2008/10/20、109シネマズ木場にて鑑賞。
**
イーグル・アイとは何か。
それは物語の中盤で明らかになる。
問題はなぜ、この二人、ジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)と
レイチェル・ホロマン(ミシェル・モナハン)が選ばれたかだ。
それがこの物語の肝となる。
**
冒頭は、最近の軍関係のシーンでよく出てくる衛星からの画像。
中東のどこかだろうか。
米軍はテロリストの首謀者と思しき男性の乗った車列を発見。
軍は攻撃許可を求めるが、コンピューターの分析は、ネガティブ。
男たちは、どこかのアジトに集結、
もしくは葬儀のために集まっているようでもある。
コンピューターの分析は、確率は上がったものの依然としてネガティブ。
モニターの前で、攻撃を躊躇する国防長官(マイケル・チクリス)に
大統領から連絡が入る。
国防長官の意見はNoGo、しかし、大統領はGoの指示を出す。
無人攻撃機(おそらくはMQ-9)が、攻撃に入り、
葬儀の列にミサイルが直撃した。
場面は変わって、どこかの控室。
ジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)はポーカーで小銭を稼ぐが、
預金も底をつき、家賃もろくに払えない、コピーセンターの貧乏店員。
大家に家賃をせっつかれていると、双子の兄、イーサンが死んだとの連絡が入る。
優秀で軍に勤めていた自慢の兄、放浪癖のある弟。
葬儀に出ての帰り、父がくれた千ドルの小切手を換金しようとすると、
残高は75万1千ドルになっていた。
アパートでは大家が大量の荷物が届いていると言う。
それは、大量の硝酸アンモニウム、機関銃、拳銃、パスポート、、、、。
そして、突然、電話から女性の声。
「FBIがアパートに30秒で到着する、直ちに逃げなさい。」
「何の事だ」反論するジェリーに電話は続く。
「あと25秒」「あと17秒」
ジェリーは、窓を破って突入してきたFBIに逮捕される。
トーマス・モーガン捜査官(ビリー・ボブ・ソーントン)は、
ジェリーをテロ犯とにらみ詰問する。
おりしもアメリカ国内では、小規模なテロが頻発していた。
そこへ、空軍のテロ対策捜査官ペレス(ロザリオ・ドーソン)が乗り込んできて、
イーサンとジェリーとの関係を探ろうとする。
別室で電話をかけることを許されたジェリー、
電話しようとするとまた例の女性の声が割り込む。
「逃げるように言ったでしょ。方法を考えた、床に伏せなさい。あと4秒ある。」
「なにを言ってんだ」「あと2秒。」
クレーンのアームが壁をぶち壊して部屋に飛び込んできた。
びっくりするジェリーの前に電光掲示板が表示する。
「飛べ、ジェリー・ショー」
電光掲示板の指示通り電車に乗ると、寝ている隣の男に電話がかかる。
「3つ先の駅まで行きなさい。」
従わずに、反対方向の電車に乗ったジェリー。
電車は急停車し、逆走する。
「乗り換えろとは言わなかった」なおも無視するが、周りの客に電話がかかる。
「ドアの所に立つ黒い服、ジェリー・ショーはテロリストだ」と。
バツイチのレイチェル(ミシェル・モナハン)は、
トランペットを吹く小さい息子サムを駅まで送っていく。
サムの入っている子どもの楽団がワシントンDCで演奏するためだ。
その夜、久々にバーで親友と飲んでいると、サムから電話。
しかし、出たのは別の声。
「レイチェル・ホロマン、マクドナルドの店の窓を見て。」
そこには無邪気に遊ぶサムの顔が。
「助けたければ、店には戻らずに、この先にあるBMWに乗って」
レイチェルは、すぐ警察に電話したが、携帯は強烈な雑音を出して切れまたかかってくる。
「従わなければ、列車は脱線する。」
こうして出会った二人は、正体不明の電話の主に急かされて逃げることに。
追ってくるFBIをかわして一旦は逃げおおせるが、指示に従うしかない二人。
モーガン捜査官は二人を追い詰めていく、そして。
電話の主の正体は、そしてそいつは二人に何をさせようとしているのか。
イーグル・アイの正体と、イーサン・ショーが死んだ訳、
ジェリーとレイチェルがなぜ選ばれたのか。
