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続 カラーメーター/ランプの個体調整 

2018年11月03日 | 撮影機材

 先月入手した 色彩照度計Sentry ST522を色温度計として使い始めた。主な用途はランプを灯具に取り付けた時のばらつきの補正。電源を入れると常に測光中なので数値の下2桁が常に変化するけれどボタンを押せば固定する。色温度とは別に色調として色座標の数値が表示される。セコニックのスペクトロマスターでは色度図も本体に表示されるようなので解りやすいと思うが、もちろんこのメーターにそんな機能はない。この数値から図を見て判断することになる。その基準についてはこちらのサイトが詳しい。

 色度図には座標軸の違うxy色度図とu'v'色度図があるがSentry ST522はどちらの数値でも表示できる。

  xy色度図  

u'v'色度図

 Sentry ST522は撮影用として作られた機器ではないので本体と受光部が分かれていて測定時に両手が必要なのはやや不便だが撮影用機材としても十分に使えると思う。

付属マニュアルについての追記>2020.08.21

 タングステンランプは電圧を変化させることで色温度を微調整していたけれど、LEDや蛍光灯では当然それは不可。各ランプの温度差を調整するには照明用フィルターを使うことになる。海外ブランドのROSCO かLEE が現在では主流のようだ。LEEの製品を以前蛍光灯を買ったことのある「アカリセンター」で購入した。色選択に見本帳は必須だが LEEのは輸入代理店に依頼する必要がある。(要送料) ROSCOは「銀一」で扱っていてサンプルは無料で送ってくれる。色数はLEEの方が圧倒的に多い。

                     
 照明器具用のフィルターにはカメラ用のような淡色のものがほとんどない。使用中のLEDソーラースポットにはCC10G以上の補正が必要だったのでちょうど良いのがあったが、灯具の差による補正の用途にはどれも濃すぎる。カメラ用フィルターのCC0.125〜CC05くらいが欲しい。結局は以前からストロボ光のちょっとした補正に使っていた油性マーカーを使った。

最近の「マッキー」は原色だけでなく中間色も発売されていて便利になったがこの用途に限って言えばもっと淡い色、水彩調のものが欲しいところではある。今のところ、点描で着色するかアルコールなどの溶剤で薄めるかしているが、目指す色を作るのはなかなかに難しい。

※ ROSCOフィルター見本帳について(2019/1/20 追記)
 ロスコのフィルターは上記の「SuperGel」以外に「CineGel」もあるのを後で知った。これを加えると色数はLEEより多くなる。商品は銀一でも扱っているのだったがサイトにはスーパージェルの見本帳についての記載しかなく注文できなかった。

(銀一のサイトの画像)

ネット上で探したところ「日本コーバン」という輸入商社が扱っていて、見本帳はお願いするとすぐに送っていただけた。(無料)直営のオンラインショップもあるのだが残念ながらここでロスコの製品は売っていないので銀一で。

 

  


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