何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

660日目 大石さん退院祝いライブ

2006年01月15日 00時25分44秒 | Weblog
1月14日

 目覚めたら、雨音が激しい。何時に起きたかは覚えていない。今日もコタツで眠っている。また眠った。

 電話が鳴った。目を覚ますと同時に受話器を取った。大阪でライブハウスをやっている静岡出身の西尾君からだった。3月の後半にライブをという話だった。OKした。一箇所だけだと大変だろうからと他にも声をかけてくれるという。あり難い。12時を過ぎていた。

 雨音は激しく、録音は無理な状態が夜まで続いた。

 夕方、大石さんから電話。何時に来るのかの確認だった。6時過ぎに行きますといって電話を切った
。しばらくして、勝坂砦から、ギターを車に積み込んで橋向こうの伊出野バンガローへ。

 今夜のライブは、大石さんの退院祝いライブだ。なんで入院していたかというと、山仕事(きこり)で、昨年11月に、木の下敷きになって足の骨を折ってしまったのだ。僕が北海道に発つ頃に退院して来たらしいが、僕は知らなかった。足の骨を折って入院している事は、近所の得さんから聞いていた。

 昨日、磐田に向かうとき、伊出野バンガローの前を通り過ぎようとしたとき、大石さんの姿を見つけ、驚いて車を止めて話した。
 今日のスケジュールが決まっていなかったので、退院祝いに唄いに来ますと伝えていた。高橋忠史は、人の不幸を獲物にするハイエナのような奴だ。

 雨の中、大石さんの家に到着。すぐに風呂に入れてもらって、大石さん得意の料理をいただきながら酒を頂く。今夜は、弟さんと妹さん夫婦がやってくるということで、それを待って唄う事にして、風呂に入っている間にやって来た、弟さんのやすさんが作る料理を頂き続けた。

 酔ってきて、妹さんが来る前に唄い始めてしまった。「勝坂賛歌」からだ、飲みながら喋りながら、ポツリポツリと唄う。その歌を、大石さんは評論する。それだけ、真剣に聞いていてくれるのだ。
 妹さん夫婦もやってきて、何気なく唄う僕。その頃やすさんはもう眠っていた。そして僕も結構酔っ払って、9時前にギターを仕舞って勝坂砦に帰った。雨はやんでいた。夜空に雲はなく。月がまぶしいほど明るく輝いていた。

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