ちるちる奮闘記

子宮体がん(G1 1a期)、不妊治療(PCOS)、流産(頸管無力症・胎盤ポリープ)から妊娠・出産。2児育児中。

セカンドオピニオン(2)

2008-07-05 | 子宮体がん治療(黄体ホルモン療法)
2カ所目は自宅から比較的近い病院へ行きました。
そこで婦人科腫瘍の中心になっている先生に意見を伺いました。

1.黄体ホルモン療法の標準的な方法
 ヒスロンH200mgを一日3錠、6ヶ月間服用が一般的とのことでした。私はずっと一日2錠だったので、そのことについて聞くと、
「一日2錠か3錠かによって、結果に差が出るかどうかまでは明確ではないが、3錠服用の方が一般的です。(「子宮体癌治療ガイドライン」を見せていただきながら説明してくれました)量の増加を検討してもよいかもしれませんね。」
と言われました。

2.検査に子宮鏡を取り入れるかどうか
今まで、子宮鏡を使った検査は受けたことがありませんでした。私の通っていた病院では、
「子宮鏡の水によって卵管にがん細胞が運ばれる可能性があるので、うちでは癌患者にはしていません。」
と言われました。
しかし、このセカンドオピニオン(2)の病院だけでなく他の病院でも、子宮鏡検査を取り入れているところは多数あり、ポリープ状の癌の部位確認には有効だと言われました。
黄体ホルモン療法を長く続けても消えないでいる私は、しつこい病変が子宮内のどこかにあるかもしれないと思っていたので、この検査を受けてみたいと思うようになりました。


話の中で、
「あなたみたいな例は正直、難しいですよ。でも、どうしてもあきらめられないなら、いろいろな患者の症例を持っている先生を紹介してあげるから、そこへ行ってみなさい。」
と教えていただきました。


その方のお名前を聞いたのは初めてでしたが、婦人科腫瘍の第一人者のお一人であるらしく、そこへ最後の望みをかけて行ってみることにしました。

セカンドオピニオン(1)

2008-07-04 | 子宮体がん治療(黄体ホルモン療法)
セカンドオピニオンでは、3カ所意見を聞きに行きました。
サードオピニオンと言ったりもしますが、このブログでは便宜上、(1)から(3)の表記で、振り返っていきたいと思います。

1カ所目は、全国的に有名な病院の先生の所へ行きました。
その先生を知ったきっかけは、インターネットや文献でよくお名前を見かけしたからです。

以下のことを質問しました。

1.黄体ホルモン療法の標準的な方法
 そちらの病院では、ヒスロンH200mgを一日3錠、服用4~6ヶ月が標準でした。
細胞診、組織診、超音波を2,3ヶ月ごと、子宮内膜掻爬は6ヶ月に1回するそうです。
ヒスロン服用開始から2ヶ月前後で、消失する人が多いそうです。長い人で2年間服用した人がいましたが、再発したそうです。


2.黄体ホルモン療法以外の子宮温存療法
他の病院で、抗がん剤治療を組み合わせ、妊娠・出産した例があるそうです。


3.がん消失後の妊娠の可能性
数ヶ月以内でがんが消失した人に妊娠例が多く、再発した人で妊娠した人はいないと言われました。
私の場合、消えた場合でも妊娠の可能性は低いと言われました。


4.手術の方法
私が通っている病院では、手術になった場合、腹腔鏡で、卵巣を残し、単純子宮全摘出手術と言われていました。
そのことを先生に尋ねると、
「うちでは開腹手術が基本ですが、腹腔鏡は妥当です。腹腔鏡も開腹もそれほど大きな差はありません。ただ、卵巣は取るべきです。卵巣への転移は決して低くはないからです。リンパ節はCTで見て、腫れがなければ省略できます。リンパの腫れの有無は開腹でじかに触った方がよく分かります。」
と言われました。


とても紳士的に丁寧に対応していただき、細かいところまできちんとデータや記録を示してもらいながら的確に説明していただきました。
住んでいるところから遠かったため、その後、何回かメールで質問させてもらうことがありましたが、大変お忙しいにもかかわらず、丁寧な回答をいただきました。

