へなショボblog

ゲーム話が中心の日記です

平成犬物語トビー

2007年03月17日 | アニメ
さて今日は、先月発売されたOVA『北斗の拳 ユリア伝』の話。
もちろん発売日に買いましたよ、通常版を。
今回も限定版の特典には魅力を感じなかったんで。
そもそもあの特典映像、わざわざ別DISKにするほどの内容かなー?本編DISKに入れろよ。
まあいいけど。

肝心の内容は、まあまあ良かったです。
バトルシーンがほとんど無いのが物足りなかったけど。
やっぱり見せ場として、ケンvsシンは入れるべきだったと思う。
シンがユリアを連れ去る→シンがユリアを五車星に預け「ケンシロウと決着をつける」までやっているのに、肝心の決着のシーンが無いというのはどうにもね。
まあ、あの戦いにユリアは居合わせてないから、「ユリア伝」のエピソードとしては要らないのかもしれんが・・・。

『ユリア伝』は基本的に原作のエピソードの寄せ集め的な内容なので、一本の作品としてのまとまり感のようなものは弱かった。
でも、オリジナルキャラである犬のトビーの存在が、この作品をただの寄せ集め作品に終わらせてない。
トビーには賛否あるだろうが、俺は有りだと思うな。
最後はちょっと泣けたし・・・。

今作ももちろん、原作にないエピソードも盛り込まれている。
ただコレも、前回のラオウ伝と同じく、果たして必要だったのかと疑問に思ってしまう。
それは、レイが捕まってユリアと会うシーン。
ユリアが「胸に北斗の傷をもつケンシロウに会え」とレイに言ってしまうのは、どうなんだ?と。
これじゃあレイは、ケンに出会う前にケンの胸に傷がある事を知ってしまってる事になる。
それに、後にレイは「最後の将に会ったおかげで人の心を取り戻せた」と言ってるが、これも違うんじゃないかと。
レイが変われたのはあくまでケンシロウやリンやマミヤに出会ったからでしょ。

あと、シバが爆死した後、気を失ってるケンをユリアが救出しようとするシーン。
これも必要だったのかなあと。
何かさ、ユリアって常にずっとケンを待ち続けてる人ってイメージがあるのよ。自分からは決して動かずに。
でも『ユリア伝』のユリアはやけにアクティブなんだよね。聖帝十字陵にも現れるしさ。
ちょっとイメージと違うかなって。
まあ、アクティブさよりも、ユリアがとっくにケンと再会しちゃってるってのが、納得いかないっていうか・・・。

原作通りのエピソードにも、ちょっと気になる点があるんだよね。
シンがユリアを連れ去るシーンで、シンは「俺を死ぬほど嫌いだと言った女が~」と言うけど、本作中ではユリアは「死ぬほど嫌い」と言わないんだよね。
原作ではちゃんと「何を!そう思われただけで死にたくなる!」というセリフがあるのに、それがカットされてる。
更に、ケンシロウの「ユリア生きてくれ!俺の為に生き続けてくれ」のセリフもカットされてる為、ユリアが身投げする時の「ケン、あなたとの約束果たせなかった」が意味不明になる。
このように必要なセリフをわざわざ省くのは何故なのか?
原作を知っている人間からすれば、多少セリフをカットされても問題ないし些細な事かもしれんが・・・やはり気になってしまう。

声優についてはあまり言いたくないが、ユリア役の石田ゆり子はもう少し感情を込めて演技してもらいたかった。
声自体はまあ合ってると思うだけに惜しいというか。
シンやレイ、五車星はそれなりか。可もなく不可もなく。
やっぱTV版キャストは偉大すぎるなあ。
そんな中でジャギ役のデビット伊東だけやけにハマってるし上手いんだけど(笑)

あとは作画がなー、微妙に変なんだよなー。
何なんだろうか、こう「描けない絵を無理して描いてる感」とでもいうのかな。
上手いとか下手とかっていうんじゃなく、変なんだよ。

何か文句ばかりになっちゃったけど、それなりに良かったよ。
4月公開の『ラオウ伝 激闘の章』も楽しみですね。
予告編を見るとやっぱワクワクする!

『ユリア伝』には『蒼天の拳』のDVD告知映像が入ってるんだけど、これを観るととても面白そうだ。
実際のTVアニメは、毎週ガッカリしてたがな。
内容はともかくとして、アニメーションとしてのクオリティが低すぎて、見てて悲しかったよ。
まったく、アレでDVD買うやつ居るのか?
追加映像は魅力ではあるけど・・・。