助手 「ホンダのベストセラーモデル、Nボックスがフルモデルチェンジして3代目になりました。」
所長 「じゃな。」
助手 「今回も思いっきりキープコンセプトですね。」
所長 「じゃな。」
助手 「初代から3世代ずっと同じようなカタチですけど、どう思われます。」
所長 「本来、おんなじ名前で売るクルマはそれでいいんじゃないか。売れんようになるから変えとるだけで。」
助手 「言われてみればそうですよね。変わらないのが普通で、変わるのが普通じゃないのかもしれませんね。今回で目立つのは同色になったグリルですけど、どうですか。」
所長 「うーん、グリルレスのEVが増えてきたのが影響しとるのかの。今のところあまりいいとは思わんが、時間と共に慣れてくるのかもしれんが。」
助手 「かもしれませんね。ヴェゼルなんかもそうですけど、あまり違和感を感じなくなってきてますしね。」
所長 「ワシはメリハリがある方が好きじゃけどな。」
助手 「同感です。あとカスタムの方はどうですか。」
所長 「うーん、あんまり興味はないんじゃが、画像を見比べる限り、先代の方がよかったんじゃないか。」
助手 「やっぱり。ボクも現行のカスタムを見てピンとこなかったですね。あとスペーシアにはギア、タントにはファンクロスと第3のモデルとしてクロスオーバー仕様がありますけど、今のところNボックスには設定がありませんよね。新型には出てくるとか雑誌では言ってますけど。」
所長 「ま、あってもいいんじゃないか。」
助手 「あれっ、なんか興味なさそうですね。」
所長 「正直どうでもいいわ。クロスオーバー仕様と言っても機能面の差はないし、加飾に過ぎんじゃろ。」
助手 「まぁそうですけど、今の流行りを考えると出さない手はないと思いますけどね。」
所長 「じゃがホンダってこういうなんちゃって系の加飾ってあんまり上手くないじゃろ。ほれっフィットやフリードにもクロスターっていうのがあるけど、どっちもあんまり見掛けんしの。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「それにギアやファンクロスを追加してもNボックスの台数に届かんかったワケじゃし、出してもトータルではあんまり変わらんのかもしれん。」
助手 「そうかもしれませんね。それにしても初代が出てからもう12年も経ちますけど、ホントずっと売れ続けてますよね。」
所長 「ま、ほっといても売れるんじゃろうけど、ちゃんと期待に応えられるように進化させとるから売れ続けるんじゃろうな。」
助手 「ライバルのタントやスペーシアなんかは、あくまでも軽自動車というくくりの中でつくっているのに対して、Nボックスはコンパクトカーを軽自動車のサイズでつくっているとか言われてますよね。」
所長 「走行性能や乗り心地がかなり高い水準にあるとか聞くのぉ。実際のところコストとの兼ね合いもあるし、それだけの違いがあるのか知らんが、そう思わせることが出来とるのは成功なんじゃろうな。」
助手 「言えてますね。」
所長 「ただホンダはNボックスだけが突出して売れとって、軽自動車全体の台数じゃったらダイハツやスズキには及ばんらしいしの。」
助手 「ラインナップの種類自体も多いですけど、スズキならワゴンRやハスラー、ラパン、ダイハツならムーヴキャンバスやミライースなどスペーシア、タント以外にも人気車種がありますからね。」
所長 「ま、ホンダにしてみたら軽が売れた分だけフィットやフリードの販売の妨げになるから、軽ばっかり売れるのも問題あるのかもしれんしの。」
助手 「普通車をメインにしているメーカーとしては頭の痛い問題かもしれませんね。」
所長 「じゃな。」
助手 「しかしNボックスの勢いは凄いですね。初代があれだけ売れたのに2代目はそれを上回る売れ行きですからね。」
所長 「ほぉ、そうなのか。」
