みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

春霖

2018年03月08日 | 俳句日記

きのうの夕刻から降り始めた雨が今も降
り続いている。
明日の予報も雨のようだ。
数日降り続く春の雨を春霖と言う。

人間様にとっては憂鬱な雨だが、草木や
虫達にとっては、もう冷たくもないこの
雨は、春の恵みの何物でもなかろう。
一隅の虫に過ぎない私にも恵が届いた。

旧友から一冊の書籍が送られて来た。
共通の先輩、宮崎正弘氏の新刊である。
明治150年に因む「西郷隆盛」の評論で
あるが、じっくりと読んでみたい。

拙い私見だが、西郷という人は日本人が
連綿と身につけ続けて来た良心に、実に
素直に従って、神・仏・儒の教えを体得
した上で天命を生きた人物だと思う。

従って、維新の一人の功労者と見てしま
うと本質を見誤る、時空は更に広い。
大久保利通との確執すら、表層な政策論
での対立と勘違いしてしまう。

宮崎正弘先輩が、どのように論評してお
いでになるか楽しみにしながら、春霖の
時間を過ごしてみたい。

〈春霖や 天と人との 心意気〉放浪子
季語・春霖(春)

3月8日〔木〕終日の雨
夕刻からかなりの風が出て来た。
風というものは正面から向かって突き進
むと、自然と力が付いてくる。
風を避けて来た者は卑しさが身に付いて
、背丈が低くくて面白く無い。
西郷どんも、宮崎さんも、正面から風を
受けてこられた。
だから書くことが出来る。


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