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出直し選 橋下大阪市長の「対抗馬」見送る他党の“逃げ口上”

2014-02-05 | 報道・ニュース
「(大阪都構想に)反対する党は僕の首を取ったらいい。対立候補を立てないなら(他党は)了解したのと一緒だ」

“身勝手市長”が早速、そう吠えた。3日、橋下徹大阪市長が辞職し、出直し市長選への出馬を正式表明。維新以外の政党が「出直し選に大義なし」と、対抗馬の擁立見送りを決めたことにカミついた。

 橋下の言い分にも一理ある。なぜなら、都構想の破綻は誰の目にも明らか。他党は堂々と「都構想の断念」を民意に訴え、それこそ橋下の首を取るのがスジだからだ。

 橋下は就任当初、都構想で二重行政のムダを省き、最低でも府市予算の5%程度、4000億円を削減すると豪語していた。ところが、橋下の肝いりで府と市に設置した「大都市局」が試算したところ、都構想による削減効果は年976億~736億円にとどまった。橋下の「大風呂敷」には遠く及ばない。その削減効果も怪しいシロモノで、市営地下鉄とゴミ収集の民営化など、府市を統合・再編しなくとも実現可能なものばかり。こうしてムリヤリ積み上げた数字は、700億円以上に及ぶ。

 「府と市が統合すれば、借金総額は計8兆円を超えます。都制移行の際に500億円程度の初期投資が必要で、毎年100億円以上のランニングコストがさらに重くのしかかるというのです。しかも堺市の脱退により、都構想は当初のビジョンから大きく後退した。もはや都構想は住民にとってメリットはゼロに近い。橋下氏や維新の会の存在意義を保つためだけの“道具”になっています」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)

 維新の会の勢いも凋落の一途だ。11年の大阪ダブル選で橋下は約75万票を集めたが、翌年の衆院選(比例区)で大阪市の有権者が維新に投じた票は約42万。昨年の参院選(比例区)は橋下の慰安婦発言がたたり、約32万票に落ち込んだ。ちなみに、自公両党は参院比例で計46万票を得た。

「それでも他党が対立候補を立てないのは<橋下氏の個人人気にはかなわない>とおじけづいているからでしょう。いくら他党が<無投票再選なら民意を得たとは言えない>と訴えても、逃げ口上にしか聞こえません」(伊藤惇夫氏)

 敵前逃亡の他党は、大阪の有権者をナメきっているという一点で、橋下と同罪だ。

 どうなるんでしょうか。