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神秘の宝石15分クッキング

2011-09-17 09:25:09 | 昆虫関係・日本蝶類学会
写真を載せるだけの更新が続いていましたが、今日は時間が多少あるので久しぶりに内容のある更新をしたいと思います。

題名は…以前の人気記事「霜降り3分間クッキング」の真似をしてみたらちょっと失敗した。
微妙だよね…宝石なのにクッキングとか(笑。


こちら、片側の鱗粉を除去、つまりチョウやガの翅についている粉を片側だけ全て除去したオオムラサキの標本です。
翅自体にもうっすら模様が付いているんですね、とはいえ鱗粉の模様どおりではないようで若干違いがありますが。
ちなみに、この鱗粉除去の方法は私の企業秘密なのでお教えできません。


そこで、ちょっとした実験をやってみたいと思います。
まぁ筑駒生物部時代は文化祭で毎年やっていたので知っている人も多いのではないかと思いますが…
チョウの鱗粉が水を弾く役割をしているというのは結構有名ですよね。
でも「セミとか鱗粉ないし、大して変わらないんじゃね?」と思っている人が多いと思います。
なので、先ほどの標本の左右の翅に水をかけて比べてみましょう。


こちら、その動画であります。
見えにくいですが、鱗粉のあるほうの翅が圧倒的に水を弾いている様子が分かると思います。


ダイジェスト写真集。


沢山の水滴が、翅に跳ね返って踊るように散る様子。
鱗粉は水滴が跳ねるほどよく弾くんです。


偶然、水が当たった瞬間が撮れました。
水滴があんなに平らになるほど当たっても、翅が濡れることはありません。


水滴が乗っかっている部分の下の部分が白くなっているのが分かりますね。
これは、簡単に言うと鱗粉の細かい凹凸の構造によって翅と水滴の間に空気の層ができるからなんですな。
油で弾いていると思っている人も多いと思いますが、恐らく油だと重くて飛べないんじゃないかな…


最後に、鱗粉がないとこうなってしまって水は弾きません。
こんなにたっぷり水が乗ってしまうようでは雨の中で飛ぶことは絶対にできませんからね。

こんな時期にいうのもあれだけど、これなら小中学生の自由研究とかにもなると思いますよ。
鱗粉をきれいに除去するのは難しいですけどね。


明日から2日~3日ほど更新を休む予定なので、しばらくこの記事がトップ記事になります。
このきれいな画像と映像を繰り返しお楽しみください。

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