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助手 「所長、プジョーがまた面白いクルマを出しましたね。」
所長 「1007じゃろ。」
助手 「そうです。この間の206CCといい最近のプジョーは新しいモノをどんどん採り入れていきますね。」
所長 「そうじゃな、少し前のプジョーからは想像も出来ん展開じゃな。」
助手 「そうですね。90年代の前半ぐらいまでのプジョーって、もっと堅実なクルマのイメージがありましたよね。」
所長 「エレガントなピニンファリーナのボディを纏っとったが、中身はあくまでも実直なセダンやハッチバックじゃったからな。」
助手 「でも206の登場以降、革新的なプジョーになって日本でも人気はうなぎのぼりですから、大成功だと思いますけどね。」
所長 「そうじゃな。」
助手 「ところで1007ですけど、どう思われますか。僕はなんだか日本車を見てるような気になるんですけど。」
所長 「確かにギミック満載なところは日本のメーカーの得意とするところじゃな。電動スライドドアとか内装の色が変えられるところなんか。」
助手 「そうですよね。まあデザインのセンスなんかは、さすがプジョーっといったところですけどね。トヨタのポルテなんかと比べてクルマ好きが乗っても様になると言うか。」
所長 「それは日本で見るからじゃろ。日本ではフランス車、プジョーと言うブランドが付くと何割か格好よく見えるからな。多分フランス人から見ればお洒落グルマなんかじゃなく、便利な実用車として映るんじゃろうと思うぞ。」
助手 「そうかもしれませんね。でも日本では間違いなくお洒落なクルマとして、受け入れられるんでしょうけどね。」
所長 「それでええんじゃろ。それがプジョーのブランドイメージであり、躍進の大きな理由なんじゃから。」
助手 「そうですね。で、どう思われます、1007。」
所長 「運転席の電動スライドドアは初めてじゃが、なかなか便利そうじゃな。両脇にクルマが停まってて、ドアが開けにくいときとか、両手に荷物を持ってるときや、雨が降ってるときなんかも重宝するじゃろうな。」
助手 「そうですね。一番頻繁に乗り降りするドアですからね。」
所長 「ただトラブルのときに脱出できるかが気がかりじゃがな。バッテリーがあがった状態で手動で開くかどうかとか、前方に傾いた状態でのドアの重さとかじゃ。まあその辺はヨーロッパのメーカーの方が良心的にモノをつくっとるから心配いらんのじゃろうけどな。」
助手 「言われてみればそうですね。この間三菱のアイを見に行ったとき、展示車のバッテリーがあがってる状態だったんですが、リアハッチのロックが電磁式だとかで、開けられなかったんですよ。ハイテクが進むのはいいんですけど、いろんな状態を想定してつくって欲しいですね。」
所長 「あとインテリアのパネルなんかが取り替えられるのも面白いな。」
助手 「カメレオキットですね。手軽にイメージチェンジ出来るのがいいですね。」
所長 「早速国産メーカーが真似をしそうじゃわい。」
助手 「そうですね。」
所長 「それと一番気になるのは4桁になったネーミングじゃな。」
助手 「そうなんですよ。僕もそれを言おうと思ってたんです。プジョーのネーミングが4桁になるって聞いたときは、全部のモデルが4桁になるモンだとばっかり思ってました。その第一弾が106の後継の1007だと。」
所長 「ワシも109のあとどうするのか気になってたんで、事前に4桁に変えて対応するモンだと解釈しとった。」
助手 「それが1007の他に107というモデルが発表されて、1007は全く新しいシリーズたったんですね。」
所長 「それでどう思った。」
助手 「それでって、それだけですけど。」
所長 「そのあとを考えんといかんじゃろう、そのあとを。」
助手 「え、どういうことですか。」
所長 「1007はプジョーの伝統を変えてまで4桁の名前を付けたということじゃろ。」
助手 「そうですね。」
所長 「つまりこれからのプジョーのあり方を示しとるということじゃ。」
助手 「プジョーのあり方ですか。」
所長 「そうじゃ。1007をただの派生車種だと考えれば、何も新しいシリーズ名は必要ないじゃろ。例えばシトロエンのC3プルリエルみたいに107何某、サイズから言えば207何某か。あと数字以外のネーミングにするのもありじゃろ。商用車のパルトネールなんかもあることじゃし。」
