写真屋はどこへ

デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

RTSII

2009年12月17日 | カメラ

 初代モデルと比べるとかなりの高値相場で手がとどかなかったCONTAX RTSII型。「シャッターが切れないので美品だけどジャンク」と、オークションに出品されていたものを5.000円代で入手した。到着したものを見ると電気関係に不良はなく、ミラーがずれているためレンズ後部にぶつかってシャッターが切れないだけであった。こちらを参考にさせてもらい、ミラーを貼り直すと正常に作動するようになる。(情報に感謝。私は両面テープを使いました・・)
Rts2_3
(塗装をはがした状態。スポンジ状でデリケート)

 貼り革が弱いのはこの頃のヤシカ製一眼レフの欠点だが、このカメラも貼り革が白っぽくなっていて手の跡がつくような状態だった。革表面の塗装が劣化しているようだ。初代のRTSも革が弱くて困りものだが、設計時に長年の実績のあるグッタペルカを使用しなかったのは外装を担当したポルシェデザインが革巻きステアリングの感触を要求したためか。II型の新品の実物は見たことがないけれど、京セラのウェブページに掲載されているRTSII使用説明書の写真をみると革にはどうも艶があるようなので、最初プラモ用の半光沢コートで補修した。しかしどうも光沢、感触ともにいまいち。水性や油性のつや消しコートなど何度もやり直して最終的にテロソンの「染めQ」と言う塗料(染料?)に落ち着く。ソフトな感触も良く強度も問題なし。なかなかのスグレモノ。最初からこれにすれば良かった・・・
 Botom
I型もII型も共通だが底部のネジについているプラスチックの変形ワッシャー、ボディに傷がつくのを防ぐ目的だと思われるが、これがまず劣化して駄目になっている。試行錯誤ののち、東急ハンズで見つけたパイプ。1mで63円と安価。これを内部を少し斜めに削ってから薄くスライスして締め込むとまずまずの状態だ。

Pipe_2

IContax
上の写真はドイツ製Contaxと双子のUSSR製キエフの底部。これにも同様の突起がある。回転つまみは裏蓋のロックだがRTSがII型で電池蓋の形状を変えた理由にはこのイメージの再現もあるのかも。


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