すべてが氷解したとき、物語は衝撃のラストへ。
***
さすが、盛り上げ方はスピルバーグ流。
よくよく考えれば、不可解な点は多々あって、
あれだけ用意された爆薬や銃器は使われないのに
なぜアパートに送られたのか、とか。
相手はレイチェルでなくてもよかったし、とか。
大体あれだけ念の入ったことをしなくても、
ジェリーはもっと簡単におびき寄せられたろうし、
大統領の暗殺だってもっと簡単な方法があったはずだし、
あれだけの大騒ぎを起こす必要すらなかった、
というか大騒ぎを起こさずともできたはず。
展開の早さがじっくり考えている暇を与えないし、
最後はジェットコースター・ムービーと化して、
息をもつかせないところはさすが。
しかし、結末はやや不満、私的にはみんな死んだ方がよかった、
もっといえば、失敗する結末もありかな、と。
**
国防長官のマイケル・チクリスは、「ファンタスティック・フォー」の岩男。
ロザリオ・ドーソンは「レント」「プルート・ナッシュ」「アレキサンダー」など
に出ているが、私の見たのは「MIB2」だけ。
非常に面白かったが、何となく見たことがある設定だな、
と思ったのは私だけでしょうか。
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イーグル・アイとは何か。
それは物語の中盤で明らかになる。
問題はなぜ、この二人、ジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)と
レイチェル・ホロマン(ミシェル・モナハン)が選ばれたかだ。
それがこの物語の肝となる。
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冒頭は、最近の軍関係のシーンでよく出てくる衛星からの画像。
中東のどこかだろうか。
米軍はテロリストの首謀者と思しき男性の乗った車列を発見。
軍は攻撃許可を求めるが、コンピューターの分析は、ネガティブ。
男たちは、どこかのアジトに集結、
もしくは葬儀のために集まっているようでもある。
コンピューターの分析は、確率は上がったものの依然としてネガティブ。
モニターの前で、攻撃を躊躇する国防長官(マイケル・チクリス)に
大統領から連絡が入る。
国防長官の意見はNoGo、しかし、大統領はGoの指示を出す。
無人攻撃機(おそらくはMQ-9)が、攻撃に入り、
葬儀の列にミサイルが直撃した。
場面は変わって、どこかの控室。
ジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)はポーカーで小銭を稼ぐが、
預金も底をつき、家賃もろくに払えない、コピーセンターの貧乏店員。
大家に家賃をせっつかれていると、双子の兄、イーサンが死んだとの連絡が入る。
優秀で軍に勤めていた自慢の兄、放浪癖のある弟。
葬儀に出ての帰り、父がくれた千ドルの小切手を換金しようとすると、
残高は75万1千ドルになっていた。
アパートでは大家が大量の荷物が届いていると言う。
それは、大量の硝酸アンモニウム、機関銃、拳銃、パスポート、、、、。
そして、突然、電話から女性の声。
「FBIがアパートに30秒で到着する、直ちに逃げなさい。」
「何の事だ」反論するジェリーに電話は続く。
「あと25秒」「あと17秒」
ジェリーは、窓を破って突入してきたFBIに逮捕される。
トーマス・モーガン捜査官(ビリー・ボブ・ソーントン)は、
ジェリーをテロ犯とにらみ詰問する。
おりしもアメリカ国内では、小規模なテロが頻発していた。
そこへ、空軍のテロ対策捜査官ペレス(ロザリオ・ドーソン)が乗り込んできて、
イーサンとジェリーとの関係を探ろうとする。
別室で電話をかけることを許されたジェリー、
電話しようとするとまた例の女性の声が割り込む。
「逃げるように言ったでしょ。方法を考えた、床に伏せなさい。あと4秒ある。」
「なにを言ってんだ」「あと2秒。」
クレーンのアームが壁をぶち壊して部屋に飛び込んできた。
びっくりするジェリーの前に電光掲示板が表示する。
「飛べ、ジェリー・ショー」
電光掲示板の指示通り電車に乗ると、寝ている隣の男に電話がかかる。