助手 「それもそうですね。」
所長 「それに新しいシリーズを展開するにしても700番台はまだ使ってないみたいじゃし、4桁にする必然性は感じないんじゃ。」
助手 「そう言えば700シリーズって聞いたことがないですね。でも大きなクルマにとってあるのかもしれませんね。」
所長 「で、行き着いた答えが、さらなる車種の増加じゃ。」
助手 「なるほど。」
所長 「プジョーのラインナップってこれまで、800番台のミニバンや900番台のレーシングカーなんかの特殊なモンを除いて、みんなベーシックなセダンとハッチバックだけだったんじゃ。じゃが昨今、他メーカーを見てもどんどん車種を増やしとるじゃろ、そこで遅ればせながらプジョーも車種増加に乗り出したんだと思うんじゃ。」
助手 「それで4桁にして対応しようという事ですか。」
所長 「そうじゃ、BMWに例えると、従来の3桁が3、5、7シリーズで、4桁がZ4やX5なんかの新しいモデルに相当するということじゃ。」
助手 「わかりました。で、あとどういうクルマが増えそうですかね。」
所長 「まず世界的に流行しとるSUVは必然じゃろ。三菱のアウトランダーのOEMで足掛かりをつくっておいて、そのあとさらに大きいモデルに発展するんじゃないか。それからスポーツカーなんかも期待できるじゃろう。プジョーのスポーティーなイメージを強固なモノにするのに有効じゃろうしな。」
助手 「なんか楽しみになってきましたね。」
所長 「ネーミングの変更ひとつとっても、企業の戦略や意図を知ることが出来るんじゃ。研究者たるモノそういう部分を深く追求せんといかんと言うことじゃ。わかったか。」
助手 「はい。しかし所長の想像力にはいつもながら恐れ入ります。」
所長 「ワシが凄いんじゃないわ。お前が駄目過ぎるんじゃ。」
助手 「・・・。」
参考資料
プジョー1007(『webCG』 日経デジタルコンテンツ)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「1007じゃろ。」
助手 「そうです。この間の206CCといい最近のプジョーは新しいモノをどんどん採り入れていきますね。」
所長 「そうじゃな、少し前のプジョーからは想像も出来ん展開じゃな。」
助手 「そうですね。90年代の前半ぐらいまでのプジョーって、もっと堅実なクルマのイメージがありましたよね。」
所長 「エレガントなピニンファリーナのボディを纏っとったが、中身はあくまでも実直なセダンやハッチバックじゃったからな。」
助手 「でも206の登場以降、革新的なプジョーになって日本でも人気はうなぎのぼりですから、大成功だと思いますけどね。」
所長 「そうじゃな。」
助手 「ところで1007ですけど、どう思われますか。僕はなんだか日本車を見てるような気になるんですけど。」
所長 「確かにギミック満載なところは日本のメーカーの得意とするところじゃな。電動スライドドアとか内装の色が変えられるところなんか。」
助手 「そうですよね。まあデザインのセンスなんかは、さすがプジョーっといったところですけどね。トヨタのポルテなんかと比べてクルマ好きが乗っても様になると言うか。」
所長 「それは日本で見るからじゃろ。日本ではフランス車、プジョーと言うブランドが付くと何割か格好よく見えるからな。多分フランス人から見ればお洒落グルマなんかじゃなく、便利な実用車として映るんじゃろうと思うぞ。」
助手 「そうかもしれませんね。でも日本では間違いなくお洒落なクルマとして、受け入れられるんでしょうけどね。」
所長 「それでええんじゃろ。それがプジョーのブランドイメージであり、躍進の大きな理由なんじゃから。」
助手 「そうですね。で、どう思われます、1007。」
所長 「運転席の電動スライドドアは初めてじゃが、なかなか便利そうじゃな。両脇にクルマが停まってて、ドアが開けにくいときとか、両手に荷物を持ってるときや、雨が降ってるときなんかも重宝するじゃろうな。」
助手 「そうですね。一番頻繁に乗り降りするドアですからね。」
