ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

帰郷(浅田次郎)

2024年05月13日 | 国内ミステリー

浅田次郎の「帰郷」を読んだ。

いわゆる、戦争小説と言えるものだ。

帰還兵の話だったり、高射砲の修理兵の話、
父が戦死した息子の話などなど、6篇の
短編からなる。

一番、最初の「帰郷」が、救いもあり、
好きな作品だった。

最後の「無言歌」が、何とも、悲しく、
救いのない中で、最後にふさわしい作品だった。

著者は、私と同じく父母が戦争体験のある戦後
第一世代である。

それでも、こういった戦争小説が書けるのは、
驚きだった。

そういえば、私の子供の時にも、まだ、渋谷には、
傷痍軍人がいた記憶がある。

解説の最後に、戦争小説を非戦小説にねりあげていった
とあるが、ちょっと、疑問に感じた。


 

 


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