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ASHANKS LEDスポットの色調整

2018年12月17日 | 撮影機材

 今年春に購入したASHANKS LEDフレネルスポットの色温度はスペック上で5,500Kということになっている。メーターで計測すると数値はほぼ合っているのだが、どうもマゼンタが過剰気味のようだ。単独で使用するのならこのままでもよいがSh50Pro-Sなど他のLEDランプと合わせて使用するのには問題があるので、補正フィルターとしてLEEの#246を選び装着した。これ1枚で補正はおおむね良好なのだが中心部と周辺部の色調には結構な差異があり、ライティングの状況によっては問題が生じそうだ。色差の原因を探ったが、LED発光部の構造的な問題か、あるいは段々構造のフレネルレンズによるものか、どうも良くわからない。フォーカスを絞ると中心部の色温度が高くなるのも同じ原因かもしれない。

 この色調の違和感を軽減する手軽な方法はやはり油性マッキーだった。フレネルレンンズの円に沿って最外周の1〜2周をブルーで、中心部の1〜2周に補色のイエローかアンバーで線を描くことでかなり和らぐ。相手がガラス製なので何度でもやり直しができる。

 健全な補正方法とは言えないが、しばらくはこんなところで騙し騙し使うことにする。撮影用LEDランプはまだ発展段階なので新製品では色々な不具合も順次改善されてくるだろう。

 この補正したスポットを使ってテスト撮影をしてみた。光るべき部分と光ってはいけない部分が混在するこのような被写体にはフォーカス調整のできるスポットライトは大変有用だ。2灯ライティングだが補助光は標準スクープレフにハニカムグリッドを装着しスポットにしている。ハニカムグリッドでのスポットはグラデーションが滑らかで良いのだが光量がかなり低下するので、メインスポットの光量を落としてバランスをとった。ダイヤルだけで目視での光量調整ができるのもLEDスポットの便利な点だ。


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