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カラーメーターのこと・Sentry ST522

2018年10月16日 | 撮影機材

 撮影器材としてのカラーメーターとは色温度計のことである。スタジオ撮影での主たる光源をタングステンから蛍光灯に変えてからもう既に10年。その頃からカラーメーターはとんと使わなくなった。というより、使えなくなった。太陽光、フラッシュライト、タングステン光は計測できても蛍光灯は正しい値が出ない。スタジオでカラーメーターが必需品だったのはタングステンランプの電圧を変えて色温度を調整するためであったので、電圧で調整できない蛍光灯には常に必要なものではなくなった。現在の撮影用LEDランプも同様で、従来のカラーメーターでは測定することはできない。 
 スタジオ撮影の主たる光源をLEDに変えて半年が経つ。主力として購入したSh50Pro-Sはとても重宝しているが、色調に若干の個体差もあり、またそれよりも使用する灯具の影響による変化は大きいので、これらを改善するためにカラーメーターは欲しいところだ。
 セコニックからLEDも蛍光灯も測定できるスペクトロマスターというカラーメーターが 数年前から発売されている。補正フィルターの表示もされるなど撮影用としてチューニングされており食指は動くものの、使用頻度を考えると170,000円はちょっと手が出ない値段だ。
 もう少し簡易的なもので良いから手の届く価格ものはないか探してみたところ台湾製の「Sentry ST522」というのが見つかった。カラーメーターという名称ではなくて「色彩照度計」となっている。光源を<LED><蛍光灯><白熱灯>から選択でき、照度と色温度、および色座標の表示が可能。Amazon USA では475ドルで売っているが現在日本では取扱店はなく、国内ではST520というモデルしか入手できないようだ。ちなみにST520は光源を選択する機能のない下位モデルらしい。Amazon.comから買うのも面倒だなと思いヤフオクを覗くと1点だけ出品中で、な、なんと終了まで残り10分。すぐに入札する。他に入札者はなく落札。ほとんど新品なのが20,000円ほどで手に入った。

つづく・・・

 <付属マニュアルについての追記>2020.08.21

 

 

 

 

 


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