何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

661日目 晩酌倶楽部

2006年01月19日 02時30分30秒 | Weblog
1月15日

 元相良町、今は牧之原市の三浦さんからライブ依頼あったのは、書家たちの新年会だった。でも、飲みながら食べながらの雰囲気という事で、なんとか歌うときだけでも集中してもらえるようにお願いした。
 新年会では、それは不可能かもしれないという事で、急遽、違う場所でライブを作ってくれることになった。それが、今夜唄う「晩酌倶楽部」。
 三浦さんは、泊まりのことまで心配してくれて、「むぎわらぼうし」に話してくれて、泊りまで確保してくれた。
 まずは、「むぎわらぼうし」に。ちかさんから、今夜泊まる部屋の鍵を預かって、「晩酌倶楽部」にでかけた。相良のメイン通りにあると聞いていたので、メイン通りを行ったり来たりしながら「晩酌倶楽部」の看板を探すが、見つからない。酒屋さんの前に車を止めて、三浦さんに電話したら、なんと、その酒屋さんから三浦さんが出てきた。

 晩酌倶楽部は、酒屋さんの奥にある呑みどころだった。三浦さんと店に入ると、柔らかな顔で迎えてくれたのはオーナーのデキさん(鈴木英樹さん)。店の中には、ギターや楽器類が飾られていて、ライブハウスではないかと思わせる雰囲気だった。音楽好きな人が集まる場所らしい。
 飲み屋さんだと思っていたので、少し不安な気持ちでやってきたのだが、これなら大丈夫だと思った。

 音響機材をセットして、お客さんの来るのを待った。ライブ時間になると続々とお客さんが集まって来てくれた。それぞれに、音楽好きな人達ばかり。坂口良子さんや水野祥子さんもやって来てくれた。白鳥さん夫婦もやって来てくれたのだが、ライブが終わったあとだった。

 こんな事を書いては失礼だが、いい意味で、うらぶれた感じの昔のライブハウスを思わせる雰囲気。お客さんの年齢層も、僕と近い人達ばかりだったので、20人ほど集まってくれた中で、気持ちよく唄えた。

 ライブの最中に、お客さんとデキさんに、明日のスケジュールが決まっていないので、12時過ぎまで付き合ってもらって日付変更線ライブをやりたいと訴えたら、デキさんはニコニコしながら僕を見てくれている。三浦さんたちの仲間たちも、明日は仕事があるだろうに、付き合ってくれる雰囲気だった。よっしゃー。これで、明日がつながった。そう思うと、唄う気持ちもバリバリ盛り上がった。今夜のライブの締めくくりは「ほたら ぼちぼち いこか」で、お客さんと思いっきり掛け合いで楽しんで終わった。

 ライブ終了後、すぐに音響機材を片付けて、飲み会に備えた。日付変更線ライブに残れる人は少ないだろうから、12時過ぎまでのライブは、生でやることにした。
 飲み続けているうちに、それぞれに帰る人が居て人は少なくなっていったが、それでも10人弱の人が飲み続けて日付変更線ライブに付き合ってくれたのは嬉しかった。

 11時過ぎに、ギターを取り出して、酔っ払いライブの始まりだ。リラックスした僕は、ブルージーな歌を中心に、好き勝手に唄い続けた。それが許されるような素敵な仲間達が残ってくれていたのだ。

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