぁ、言われてみればありそうであんまりないのぉ。」

助手 「でしょ。その中でもソリオの価格設定や燃費性能なんかのコストパフォーマンスは群を抜いてますし、それでいて他のクルマと比べて劣っているモノも見当たらないんですよね。」

所長 「ほぉ、そう考えると確かにソリオって上手いトコを突いとるのぉ。」

助手 「そうなんですよ。今、世界的にクロスオーバーSUVの需要が伸びてますけど、こと日本に置いてはソリオみたいなクルマが伸びるんじゃないですかね。」

所長 「ニューヨークのイエローキャブが日産のNV200を採用しとるし、日本でもワゴンタイプのタクシーが増えとるそうじゃ。スライドドアで乗り降りがしやすくて、荷物もたくさん積めるし、利便性を考えれば今後こういうタイプのクルマが増えるのも当然かもしれんの。」

助手 「でしょ。高齢者や子どもが乗り降りするのも、スライドドアの方が絶対楽ですしね。」

所長 「案外、未来のクルマってこんなカタチなのかもしれんの。」


参考資料
スズキ・ソリオ(スズキ株式会社)
スズキ・ソリオバンディット(スズキ株式会社)
スズキ・ソリオ(轟クルマ文化研究所)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三菱 アウトランダー | トップ | ダイハツ・キャスト »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たかべえ)
2021-01-16 08:02:41
ずっと更新がありませんが、いつも楽しみにしてました。ソリオももフルモデルチェンジしましたし、新しい記事を期待します
返信する
Unknown (宇垂)
2021-04-15 17:50:03
たかべえさん

ずっと開いてなかったのでコメントも気づきませんでした。
なかなか時間が取れないので新しい記事は難しいですが、リクエストにお応えして新しいソリオを書いてみようかなと思っています。
気長にお待ちください。
返信する

コメントを投稿

SUZUKI」カテゴリの最新記事