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MacPro 光学ドライブのシャッターが閉まらない問題

2018年11月02日 | Mac and Photoshop

 9月から使い始めたPhotoshopCCが先月2019バージョンになった。バージョンアップに追加の費用が要らないのはいいのだが、MacOSがSierra以上でないと対応できなくなり、私がメインで使っているMacProはついにVintage PCの仲間入りになってしまった。2009年製だから仕方ないといえばそうなのだが、なんとその翌年の2010年モデルはSierraおよびHghSierraに加え最新のMojaveもパーツの追加で使用可能ということである。
 ということで、相場の上がらないうちにと思い先月リース落ちの2010年モデルを購入した。外装も綺麗で程度はよく作動も問題なかったが、最近朝晩冷え込むようになってきたら光学ドライブのシャッターが閉まらなくなった。この現象は私の歴代MacProでも度々起きていて、裏面から手で何度も開閉するとおさまったりしていたのだが、こいつは重症らしくどうやっても改善しない。使われていない下段のシャッターも手で開けると戻らない。ネットで調べてもこれといった改善策は見つかっていないようだ。最近は光学ドライブを使う機会も少なくなり、皆さんあまり気にしていないようでもある。私は写真データをディスクに焼いて納品することがまだ結構あり、開けっ放しは嫌なので何か良い方法はないか探してみることにした。
 ファイバースコープで内側の構造を覗いてみた。

中央の弓形の部分がトレーで押されるとギヤでシャッターが開く仕組みになっている。これがシャッターの左右にあり、全開になると動作が重くなり戻らなくなってしまう。他のMacProは全域で軽く動くのだがこのMacProだけは全開で固まってしまう。キア部分には汚れも見えるので埃と油で固まってしまうのかと思い洗浄してみたのだか動きは多少軽くはなったものの自動で閉じるまでには至らなかった。
ん〜〜。

 気を取り直して、開きっぱなしの状態でシャッター全体の外枠をあちこち押してみると、反応する箇所を発見した。赤丸のところだ。
 

この周りのプラスチック枠を奥に押してやると開いたままのシャッターがカシャンと閉まった。気温が下がるとプラスチックが硬化するかあるいは金属が伸縮してここの回転が悪くなるのが原因のようだ。ヘアードライヤーでこの部分を暖めて赤丸の周辺を押し込んで凹ませてやるとみごと解消。全域でスムースに動くようになる!
 ただこのままだとプラスチックは元の形に戻ろうとするので、押し込んだ形状を固定するためには冷えるまでしばらくクリップなどで固定しておいた方が良いようだ。ここを常にスムースに動かすには一定の「アソビ」が必要だが、閉まらないMacProは部品に製造時のばらつきがあるのだろう。

続編があります。