何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

662日目 晩酌倶楽部日付変更線

2006年01月19日 02時33分28秒 | Weblog
1月16日

 12時を過ぎて、1時間と少し唄い続けた酔っ払いライブを終了した。デキさんもすっかり喜んでくれていた。いい仲間達と、いい時間を過ごさせてもらった。

 しばらく飲んでから、「むぎわらぼうし」に戻った。2時近かった。鍵はもらっていたので、そのまま部屋に入って、ベッドに潜り込んだ。

 11時過ぎに目を覚ました。僕が遅くなるのをわかっていてくれて、こんな時間までほうっておいてくれる「むぎわらぼうし」がありがたい。離れに泊めてもらっていたので、本館のロビーに出かけたが、西谷さんもちかさんも居ないらしく、息子さんが出てきた。息子さんにお礼を言って出かけようとすると、お昼ご飯にと、サンドイッチとコーヒーを袋に入れて差し出してくれた。民宿なのに無料で泊めていただいて、おまけに弁当まで、貧乏な歌手としては本当にありがたい。このお返しは、きっと何時か…と、心で手を合わせて「むぎわらぼうし」を出た。

 この先のスケジュールがほとんど決まっていない。このまま勝坂に帰っても、スケジュールを埋める事は出来ない、道を走りながら考えた。そうだ、まずは「ぷらっとほーむ」に出かけて、中野さんに助けてもらおう。電話をかけたら、つながらなかった。それならば、エンボスにと思いながら浜松に向かって車を走らせた。菊川のあたりを走っていたら中野さんから電話があった。今日は「ぷらっとほーむ」に居るとの事だ。
 12時半ごろ、プラットホームに到着。ここで、アクションシニアタンクの富田さんが店を出したという情報を得た。まずはたずねて見たらと言われ。そうする事にした。しばらく話して、富田さんの店「てまえみそ」に出かけた。国道152号線から少し入った住宅街に。とっても素敵な雰囲気の建物、それが「てまえみそ」だ。ドアを開けると、富田さんが、年配の女性と話していた。このお店は、みんなが持ち寄ったものを展示販売して、その空間で飲んだり食べたりして、人と人のコミュニケーションをはかりたいという目的で作ったそうだ。
 年配の女性が手にしていたのは、ゲンチャンが作った「つなぎちゃん」。僕も、ポシェットにつけている。以前、ライブに困って、中野さんのIMI事務所で緊急ライブをしたとき、富田さんからおひねりとして頂いたものだ。
 初めてであったその女性に、僕も持ってますよと声をかけてしまった。それが始まりで、お話している間に、明日のランチタイムにお客さんが集まるから、と、空いていた明日のライブが決定した。せっかくだからと、年配の女性に2曲ほど唄ったら、明日来てくれるということになった。まさしく「つなぎちゃん」がつないでくれた。おまけに、その女性はおひねりだといって僕に珈琲をご馳走してくれた。明日のスケジュールが決まってほっとした。

 そして、エンボスに出かけた。事務所に入ったら、入り口に「えんぼす亭」という暖簾が掛かっていた。エンボスと押切さんの会社・西部広告の間の畳スペースが出来たのだが、その名を「えんぼす亭」と言うのだそうだ。その「えんぼす亭」に小山さんが居た。誰かと打ち合わせをしていたので、待とうとしたら、いい所に来た、紹介するよと言って。「えんぼす亭」に招き入れてくれた。打ち合わせをしていたのは、愛知県東栄町の学校の廃校を拠点にして活動している「志多ら」という名の邦楽集団の田吾作さん(本名は長谷川さん)という人だった。お互いの紹介をしていると田吾作さんは僕の事をテレビで見たことがあると言い出した。なんだかいい雰囲気になってきて、いつの間にか、「志多ら」のメンバーを前にライブをする事が決まっていた。思わぬ所でライブが出来るようになってびっくりだ。そして海外遠征までしている太鼓集団との出会いは楽しみだ。そのついでといったら小山さんに失礼だが、27日に、この「えんぼす亭」でライブをさせてもらうことを決めて、エンボスを出た。

 なんでもーるの花村さんが、さだまさしさんのコンサートに出かけるのが今日だったとは知らずに「なんでもーる」に出かけた。ギタリストの石川鷹彦さんに僕の事を話すといっていたので、石川さんのアレンジでメジャーレーベルから出した「東京」のコピーを届けると約束していたのだ。
 当然の事だが、店は休みだった。電話をし、今日がその日だと始めて知った。コンサートに行く前に店によると言うので、ポストにコピーのCDを入れて…途方にくれた。

 夜に、IMIが主催している「英語村」に来たらと、中野さんに誘われていたのだ。まだ3時過ぎ。8時までにはかなり時間がある。レコーディングの為に、長時間装着の楽なヘッドホーンが欲しいと思っていたので、大型電気店に出かけた。イヤーホーン式の優れものが出ていることは知っていたので、それを買って、駐車場で、メールを書いたり日記を書いたりして過ごした。

 そして、肴町にある店に出かけた。そこで「英語村」が主催されている。3階にある会場に着くと、須部さんが受付をしていた。ここで2回ほどライブをさせてもらったことがある、が、今日はきんちゃんと会うためにやってきた。ライブをお願いする為だった。残念ながら、きんちゃんはもう少し早く言ってくれたら機会があったのにという事でライブを作ってもらう事が出来なかったのだが、以前ライブをしてくれた、「アクトボックス」の佐野公任子ちゃんがやってきた。いやー、いい所でであったと、すかさず、ライブのお願いをしたら、やってくれるという、夜まで浜松市内で粘ったかいがあった。

 長い永い一日だった。勝坂に戻ったときにはくたくたに疲れていた。

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