「3つ先の駅まで行きなさい。」
従わずに、反対方向の電車に乗ったジェリー。
電車は急停車し、逆走する。
「乗り換えろとは言わなかった」なおも無視するが、周りの客に電話がかかる。
「ドアの所に立つ黒い服、ジェリー・ショーはテロリストだ」と。
バツイチのレイチェル(ミシェル・モナハン)は、
トランペットを吹く小さい息子サムを駅まで送っていく。
サムの入っている子どもの楽団がワシントンDCで演奏するためだ。
その夜、久々にバーで親友と飲んでいると、サムから電話。
しかし、出たのは別の声。
「レイチェル・ホロマン、マクドナルドの店の窓を見て。」
そこには無邪気に遊ぶサムの顔が。
「助けたければ、店には戻らずに、この先にあるBMWに乗って」
レイチェルは、すぐ警察に電話したが、携帯は強烈な雑音を出して切れまたかかってくる。
「従わなければ、列車は脱線する。」
こうして出会った二人は、正体不明の電話の主に急かされて逃げることに。
追ってくるFBIをかわして一旦は逃げおおせるが、指示に従うしかない二人。
モーガン捜査官は二人を追い詰めていく、そして。
電話の主の正体は、そしてそいつは二人に何をさせようとしているのか。
イーグル・アイの正体と、イーサン・ショーが死んだ訳、
ジェリーとレイチェルがなぜ選ばれたのか。
すべてが氷解したとき、物語は衝撃のラストへ。
***
さすが、盛り上げ方はスピルバーグ流。
よくよく考えれば、不可解な点は多々あって、
あれだけ用意された爆薬や銃器は使われないのに
なぜアパートに送られたのか、とか。
相手はレイチェルでなくてもよかったし、とか。
大体あれだけ念の入ったことをしなくても、
ジェリーはもっと簡単におびき寄せられたろうし、
大統領の暗殺だってもっと簡単な方法があったはずだし、
あれだけの大騒ぎを起こす必要すらなかった、
というか大騒ぎを起こさずともできたはず。
展開の早さがじっくり考えている暇を与えないし、
最後はジェットコースター・ムービーと化して、
息をもつかせないところはさすが。
しかし、結末はやや不満、私的にはみんな死んだ方がよかった、
もっといえば、失敗する結末もありかな、と。
**
国防長官のマイケル・チクリスは、「ファンタスティック・フォー」の岩男。
ロザリオ・ドーソンは「レント」「プルート・ナッシュ」「アレキサンダー」など
に出ているが、私の見たのは「MIB2」だけ。
非常に面白かったが、何となく見たことがある設定だな、
と思ったのは私だけでしょうか。
>古臭いタイプ
やっぱり既視感というか、なんとなく似ている、
と言うことでしょうか。
こちらこそよろしくお願いします。
>非常に面白かったが、何となく見たことがある設定だな、
>と思ったのは私だけでしょうか。
何に似ているということに言及は出来ないのですが、私の場合はなんだか古臭いタイプの脚本だな…と思いました。
…まぁソコソコ楽しめる映画ではあったんですけどね。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願い致します。
コメント・TBありがとうございました。
そうそうそうなんです!観終わった後に、
何も残らない。結局、観たことがあるような
作品だなという感じだけでしたよね。
メッセージ性がない単なるアクションムービー
なのでしょう。
いろいろと、議論になるようなことはありますが、
疑問を感じたのは観終わってからです。
映画を見ている間は、たたみかける展開のうまさに
おかしいと思う余裕はなかったです。
それも箇条書きなので読みやすく、ナイスでした。
>私もそう思いました^^
>設定もそうですが、シーンとかもそう
やっぱり。
意外性が少ないのでしょうか。
ある設定だな、と思ったのは私だけでしょうか
いえいえ、私もそう思いました^^
設定もそうですが、シーンとかもそう感じるところが
ありました。
テンポが良くて楽しめたのですが、
普通に面白かったと言う感想になって
しまいました(^_^;)
>それを考える暇もないほど
同感です。
これがだらだらした展開だと、
ちょっと待てよ、ほんとにそうだっけ?