助手 「調べてみたんですけど、初代の販売期間が5年と9か月で112万台、1か月当たりにすると1万6,300台。2代目が6年と1か月で133万台、1か月当たりだと1万8,300台と2,000台も上乗せしてるんですよ。」
所長 「初代も2代目も100万台超えってバケモンじゃな。コロナの流行や半導体不足なんかがあったとは思えん数字じゃな。」
助手 「言えてますね。それでですね、調べていてふと気になったんですけど。」
所長 「ん、なんじゃ。」
助手 「Nボックスが出る前って、長い間ワゴンRが無双状態で売れてたじゃないですか。それと比較してどうなんだろうって気になったんで調べてみました。」
所長 「ホント暇なヤツじゃな。」
助手 「悪かったですね。聞きたくないんですか。」
所長 「まぁせっかく調べたんじゃから聞いてやるわ。言うてみぃ。」
助手 「ワゴンRの台数って結構古いんではっきりとしたデータがなかなか見つからなかったんですけど、93年に出た初代が5年1か月で90万台、月平均が1万4,700台。98年に新軽規格になった2代目が5年で106万台、月平均が1万7,700台。よく売れた印象の強い3代目が5年間で109万台、月平均が1万8,200台。所長が今乗ってる4代目が4年足らずで74万7,000台、月平均が1万6,000台。その次の5代目でNボックスにとって代わられたって感じですね。」
所長 「3代目まで上り調子で4代目で陰りが見え始めたって感じじゃな。」
助手 「ですね。」
所長 「ワゴンRの前のアルトはどうじゃったんじゃ。」
助手 「言うと思ってました、ちゃんと調べてますよ。79年に軽ボンバンとして47万円で出た初代が5年と4か月で84万4,000台、1か月当たり1万3,200台。2代目がきっちり4年間で93万台、月平均が1万9,300台。3代目が6年2か月と長かって125万7,400台、月平均が1万7,000台。4代目でワゴンRが出てきてガクッと減ったって感じですね。」
所長 「ほぉ、なかなか興味深いデータじゃの。アルトが3世代でハイトワゴンのワゴンRにバトンタッチ、そのワゴンRが4世代天下を取ったあと、次の世代でさらに背の高いスライドドアのNボックスにとって代わられたってコトじゃろ。」
助手 「そういうコトですね。平家物語じゃないですけど『盛者必衰』とか『驕れる者は久しからず』って言葉が浮かびますよね。今のNボックスもそのうち新しいコンセプトのクルマに取って代わられることになるんでしょうね。」
所長 「そういうコトじゃろうな。今のところその兆候は見て取れんが、そのうち新しい需要を掘り起こすクルマが現れて、Nボックスから主役の座を奪うことになるんじゃろう。」
助手 「日産のサクラなんてどうですかね。」
所長 「世の中の流れが急速にEVに移行するなら十分あり得るかもしれんの。ほれっこの間、去年ヨーロッパで一番売れたクルマがテスラのモデルYだというニュースが出てたじゃろ。」
助手 「あれにはびっくりしましたよね。欧州のEV化が急速に進んでるのも知ってましたけど、まさか一番売れたクルマがEV、それも地元欧州のメーカーじゃなくってアメリカのテスラですからね。時代が変わったというのを痛感させられましたよ。」
所長 「今はテレビの向こうの出来事を見とるようなモンじゃけど、いつ日本がそういう状態になるかわからんからの。」
助手 「でもまだ価格は高いですし、マンション住まいなんかのインフラの問題なんかもありますしね。」
所長 「ま、今年や来年に急に取って代わるとは考え難いし、この世代もNボックスが売れるとは思うんじゃけど、次期モデルの頃はどうなっとるかわからんの。」
参考資料
ホンダNボックス(本田技研工業株式会社)
ホンダNボックス(先代)(轟クルマ文化研究所)
ホンダNボックス(初代)(轟クルマ文化研究所)
所長 「じゃな。」
助手 「今回も思いっきりキープコンセプトですね。」
所長 「じゃな。」
助手 「初代から3世代ずっと同じようなカタチですけど、どう思われます。」
