カーテンを開けて、冬枯れた立ち木の梢が揺れていない日ほど嬉しいものはありません。
昨日と同じように晴れました。外気は6度、このごろの天候を思うと随分温かく感じます。
所用のために出かけました。
ん・・・!幽かに春の匂いがします。立春まであと一週間、旧暦で言えば今日が元旦です。
春の匂いと共に新年を迎えるのが、日本人にはお似合いのようです。
トランプ大統領にならって、ジャパン・ファーストで旧暦に戻しましょう。
ここだけは中国に倣ってもよいと思います。
なに、外交上・貿易上の日付は、キリスト紀元でいけば良いのですから。
国際法上の問題は無いはずです。協定はありますが、万里の長城よりましです。
内需拡大、しかも全国津々浦々にまでカレンダー、手帳、PCソフトの変更、公文書等
様々な消費が生まれると思いますよ。
ひょっとしたらGDPを1パーセント位はUP出来るかもしれません。
インバウンド戦略にも有効だと思いますけどね。
なにせキリスト教圏の人は、ノエルからニューイヤーまでが忙しすぎて、日本への観光
旅行が出来ずらいですよね。
中国の春節など興味のない外国人でも、日本の正月は見たいと思っているはずですよ。
なにせ、今まで無理やり新暦に合わせていた新春の伝統行事が一斉に元に戻るのです。
日本の伝統や文化・風習に興味を持つ熱心な観光客にとっては、長期に滞在さえすれば
それを一挙に味わえるという寸法です。
しかも、日本という国は世界に例がないぐらいに交通機関が発達しています。
あっという間に地方まで回れるはずです。
地方の方は、正月ですからなにも特別な準備をせずとも外国人を歳の神ぐらいに思って
餅をついて迎えればよいのです。はい、これでまたGDPが1%伸びました。
社会人類学者のレヴィ・ストロース先生は、
「日本という国は、野生の思考と近代文明が見事に融合された稀有な国だ」と評されました。
私が、長々と縄文からの歴史を書いていたのは、この「野生の思考」がどうして日本人の
DNAに書き込まれたかをお知らせしたかったのです。寸足らずですみません。
それは日本の地政学的に恵まれた環境と、数千年かけて多人種が稲作文化を共有して
混血していったというところにあります。言葉や考え方が違う人達がゆっくりとが良いのです。
米国は今それをやっていますが、独占金融資本主義の下でやっていますから、共に創る
という建国の理念を忘れていました。トランプさんはそれを戻そうというわけです。
「野生の思考」とは概念を組み立ててものを作り出す思考ではなくて、一見関係のない
自然にそこにあるものから目的に即した新たな構造を創り出す思考です。
つまり、ありあわせの材料から入り用のものを作る器用な人の考え方ということです。
なにも物質だけとは限りません。良いものは良いものとして時代に合ったあらゆる考え方を
取り入れるのです。それもゆっくりと。
「日本はそのことを見事に成し遂げている」と、先生はおっしゃったのです。
それが日本の国体の精華なのですが、明治から急ぎ過ぎて息がつまっています。
ですから日本も本来の歩みに戻りましょう。暦を変えるだけで善いのです。
旧暦を新たに採用することで何より良いことは、四季の移ろいと祭りなどの日常の生活実感が
シンクロするということです。
そうなれば、日本の気候風土と伝統的社会のしくみの素晴らしが日本人自体に自覚されて
安寧な幸福感が増してくると思います。
GDPも上がって、デフレから一挙に脱出できますよ。さあ運動を起こしましょう。
< 春匂う ファーストの風 東より > 放浪子
一月二十七日(金) 晴れ
所用のため風呂に入り出かける。
ために川へは行かず、アイ君ゴメンナサイ。