徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

個展に向けて制作中

2010-02-22 | 制作活動のお話


現在、個展に向けて制作中です。

久しぶりにインスタレーションの形式で制作しています。

徳永写真美術研究所の暗室を駆使して
アクロバット的な方法で108×225センチサイズの印画紙に
16種の画像を露光しました。

露光に13時間、現像に7時間を費やしました。
1枚の写真に費やした作業時間としては過去最長です。

なかでも大変だったのは水洗。
ファイバーベースペーパー、いわゆるバライタ紙を使用したので
入念に水洗しなければなりません。



このように印画紙をロール状して
大きなスポンジで丁寧に洗うこと
なんと、5時間!
さすがに疲れました・・・。



現像後は、暗室の床一面に作品を広げ、一昼夜かけて自然乾燥。
想像以上にカーリングせずに乾燥できたので良かったです。

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本日、最後の仕上げ作業。



この大きな写真の上や周辺に
展覧会のタイトル「微小なる風景」を写しだした影像を点在させる予定。
上の写真はギャラリーの壁面の幅を確認しながら展示を検討している様子です。

この後の作業は、
前回のポーランド・日本展に出品した作品と同様なので、
作業においての不安はありませんが
写真のセレクトがとても重要。

感覚を研ぎ澄まして最後の作業に専念します!



Yoshie



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