所長 「本来、おんなじ名前で売るクルマはそれでいいんじゃないか。売れんようになるから変えとるだけで。」
助手 「言われてみればそうですよね。変わらないのが普通で、変わるのが普通じゃないのかもしれませんね。今回で目立つのは同色になったグリルですけど、どうですか。」
所長 「うーん、グリルレスのEVが増えてきたのが影響しとるのかの。今のところあまりいいとは思わんが、時間と共に慣れてくるのかもしれんが。」
助手 「かもしれませんね。ヴェゼルなんかもそうですけど、あまり違和感を感じなくなってきてますしね。」
所長 「ワシはメリハリがある方が好きじゃけどな。」
助手 「同感です。あとカスタムの方はどうですか。」
所長 「うーん、あんまり興味はないんじゃが、画像を見比べる限り、先代の方がよかったんじゃないか。」
助手 「やっぱり。ボクも現行のカスタムを見てピンとこなかったですね。あとスペーシアにはギア、タントにはファンクロスと第3のモデルとしてクロスオーバー仕様がありますけど、今のところNボックスには設定がありませんよね。新型には出てくるとか雑誌では言ってますけど。」
所長 「ま、あってもいいんじゃないか。」
助手 「あれっ、なんか興味なさそうですね。」
所長 「正直どうでもいいわ。クロスオーバー仕様と言っても機能面の差はないし、加飾に過ぎんじゃろ。」
助手 「まぁそうですけど、今の流行りを考えると出さない手はないと思いますけどね。」
所長 「じゃがホンダってこういうなんちゃって系の加飾ってあんまり上手くないじゃろ。ほれっフィットやフリードにもクロスターっていうのがあるけど、どっちもあんまり見掛けんしの。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「それにギアやファンクロスを追加してもNボックスの台数に届かんかったワケじゃし、出してもトータルではあんまり変わらんのかもしれん。」
助手 「そうかもしれませんね。それにしても初代が出てからもう12年も経ちますけど、ホントずっと売れ続けてますよね。」
所長 「ま、ほっといても売れるんじゃろうけど、ちゃんと期待に応えられるように進化させとるから売れ続けるんじゃろうな。」
助手 「ライバルのタントやスペーシアなんかは、あくまでも軽自動車というくくりの中でつくっているのに対して、Nボックスはコンパクトカーを軽自動車のサイズでつくっているとか言われてますよね。」
所長 「走行性能や乗り心地がかなり高い水準にあるとか聞くのぉ。実際のところコストとの兼ね合いもあるし、それだけの違いがあるのか知らんが、そう思わせることが出来とるのは成功なんじゃろうな。」
助手 「言えてますね。」
所長 「ただホンダはNボックスだけが突出して売れとって、軽自動車全体の台数じゃったらダイハツやスズキには及ばんらしいしの。」
助手 「ラインナップの種類自体も多いですけど、スズキならワゴンRやハスラー、ラパン、ダイハツならムーヴキャンバスやミライースなどスペーシア、タント以外にも人気車種がありますからね。」
所長 「ま、ホンダにしてみたら軽が売れた分だけフィットやフリードの販売の妨げになるから、軽ばっかり売れるのも問題あるのかもしれんしの。」
助手 「普通車をメインにしているメーカーとしては頭の痛い問題かもしれませんね。」
所長 「じゃな。」
助手 「しかしNボックスの勢いは凄いですね。初代があれだけ売れたのに2代目はそれを上回る売れ行きですからね。」
所長 「ほぉ、そうなのか。」
助手 「調べてみたんですけど、初代の販売期間が5年と9か月で112万台、1か月当たりにすると1万6,300台。2代目が6年と1か月で133万台、1か月当たりだと1万8,300台と2,000台も上乗せしてるんですよ。」
所長 「初代も2代目も100万台超えってバケモンじゃな。コロナの流行や半導体不足なんかがあったとは思えん数字じゃな。」