みたいになってしまうのですが、
そんなこと言っとる場合かぁーって感じでした。
私もどこかで観たような映画だなぁ~と、鑑賞中に色々な映画と重ね合わせたりもしましたが、それでも十分楽しめました。
怒涛のスピード感にのせられちゃって、夢中になったのかも、、、
有り得無さは多々ありましたが、それを考える暇もないほどハラハラしました(笑)
天の邪鬼なジェリーを抜き差しならない状態に追い込むために、
FBIを利用した、と言うのは正しいでしょう。
言うことを聞かないから、なんて説明してましたもんね。
捕まっても次の手を考えればいいし、
逃がす自信はあったんでしょうが、
ちょっと度が過ぎると思ったもので。
まあ、こちらが機械の言う通りに行動しないと、
次の手を考えるのはカーナビでもやりますし。
ジェリーを殺すところまで準備していたのも同感です。
ただ、それはレイチェルでなくてもよかったと
思ったのです。
トランペットとペンダントを近くに置くために、
敢えて親子を選んだ、も賛同です。
トランペットがうまく、音程を狂わせないのは、
サムしかいなかった、でもいいと思います。
①FBIに狙わせない方が・・・
うむ。
確かにそうかもしれないですね。
でも、主人公を追い込むのと兄弟との関係からアリアが欲していたのは確かだし。
警察ではそこまで追求しないだろうし、軍関係者がテロリストならFBIが捜査なのかも。
②地下36階に必要なのはジェリーだけどジェリーを殺す人が必要だったみたい。
実際には失敗しているけど・・・
それから、アリアが証拠隠滅のために関係者を抹殺している感じもあったので母親がペンダントで起爆装置は息子なら納得。
でも、会場に手引きしたあのおじさんは死んでいないからどうなんだろうね。
楽器屋のおじさんは黒こげだったけど・・・
最後にラストは別バージョンがあったりしてと思ったりしたのはおいらだけではないはず。
DVDにはその別エンディングがあったりして・・・(^_^ゞ
1.その通りと思いますが、
FBIに狙わせない方が、スムーズに運んだはず。
あんなに大量の物資を送る必要はなく、
もっと少しでよかった。
2.「息子を守るために行動する母」の設定は良いとして、
地下にはジェリー一人を呼び寄せればよかった。
2人でないといけない理由が良くわからない。
ペンダントは別人でもよかった。
3.は異論ありません。
ラストは違和感ありましたが、
そこは人生観と言うか、国民感情の相違でしょうか
スピーディであっという間に終わっちゃいましたね。
色々疑問点があったのですが、終わってから解釈した点があるのでコメントさせてください。
1.テロリストとして追われたのはなぜか?
絶対に必要な人間だったのは確かだから、追い込んだ。
きっと、アリアが武器弾薬の送付を変更したことと、
銀行口座からの送金を手引き。
その情報をFBIにリーク。
結果として犯罪者扱いかな。
2.レイチェルが選ばれた理由
これは、確かに納得いかないかも。
でも、トランペットを吹いているのが息子しかいないことでしょう。
※なぜメンバーを把握できるかは情報を全て判っているから可能。
3.その他のメンバー
この二人を犯罪者として扱う為に楽器屋のオヤジや会場への手引きなど準備させた。
全ては脅迫されているから行動したと思われる。
以上です。
でも、ラストはジェリー・ショーも死んで終わりかと思ったんだけどね。(^_^ゞ
国防長官のマイケル・チクリスはドラマの「シールズ」で目的の為なら手段を選ばない警官の役がイメージなんですけど・・・
雰囲気が全然違いました。