所長 「ただトラブルのときに脱出できるかが気がかりじゃがな。バッテリーがあがった状態で手動で開くかどうかとか、前方に傾いた状態でのドアの重さとかじゃ。まあその辺はヨーロッパのメーカーの方が良心的にモノをつくっとるから心配いらんのじゃろうけどな。」
助手 「言われてみればそうですね。この間三菱のアイを見に行ったとき、展示車のバッテリーがあがってる状態だったんですが、リアハッチのロックが電磁式だとかで、開けられなかったんですよ。ハイテクが進むのはいいんですけど、いろんな状態を想定してつくって欲しいですね。」
所長 「あとインテリアのパネルなんかが取り替えられるのも面白いな。」
助手 「カメレオキットですね。手軽にイメージチェンジ出来るのがいいですね。」
所長 「早速国産メーカーが真似をしそうじゃわい。」
助手 「そうですね。」
所長 「それと一番気になるのは4桁になったネーミングじゃな。」
助手 「そうなんですよ。僕もそれを言おうと思ってたんです。プジョーのネーミングが4桁になるって聞いたときは、全部のモデルが4桁になるモンだとばっかり思ってました。その第一弾が106の後継の1007だと。」
所長 「ワシも109のあとどうするのか気になってたんで、事前に4桁に変えて対応するモンだと解釈しとった。」
助手 「それが1007の他に107というモデルが発表されて、1007は全く新しいシリーズたったんですね。」
所長 「それでどう思った。」
助手 「それでって、それだけですけど。」
所長 「そのあとを考えんといかんじゃろう、そのあとを。」
助手 「え、どういうことですか。」
所長 「1007はプジョーの伝統を変えてまで4桁の名前を付けたということじゃろ。」
助手 「そうですね。」
所長 「つまりこれからのプジョーのあり方を示しとるということじゃ。」
助手 「プジョーのあり方ですか。」
所長 「そうじゃ。1007をただの派生車種だと考えれば、何も新しいシリーズ名は必要ないじゃろ。例えばシトロエンのC3プルリエルみたいに107何某、サイズから言えば207何某か。あと数字以外のネーミングにするのもありじゃろ。商用車のパルトネールなんかもあることじゃし。」
助手 「それもそうですね。」
所長 「それに新しいシリーズを展開するにしても700番台はまだ使ってないみたいじゃし、4桁にする必然性は感じないんじゃ。」
助手 「そう言えば700シリーズって聞いたことがないですね。でも大きなクルマにとってあるのかもしれませんね。」
所長 「で、行き着いた答えが、さらなる車種の増加じゃ。」
助手 「なるほど。」
所長 「プジョーのラインナップってこれまで、800番台のミニバンや900番台のレーシングカーなんかの特殊なモンを除いて、みんなベーシックなセダンとハッチバックだけだったんじゃ。じゃが昨今、他メーカーを見てもどんどん車種を増やしとるじゃろ、そこで遅ればせながらプジョーも車種増加に乗り出したんだと思うんじゃ。」
助手 「それで4桁にして対応しようという事ですか。」
所長 「そうじゃ、BMWに例えると、従来の3桁が3、5、7シリーズで、4桁がZ4やX5なんかの新しいモデルに相当するということじゃ。」
助手 「わかりました。で、あとどういうクルマが増えそうですかね。」
所長 「まず世界的に流行しとるSUVは必然じゃろ。三菱のアウトランダーのOEMで足掛かりをつくっておいて、そのあとさらに大きいモデルに発展するんじゃないか。それからスポーツカーなんかも期待できるじゃろう。プジョーのスポーティーなイメージを強固なモノにするのに有効じゃろうしな。」
助手 「なんか楽しみになってきましたね。」
所長 「ネーミングの変更ひとつとっても、企業の戦略や意図を知ることが出来るんじゃ。研究者たるモノそういう部分を深く追求せんといかんと言うことじゃ。わかったか。」
助手 「はい。しかし所長の想像力にはいつもながら恐れ入ります。」
所長 「ワシが凄いんじゃないわ。お前が駄目過ぎるんじゃ。」
助手 「・・・。」
参考資料
プジョー1007(『webCG』 日経デジタルコンテンツ)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
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