助手 「言えてますね。それでですね、調べていてふと気になったんですけど。」
所長 「ん、なんじゃ。」
助手 「Nボックスが出る前って、長い間ワゴンRが無双状態で売れてたじゃないですか。それと比較してどうなんだろうって気になったんで調べてみました。」
所長 「ホント暇なヤツじゃな。」
助手 「悪かったですね。聞きたくないんですか。」
所長 「まぁせっかく調べたんじゃから聞いてやるわ。言うてみぃ。」
助手 「ワゴンRの台数って結構古いんではっきりとしたデータがなかなか見つからなかったんですけど、93年に出た初代が5年1か月で90万台、月平均が1万4,700台。98年に新軽規格になった2代目が5年で106万台、月平均が1万7,700台。よく売れた印象の強い3代目が5年間で109万台、月平均が1万8,200台。所長が今乗ってる4代目が4年足らずで74万7,000台、月平均が1万6,000台。その次の5代目でNボックスにとって代わられたって感じですね。」
所長 「3代目まで上り調子で4代目で陰りが見え始めたって感じじゃな。」
助手 「ですね。」
所長 「ワゴンRの前のアルトはどうじゃったんじゃ。」
助手 「言うと思ってました、ちゃんと調べてますよ。79年に軽ボンバンとして47万円で出た初代が5年と4か月で84万4,000台、1か月当たり1万3,200台。2代目がきっちり4年間で93万台、月平均が1万9,300台。3代目が6年2か月と長かって125万7,400台、月平均が1万7,000台。4代目でワゴンRが出てきてガクッと減ったって感じですね。」
所長 「ほぉ、なかなか興味深いデータじゃの。アルトが3世代でハイトワゴンのワゴンRにバトンタッチ、そのワゴンRが4世代天下を取ったあと、次の世代でさらに背の高いスライドドアのNボックスにとって代わられたってコトじゃろ。」
助手 「そういうコトですね。平家物語じゃないですけど『盛者必衰』とか『驕れる者は久しからず』って言葉が浮かびますよね。今のNボックスもそのうち新しいコンセプトのクルマに取って代わられることになるんでしょうね。」
所長 「そういうコトじゃろうな。今のところその兆候は見て取れんが、そのうち新しい需要を掘り起こすクルマが現れて、Nボックスから主役の座を奪うことになるんじゃろう。」
助手 「日産のサクラなんてどうですかね。」
所長 「世の中の流れが急速にEVに移行するなら十分あり得るかもしれんの。ほれっこの間、去年ヨーロッパで一番売れたクルマがテスラのモデルYだというニュースが出てたじゃろ。」
助手 「あれにはびっくりしましたよね。欧州のEV化が急速に進んでるのも知ってましたけど、まさか一番売れたクルマがEV、それも地元欧州のメーカーじゃなくってアメリカのテスラですからね。時代が変わったというのを痛感させられましたよ。」
所長 「今はテレビの向こうの出来事を見とるようなモンじゃけど、いつ日本がそういう状態になるかわからんからの。」
助手 「でもまだ価格は高いですし、マンション住まいなんかのインフラの問題なんかもありますしね。」
所長 「ま、今年や来年に急に取って代わるとは考え難いし、この世代もNボックスが売れるとは思うんじゃけど、次期モデルの頃はどうなっとるかわからんの。」
参考資料
ホンダNボックス(本田技研工業株式会社)
ホンダNボックス(先代)(轟クルマ文化研究所)
ホンダNボックス(初代)(轟クルマ文化研究所)
先代のスペーシアに乗っていますが、ターボなしでもとてもよく走ってくれます。(高速の上り坂ぐらいです。ターボが欲しいと思うのは)
後席の安全面に関しては、セダンやステーションワゴンと比べれば確かに劣ると思いますが、バイクや自転車、徒歩と比べると遥かに安全な乗り物という見方もできます。
当たったら当たったときと考えてン十年運転してますが、おかげ様でまだピンピンしています。