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ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

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プレSE、「少額訴訟」 第六章 その10

2008-05-05 12:41:45 | 趣味
いずれにしても説明が面倒になる。
ちょっと高めのそこそこが一番いい。

これを水増しとか、過大見積もりと言うのなら言わせておけばよい。
「値切り幅」を持たせておくのは、いわば取引の常套手段である。

もちろん商売には掛値なし、本音で勝負と言うこともあり得る。
お互いの信頼関係で、ぎりぎりの安値で出してくると言うこともある。

しかし、入札と言う本当の駆け引きがこの後に控えているわけだし、
官側にも値引きさせたという実績が必要になってくる。
最初からバーゲン価格で出す必要はない。

こうして、調達の仕様書の原案、見積書が日元アイシスの手を離れ、
ボールは顧客の側へ移った。

官側では、これらの資料を参考資料として、
あるいは予定価格の根拠資料として、
調達仕様書を策定していく。

自分たちのあらかじめ決められた事業計画とその予算の中で、
どのようにしてこの事業を進めていくのか、
その過程で今回の調達がどのような位置を占めているのか、
そしてその調達内容の詳細はどうなのか。

もちろん、そのための費用はいくらくらいかかるのか、
そしてなぜその金額なのか、予算はどうなっているのか、
全体の辻褄が合って初めて粛々と予算が執行できる。

しかし、それらがすべて現場の意向通りに進むとは限らない。
企業でいえば経理部門も含めてこれらの書類が吟味され、承認されていく。

場合によっては差し戻しが繰り返されることもあり、
時間も手間もかかることになる。

これを「お役所仕事」と一言で片づけてしまうことは簡単だ。

しかし、国民の血税を使って行うわけで、担当者のさじ加減や
その都度の気分しだいで手続きや許認可の基準が変ったり、
悪意による不正が起こらないよう、
手続きによって厳密性を担保しているわけで、
ある程度はやむを得ない面もある。

ともかく、御厨や片山から見れば、
ブラックボックスたる官側の手続きに入ったわけで、
しばらく相手の動きを待つしかない。

***

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「プレSE奔走す」 ISBN4-434-07543-8 1200円
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