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三重・四日市で工場爆発 5人死亡、水素爆発の可能性

2014-01-10 | 報道・ニュース
 9日午後、三重県四日市市の工場で爆発があり、5人が死亡、12人が重軽傷を負いました。工場を運営する会社が9日夜に会見し、水素と化学物質が反応して「水素爆発」を起こしたとみられることを明らかにしました。

 「『ドーン!』という感じ」(近くにいた人)
 「地震かなと思った」(近くにいた人)

 爆発事故があったのは、三重県四日市市の四日市コンビナートにある「三菱マテリアル四日市工場」。9日午後2時すぎ、水素を精製する装置の一部、「熱交換器」が突然、爆発。消防車13台が出動、火は14分で鎮火しましたが、作業中の男性5人が死亡しました。

 死亡したのは三菱マテリアル社員の豊田裕久さん(48)、藤田博之さん(34)、大畑真徳さん(36)。それに、下請け会社の古川勇樹さん(25)と南部嘉英さん(42)です。また、重傷の1人を含む三菱マテリアル社員と下請け会社の男性12人がけがをして、四日市市内などの6つの病院に運ばれました。

 「誠に申し訳なく、謹んでお詫び申し上げます」(三菱マテリアル四日市工場 猿渡暢也 工場長)

 半導体に使われるシリコンを製造しているこの工場で、今回爆発したのは、直径1メートル、長さ5メートルほどの円柱形の「熱交換器」。これを洗浄するために、中の物質を加水分解して爆発を防ぐ作業をしていましたが、午前中、2つある蓋のうち、1つを開けた時は問題がなかったものの、午後は、もう1つの蓋を開けて3秒後に爆発したということです。

 「爆発が起きたことを考えると、我々の認識と若干、差があった」(三菱マテリアル四日市工場 遠藤俊秀 副工場長)

 三菱マテリアルは加水分解してできた化学物質と、熱交換器の中に残っていた水素が反応して、水素爆発を起こした可能性があるとしています。

 おととし2月にも、同じく熱交換器の洗浄後に爆発事故があったこの工場。いつ蓋を開けるかなどは「経験則」で行っていたということで、警察は10日、業務上過失致死傷の疑いで、消防などとともに現場検証する方針です。

 5人も死亡したんですか。