女児に１１か月キスし続けた小学教諭、懲戒免職

　長野県教育委員会は９日、児童・生徒にわいせつ行為をしたとして、いずれも北信地区の小学校の男性教諭（５２）と高校の男性教諭（５８）を同日付で懲戒免職処分としたと発表した。

　また、東信地区の中学校の男性講師（２８）も体罰を行ったとして同日付で減給１０分の２（３か月）の処分にした。

　県内では７日にも池田町の小学校教諭が逮捕されたばかり。今年度の懲戒処分は１５件（うち免職６件）に上り、昨年度１年間（懲戒１６件うち免職３件）に比べ、免職は倍増している。

　発表によると、小学校教諭は昨年７月から今年６月の間、担任した女子児童６人に、校内で休み時間などに自分のほほにキスをさせたり、女児のほほや唇にキスしたりした。特定の女児にはキスを週１、２回、１１か月間続け、別の女児には「これは２人だけの秘密だよ」と口止めもしていたという。

　高校教諭は５月中旬、放課後に研究室で女子生徒１人に個別指導した際、腰や太ももを触るなどのわいせつ行為を４、５回行ったという。教諭は「生徒を励ます気持ちで無意識に触った」と話しているという。教諭は２００８年にも学校外のプールで小学生の腰や背中を触ったとして、県迷惑防止条例違反で罰金３０万円の略式命令を受け、減給処分されていた。また、中学校講師は６月下旬の清掃時間中、２年の男子生徒に漫画本を出させようとして拒否されたため、生徒を抱えて投げ落とし、かかとに打撲を負わせた。

　矢崎和広教育委員長は「教員の資質が欠落し、言語道断。異常とも言える状態が続く限り、信頼回復を望むべくもない。実効性のある取り組みを行い、信頼を取り戻したい」と話した。

　教員不祥事の撲滅に向けた検討会議が１０日に開かれることから、山口利幸教育長は「会議の皆さんの力を借りて、事態を根本的に解決できる仕組みを作りたい」と述べた。

　これはちょっとひどすぎますね。