Velbonの超小型三脚 ULTRA MAXi miniが今月リニューアルされ、価格もリーズナブルだったので、この機会に思い切って購入した。そんなに高いものではないのだけれど、数年前にカメラ店に小型三脚をさがしに行ったとき、店頭でベルボンのは1万円数千円だったのに対してスリックのが2,000円だったのでついついスリックのを買ってしまったという経緯があって、いつかはこれに買い替えようと思いながらも躊躇していたのだった。
Ⅲ型でリニューアルされたのは雲台だ。台座とネジが分離して装着しやすくなり、加えて可動範囲と固定力が改善された。
35mm型としてはヘビー級のEOS 1Ds mkⅢを載せてみる。ローアングルの撮影には最適の三脚だ。スリックのミニとは価格が何倍も違うので当然だが、機能と精度には格段の差がある。
脚は細いが剛性はなかなかのもので、いっぱいに伸ばしてもたわむことはない。しかし三脚自体に脚幅と重量がないのでどうしても横方向の力に対しては弱い。重いカメラの時には少し開脚するか、あるいはストーンバッグのようなものが欲しい。
これまでに購入した三脚はすべて手元にあり、この機会に並べて見るとクラスはいろいろだが全部で12本。銘柄はクイックセットが2本、ジッツオが2本、マンフロットが2本、スリックが5本、ベルボンが1本。それぞれが時代を担ってきたのだけれど、大型カメラを使わなくなった今、ここにもあるジッツオのような超重量級の三脚に出番はもうないだろうね。
すでに30年ほども前になろうか、かって大沢商会が写真器材商もしていた頃ののブームスタンド(マンフロット製)。長いアームの手元でヘッドの角度と方向が調整できるので現在でも重宝している。本来はライトスタンドだが、軽量なカメラでも十分な画質のデジタル時代となり、カメラも搭載して使用できるようになった。
デジタルカメラはリモコン撮影ができるので俯瞰撮影などにも使える。ただし安定はよいとはいえず、スローシャッターのときは室内でしか使えない。このままで4.5mの高さまであがれるが屋外では風の影響をもろに受け、かなり揺れるのでシャッタースピードは高速に限られる。先日、ハイアングル撮影の依頼があったのでテストを兼ねてパノラマ撮影をしてみた。
リモコンでアングルを決めるのには通常電動雲台が必要だが、このままでまあまあ使える。
最高4.5mだからせいぜい2階から位の高さだが、足場になるところがなにもない場合にはこれで結構効果的である。普段面倒な合成作業だが、ステッチングにはPhotoshopCS4の進化した自動合成はとても有用。先日の4X5ビューカメラでのステッチ撮影の合成処理の時には大いに役立った。今まであまり使ったことがなかったが、自動でレイヤーマスクを作ってくれるなど、手作業に比べて大幅に作業時間を短縮することができる。
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数年前、まだデジタル一眼レフが600万画素の頃に買っておいたEOS用のビューカメラアダプター。画像をステッチして画素数を上げるのが目的でしたが、カメラはあれからあっというまに2,000万画素越えとなり、使用する機会はありませんでした。それでも、フィルムの時代には時々あったA1越えポスターの撮影などがあれば役に立つかと思っていましたが結局出番がないままロッカーの奥で眠っていました。そんななか、久々にA1ポスター用の依頼があり、やっと日の目を見る事ができたのでした。
画素数から割り出すとEOS 1Ds markIIIでも6枚位を繋ぐ必要があります。単純計算すると1億2,666万画素ということになりますが繋ぐには重複箇所が必要ですので実際は9千万~1億画素といったところでしょうか。
撮影の手順としてはビューカメラのグラウンドグラスで構図を決め、そののちデジタルカメラを取り付け、ファインダーで確認しながらライズ/フォール/シフトのあおりを使って分割撮影をしていくのですが、一コマごとの撮影範囲の判別がなかなかに面倒です。ライズ/フォール/シフトの数値で追っていけば良いのかとも思いますがビューカメラのスケールは表示が小さくて難しいかもしれません。まあ、いろいろ考えてみようと思っています。
高画素のデジタルカメラといえば、PhaseOne F+というスキャナタイプのカメラバックが1億3千万画素だったと思います。これでしたらA1サイズでも一発撮りが可能ですがお値段は500万円ほど。数年に一度の仕事ではいったい何年間使ったら元が取れるでしょうね・・・
新しいグレーカードを入手して一ヶ月。ノーブランドのもの2点は大きさが違うだけで色に関しては同一である。結果から言えばこのカードのカラーバランスは上々で、QPカードと大きな差はみられない。ケンコーのものはグレーカードとして使用可能とうたってはいるがはもともと18%反射板であるためか、少々赤の方向へ傾く。コンパクトにたためて、持ち運びに便利なだけに残念だ。
デジタルカメラへカスタムホワイトバランスを登録するには白またはグレーのものを画面いっぱいに撮影する必要があるが、私のスタジオではカメラはカメラスタンドにのっていて、小さなカードを画面いっぱいに撮るのはとても面倒。撮っても小さなカードでは誤差が出やすく、大抵は現像の段階でホワイトバランス補正が必要だったが、この大きいグレーカードを使うようになってからこれまでになく安定するようになった。
数年前からホワイトバランスのチェックにQRカードというグレーチャートを使ってきた。紙製なので使い込むとよれよれになり易いが、一袋に15枚ほどがセットになっていたので、取り替えては使っていたが、先日ついに枚数がつきた。再購入しようと以前購入した現像所へ問い合わせたところ、現在は扱っておらず取り寄せるにも送料が掛かるとのことである。他に売ってそうなところもないので、ネットでさがすことにした。
同じものがあるにはあったが、以前は15枚で3,000円もしなかったのが今は3枚で2,100円と4倍も高くなっている!良く売れるのでこの際儲けておこうと値上げした?それとも「もっと売れるはずだったのに」ということだろうか?
まあ、値段は置くとしても、紙じゃない方が長持ちするかと思い他のものをさがすと、Lasolite社の「イージーバランス」とういうものがあった。折りたたみ式の丸形レフ板にグレーチャートを張ったもので5,000円ほど。これにしようかと思ったら、同様のものが(中国製コピー商品?)1,200円で売られている。安いし、とりあえずこれで良いかと、大きいサイズもあったので2種類購入した。もうひとつヨドバシカメラで見つけた同形状のケンコー18%反射板も1,102円と安かったのでこれも購入してみる。
揃ったところで並べてみると皆それぞれに微妙に色が違う。さて、どれが本当のグレーに近いのか、といった検証はまた明日にでも。
スタジオ用の蛍光灯照明器具としてバンクライトのような散光照明器具は種々発売されているがスポットライトの類はほとんどない。数年前にタングステンから移行するにあたって、光り物などの撮影にはスポット光は必須だった。最初はストロボ用のハニカムグリッドなども試してみたが蛍光灯では光量が少なすぎてだめ。試行錯誤の結果、現在はこのようなものになった。2年ほど使用しているけどコストから考えればまあまあ良いのではないでしょうか。
ランプホルダーはキング(浅沼商会)のもの。レフレクタは岩崎電気の水銀灯用のもの。最初は取り付け穴をドリルで開けていたけれど、松下のステンレス製のコンセントカバーが穴がぴったりだったのでこれを利用している。
レフレクタは他に「広照用」がありスクープライト的に使うにはこの方が良い。このようなタイプは最近、既製品でも出てきたようだ。