しかし、私の症例については、この先消失し、妊娠できるかどうかについては、なかなか厳しいと言われてしまい、どうにも気分が落ち込んでしまいました。

セカンドオピニオンの準備

2008-07-03 | 子宮体がん治療(黄体ホルモン療法)
ヒスロン服用開始から約1年。
もう半年、黄体ホルモン療法を続けられるようになったとは言え、子宮体がんを克服し、妊娠や出産を望めるだろうか、と絶望的な気持ちになっていた時期でした。

そんな中、黄体ホルモン療法を受けている方で、セカンドオピニオンを積極的に受けている方の例を見ました。
私もセカンドオピニオンを受けてみよう、もしかしたら道が開けるかもしれない、と思うようになりました。

闇に落ち込んでいたところに、やっと光が見えたような思いでした。


セカンドオピニオンを受ける病院を探し始めました。
黄体ホルモン療法の症例数が多いところを基準としました。
手術するかもしれないことが現実として迫ってきていたので、術式や方法についても説明を受けることにしました。

インターネットで症例数をある程度調べることができたので、自宅から比較的近いところを一カ所、全国で先進的に取り組んでいると思われるところを一カ所選び、そこから始めました。

病院の担当もこのころから、婦人科腫瘍に詳しい先生に毎回診てもらうことにしました。
そうしないと、セカンドオピニオンを受けるための手続きが非常に煩雑になるからです。

苦しい中で必死にもがいて、一筋の光を探していました。

黄体ホルモン療法(2)結果

2008-06-30 | 子宮体がん治療(黄体ホルモン療法)
6ヶ月間、前回と合わせると合計11ヶ月、ヒスロンH200mgを1日2錠服用しました。
前回の組織検査の結果にもかかわらず、がん細胞は残っていました。

・MRI(結果:子宮病変を指摘できない)
・子宮内膜全面掻爬(結果:G1)

前回の組織検査やMRIでは、子宮体がんであることを指摘できないところまできましたが、最後の子宮内膜掻爬の結果で、わずかに子宮体がんを疑う細胞が見られたということでした。

1年近く服用しても消えませんでした。
お医者様「1年間服用すれば、8割くらいの人が消えます。1年飲んでも消えない人がさらに飲み続けても、消えた人は当病院ではいない。全国的に見ても1割いかないだろう、可能性としてはきわめて低い。手術を強くお勧めします。」

やはり、私には手術しかないのか、主人の子供を産むことはできないのか、と思ううちに、その場で倒れてしまいました。

少しベッドで休ませてもらっているうちに、どうしてもあきらめられない気持ちになり、本当に最後のチャンスとして、もう半年服用させてもらえるようにお願いしようと決めました。

再度診察になり、そのことをお願いすると、いつも患者の気持ちをよく聞いてくださる先生なのですが、すぐには、うんとは言っていただけず、答えに詰まっているような感じでした。

お医者様「通常であれば、もう手術をする段階です。延長しても消える可能性は低く、進行する可能性が高まります。その危険を承知の上で再開しますか?」
私「この半年の延長で消えなかった場合は、手術を考えます。どうかもう半年服用させてください。」
お医者様「この治療は、危険と常に隣り合わせです。いざ進行した場合は、ご本人が責任を取ることになりますが、よろしいですか?」
私「よろしくお願いします。」

もう半年、延長することになり、最後のチャンスとなりました。



黄体ホルモン療法(2)途中経過

2008-06-29 | 子宮体がん治療(黄体ホルモン療法)
ホルモン療法(2)の服用開始から3ヶ月後に、組織検査を受けました。
そして、なんとその結果、がん細胞が初めて見つかりませんでした。

私は、自分の予感(1年で子宮体がん克服)が当たったような気がして、また、初めてがん細胞が出なかったのでとてもうれしくて、この治療で初めて希望が持てたような気持ちになっていました。

しかし、その結果を聞いたときの超音波で、血液が滞留していて、一部モヤモヤが見え、それががん細胞だろうと言われました。
お医者様の反応も、とても楽観視できない、といった感じでした。

その時点で、残る服用期間はたった2ヶ月。
前回の検査結果で弾みをつけたいと思っていた私には、とてもショックなことでした。

2ヶ月では消えないかもしれない。
そのときには、私はどうしたらいいのだろう。
先のことを考えると、足下から崩れていくようでした。

インターネットで、病気のことを調べていましたが、若年性の子宮体がんで、黄体ホルモン療法を受けていて、しかも、治療期間が長引いている例、そこから治療を無事終えた例は、断片的にしか見つけることができませんでした。
まだまだ、この手に関する情報は少ないですよね。






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